韓国のP2P送金アプリ「Toss(토스)」運営、4億米ドルを調達——時価総額は74億米ドル、デカコーン目前

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「Toss(토스)」
Viva Republica

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P2P 決済サービス「Toss(토스)」を運営する Viva Republica は24日、シリーズ H ラウンドで4億米ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドは、韓国の KDB 産業銀行(9,000万米ドル出資)とアメリカの Alkeon Capital Management(7,400万米ドル出資)がリードインベスターを務め、既存投資家の Altos Ventures、Greyhound Capital なども参加した。

Alkeon は Google Alphabet、Facebook はもとより、アメリカの代表的なフィンテック企業 Square の主要株主でもある。同社は企業のグロースステージに投資したのち、長期保有するファンドだ。

Viva Republica は2018年、韓国のフィンテックスタートアップで初めてユニコーンクラブ入りしたが、その後、2019年8月にシリーズ F ラウンド、2020年8月にシリーズ G ラウンドを実施。直前のシリーズ G ラウンドから10ヶ月で、時価総額は約3倍に達したことになる。また、ユニコーンとなってから2018年から3年で、時価総額100億米ドルを意味するデカコーンクラブ入り目前にある。

Toss のユーザは現在2,000万人。銀行、証券などの個人金融サービスに加え、Toss Payments を通じた事業者向けの B2B 事業も提供するモバイル金融サービスとして高く評価された。海外事業も加速していて、2019年に設立したベトナム法人はすでに300万人のアクティブユーザを確保、毎月50万人ずつ増加している。同社は今年、グループ全体で売上高1兆ウォン(約980億円)の達成を目指すとしている。

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via Venture Square(벤처스퀘어)

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