ドリームインキュベータの起業家向け投資銀行事業がMBO、新会社「ファイナンス・プロデュース」がローンチ

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左から:松井克成氏、ジェソン義人氏
Image credit: Finance Produce

ファイナンス・プロデュースは、ドリームインキュベータ(東証:4310)のプライベートキャピタル:グループが2019年12月に立ち上げた新事業だ。同グループのメンバー4名を中心に、次なるユニコーン(NEXT ユニコーン)の創出に向けて、資金調達や M&A に関するアドバイザリー業務を行なってきた。ファイナンス・プロデュースの業務に従事してきた松井克成氏、ジェソン義人氏は、この事業を MBO して独立、新会社ファイナンス・プロデュースとして事業継続することが明らかになった。

事業の譲渡額は不明で、ドリームインキュベータは新会社ファイナンス・プロデュースの株式の一定割合を保有し続けると見られる。スタートアップに特化したファイナンシャルアドバイザリー業務、いわば調達元を問わないブティック型の投資銀行業務は、投資家などが個人的に行っている事例を除いて珍しい存在だ。国内でのスタートアップ分野における同業は、GCA テクノベーション、マネーフォワードシンカなどに限られる。

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松井氏はアフラック、SBI インベストメントを経てドリームインキュベータに参画、ドリームインキュベータで起業家向け投資銀行業務を行うプライベートキャピタル・グループを立ち上げた人物だ。ジェソン氏もまた、SBI インベストメントやディー・エヌ・エーを経て、プライベートキャピタル・グループの立ち上げに参画している。

ファイナンス・プロデュースは、ドリームインキュベータ時代から NEXT ユニコーン経営者のコミュニティ、具体的にはシリーズ B ラウンド以降の創業者や CFO の集まりを形成しており、これをは新会社においても存続させる方針。このコミュニティには、元ゴールドマン・サックス証券のパートナーで弁護士の小高功嗣氏、現ミラティブ CFO・元 Gunosy CFO の伊藤光茂氏、frree CEO の佐々木大輔氏、Smartround CEO の砂川大氏、ブイキューブ CEO の間下直晃氏、StartPoint 代表取締役の小原聖誉氏、コネクティ代表取締役の服部恭之氏らが名を連ねる。

ファイナンス・プロデュースでは、スタートアップの M&A、スタートアップの CFO に特化した SaaS、メディア、データベースサービスなどの運用も検討しており、スタートアップ M&A の業務の一部を自然言語 AI を使ってデジタル化するプロダクトの公開に向けても準備している。同社ではドリームインキュベータ時代から数えて、すでに600億円超に相当する事業価値創出に貢献してきたとしており、今後当面の目標として、ユニコーン10社分に相当する合計1兆円を超える案件に関与することを目指すとしている。

<参考文献>

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