6月に1.6億ドルのデジタル資産販売を記録ーーWeb3.0を実現するNFTマーケット「OpenSea」とは?(2/2)

SHARE:
OpenSeaは、15億ドルの評価額で1億ドルを調達した。Image Credit: OpenSea

市場の波

前回からのつづき・OpenSeaは、6月だけで1億6,000万ドルのデジタル資産をNFTマーケットプレイスで販売し、1月にはわずか800万ドルの売上だったのが、2021年上半期には45倍のボリュームに増加している。

アート、ブロックチェーン技術、ソーシャルクラブの要素を組み合わせた「Hashmasks」、「Bored Ape Yacht Club」、「Meebits」などの高成長の収集型アバタープロジェクトも、2021年にOpenSeaでローンチしたものだ。

「NFTがエキサイティングなのは、ユースケースが純粋に金銭的なものや純粋に投機的なものだけではないことです。さまざまな業界の人たちが興味を持ち始めています。確かに、これらの多くはアーリーアダプターと呼ばれる人々ですが、株の売買などに興味がある人たちだけでなく、クリエイティブな仕事に興味がある人たちにも広がっています」(Finzer氏)。

NFTは、アート、スポーツグッズ、音楽などの分野で爆発的に普及している。例えば、Dapper Labsが開発したNBA Top Shot(バスケットボールカードをデジタル化したもの)はその一例だ。このNBA Top Shotの売上は7億ドルを超えており、アーティストのBeeple氏によるNFTのデジタルコラージュ作品は、3月にクリスティーズで6,930万ドルで落札された。

ゲーム業界では、Animoca BrandsとForteの2社が新たにユニコーン(評価額10億ドルのスタートアップ)となった。Nonfungible.comによると、NFTは現在、1週間に6,200万ドルのペースで販売されているが、5月のピーク時に1週間で1億7,500万ドル販売していた頃に比べるとやや落ち着いてきている。

「確かにややバブル気味ではあります。しかし今、あなたが指摘したように、市場の面ではより持続可能な成長が見られるようになりました。OpenSeaはこのような環境の中で特にうまくいっているのです」(Finzer氏)。

多面的な市場

ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」。Image Credit: Axie Infinity

OpenSeaはユーザーが自分の暗号資産ウォレットを接続し、NFTを購入したり出品したりできるマーケットプレイスとプラットフォームの両方を提供している。OpenSeaは今回の増資でクロスブロックチェーンに対応した次の段階のエコシステムに投資し、オープンデータ経済を実現する計画だ。 Finzer氏はやってきたチャンスをこう語る。

「暗号やブロックチェーンに興味はあっても、金融投機を超えた実用性のあるプラットフォームがあるとは感じていなかった人たちにとって、これはチャンスだと思います。NFTとOpenSeaは、ブロックチェーンの次の波を起こすのに非常に有利な立場にあると考えています」(Finzer氏)。

OpenSeaのマーケットプレイスは、PolygonやEthereumなどの複数のブロックチェーンをサポートしており、近い将来、FlowやTezosのサポートを発表する予定だ。OpenSeaがクロスチェーン・マーケットプレイスの相互運用性と拡張性に投資するのは、ユーザーを「Web3.0」に近づけるという同社の大きなビジョンでもある。 ユーザーはUSDCなどのステーブル・コインで支払いができるが、米ドルでの支払いはできない。

OpenSeaは2017年に創業し、その数カ月後に業界をリードするクリプト系企業と共にFounders Fundから200万ドルのラウンドを発表した。2021年3月には、Ron Conway氏、Mark Cuban氏、Belinda Johnson氏、Naval Ravikant氏、Ben Silbermann氏などの既存投資家やエンジェルの参加と共に、a16zがリードする2,300万ドルの投資ラウンドを発表している。同社はエンジニアやその他のスタッフ体制を強化している。

Finzer氏はAxie Infinity、The Sandbox、F1、Crypto Voxelsなどのゲームが、NFTの販売で飛躍的に伸びていると語る。

「私たちはコンシューマー向けテクノロジーのほとんどが少数の大企業に支配されてきた中、技術のパラダイムシフトを象徴するNFTにとても期待しています。これは、インターネットの誕生によって、何千もの新しいアプリケーションが生まれ、最終的には何十億人もの人々の生活が大きく変化したパラダイムシフトによく似ているのです」(Finzer氏)。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録