プロップテックのトグルHDが土地売買マッチング「sketch」を正式ローンチ、5.6億円をシリーズA調達

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「sketch」
Image credit: Toggle Holdings

不動産開発のデジタルインフラ事業を運営するトグルホールディングスは15日、シリーズ A ラウンドで約5.6億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、プロップテック特化 VC の MetaProp Ventures、HERO Impact Capital、レアゾン・ホールディングス、PKSHA アルゴリズムファンド、オールアバウト(東証:2454)、名前非開示の個人投資家。

トグルホールディングスは、不動産仲介事業者やデベロッパのための不動産マッチングプラットフォーム「sketch」を運営している。15日に正式ローンチした sketch は、市場分析・顧客管理・価格査定・資料作成など、ビッグデータと AI を掛け合わせ、開発用地の売買取引における業務効率化や売上拡大を支援する不動産流通プラットフォームだ。7月のβローンチからの3ヶ月間で、土地データ流通総額が約1,500億円に達した。

不動産業界の中でも賃貸や区分マンションの売買領域においては、不動産テック企業の登場で業務効率化が大きく進んでいるものの、不動産開発、特に開発用地の流通においてはアナログな営業活動が多く残っている。そのため、売り側の不動産仲介事業者と、買い側の不動産デベロッパで双方のネットワークが構築されておらず、取引先を見つけるのが容易ではない。sketch では、売手と買手のマッチングを即時に実現する。

売手が物件概要書をアップロードした場合、最短で当日中に、ボリューム図面・周辺類似物件の取引価格データ・事業計画から逆算した利回り予測などの物件資料が自動で作成される。また、買手に直接、物件情報および物件資料を送信することが可能だ。買手は、物件の条件を入力するだけで、ニーズに合った売り物件の情報が、投資判断に必要な資料と同時に売手から直接届く。

トグルホールディングスは、プロップテックスタートアップのイタンジ創業者として知られる伊藤嘉盛氏が2018年にトグルとして創業(イタンジは2018年、GA technologies が買収)。その後、持株会社化しトグルホールディングスとなった。2020年には、プロップテックのスタートアップスタジオ事業強化を発表、2021年には不動産投資最適化の「StockFormer」を運営する ZIRITZ に出資した

via PR TIMES

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