Amazonが決済にデジタル通貨の活用を模索、Twitterはサービスへのビットコイン利用に初言及

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ピックアップ: Digital Currency and Blockchain Product Lead

ニュースサマリ:テック巨人たちの間でブロックチェーンを基盤としたデジタル通貨(digital currency)の取り組み熱が再開しているようだ。Insiderが 最初に伝えたもので、 Amazonはペイメントチームの採用ポジションとしてデジタル通貨やブロックチェーン戦略、製品ロードマップを担うことのできるリーダーを募集しているという。募集要項にはブロックチェーン、分散型台帳、デジタル通貨、暗号資産に関する専門知識を持つ人材を募集し、開発すべき機能と全体的なビジョンおよび製品戦略を 推進するとしている。 Insiderの取材に対しAmazonは、暗号資産におけるイノベーションに対して同社でどのような形の利用ができるか模索しているとも語っている。

話題のポイント:米国におけるテックカンパニーでブロックチェーン・暗号資産への積極的に情報発信しているのはTwitterやFacebook(デジタル通貨Diemの支援)、Tesla、そして投資ファンドのAndreessen Horowitz(a16z)などが挙げられる。特にTwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏はこれまでにもビットコインへの将来性(インターネットにおけるネイティブ通貨)について語ってきた。先日の決算発表ではTwitterとして一歩踏み込んだ発言をしている。TechCrunchに掲載されているコメントによればドーシー氏は、コマースやサブスクリプション、Twitter Tip Jar(デジタルギフト)やSuper Followsなどの新機能を含む、Twitterの既存の製品やサービスにビットコインを採用する可能性について言及したのだ。Twitterによれば、彼が製品ラインナップに関わる文脈でビットコインを公に語ったのは 初めてという。

ジャック・ドーシー氏と並んでビットコイン、暗号資産に積極的に関与しているのがイーロン・マスク氏だ。Teslaは今年2月に15億ドル分のビットコイン投資が話題になり、第一四半期に売却益として 1億ドルもの利益を計上している。 その後、Teslaをビットコインで購入できる仕組みを導入するものの、環境面への配慮(ビットコインのマイニングには大量の電力を消費する)から5月に受け入れを停止するなど混乱が生じている。4月に発生したビットコインの大幅下落の原因ともされている。

投資家の熱も止まることはない。a16zはかねてより暗号資産、ブロックチェーン関連への関与を続けており、創業期の2013年に株価1ドルで投資した取引所Coinbaseの株価はNASDAQデビュー時に381ドルを記録。97億ドル相当の投資をしていたa16zに 大きな利益をもたらした。 同ファンドは6月に22億ドル規模の 「クリプトファンド3」を公表している

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