
The Information は、世界的 NFT マーケットプレイス「OpenSea」が時価総額100億ドル以上(デカコーン)で投資のオファーを受けている可能性があると伝えた。OpenSea は、3月にシリーズ A ラウンドで Andreessen Horowitz(a16z)、Naval Ravikant 氏、Mark Cuban 氏らから2,300万米ドルを調達、7月にシリーズ B ラウンドで a16zから1億米ドルを調達した。シリーズ B の際の時価総額は15億米ドルだったが、今回の報道が事実だとすれば、同社の時価総額は4ヶ月で6倍超に達したことになる。
The Block Research のデータによれば、OpenSea の NFT 月間取扱高は8月にピークの30億米ドルを超え、それまでの最高月間取扱高の10倍に達した。その後は取扱高を下げているが、毎月20億米ドル以上の取引量を維持している。DappRadar によれば、OpenSea は、これまでに300万米ドルの Bored Ape Yacht Club NFT など、累計110億ドル以上を取り扱ってきた。アーティスト pplpleasr がデザインした雑誌「Fortune」の表紙デザインは、NFT 販売されブームを起こした傑出した存在だ。
OpenSea は NFT マーケットプレイスの分野で強大な勢力を持つが、この分野には、Coinbase、Binance(幣安)、FTX といった既存または将来の競合が存在する。OpenSea は2017年、Alex Atallah 氏と Devin Finzer 氏による共同創業。YC W18(Y Combinator のアクセラレーションプログラム2018年冬期のバッチ)から輩出された。今年9月には、従業員による NFT インサイダー取引(Web サイト掲示前に NFT を購入し不当な利益を得た)が発覚し、今後の問題への対策が求められている。
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