婦人科オンライン診察のネクイノ、ENEOSと共同開発した無人診療ブースの実証実験を展開

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

ピルのネット診療など婦人科領域に特化したオンライン診療サービス「smaluna(スマルナ)」を展開する ネクイノは、ENEOS ホールディングスと、予防医療の領域から健康課題に対し総合的にサポートする専用無人ブース「スマートライフボックス」を共同開発した。9月から来年3月まで、千葉県柏市の三井不動産のショピングモール「ららぽーと柏の葉」にある、まちの健康研究所「あ・し・た」にスマートライフボックスを設置し、医療専門家とのオンライン健康相談サービスを無償提供する実証実験を展開している。

スマートライフボックスでは、ブース内に設置された検査機器によって、さまざまなバイタルデータの計測と、そのデータを共に参照できる医療専門家とのビデオ通信によるコミュニケーションを通じた、オンライン健康相談サービスを受けることが可能だ。プライバシーが保たれた静かな環境で、健康課題に応じ、地域の医療機関への適切な受診についてアドバイスをもらうことができる。ネクイノは女性向けの健康相談を強みとしているが、今回はそのノウハウをいかしつつも性別は問わずにサービスを提供している。

石油大手各社では自動車のエネルギー転換を見据え、サービスステーション(ガソリンスタンド)の事業多角化を模索している。ENEOS ホールディングスでは、2040年の世界を見据え、「街づくり・モビリティ」「低炭素・循環型社会」「データサイエンス」の3つをテーマとして未来事業を推進している。年間数十億円規模のファンドを持ち、スタートアップとの協業を意図したアクセラレータープログラムを通年募集している。

ENEOSホールディングスでは、人々の生活をより深く支える重要なテーマとしてヘルスケアサービスの取り組みを検討する中で、医療機関でも自宅でもない第3の空間をつくることを企画し、ネクイノとスマートライフボックスを共同開発した。スマートライフボックスでは、消費者は最新の検査機を活用し、日々のライフログや PHR(パーソナルヘルスレコード)と連携しながら、医師や医療専門家たちとコミュニケーションができる。

「ヘルスケア OMO は、中国の Ping An Good Doctor(平安好医生)が提供する「One-minute Clinic(一分鐘診所)」など著名な事例がありますが、日本国内で大手企業が挑戦するという特徴から、さまざまな業種の企業様から協業のアイデアを頂いています。

スマートライフボックスでは、「医療空間と体験の再定義」を掲げ、ネクイノと協業することで、全く新しいヘルスケアサービス提供の空間を開発する事にしました。各種データを活用することで個別最適化されたサービスの提供や物販も想定しています。(ENEOSホールディングス 未来事業推進部 李 秀英氏)

ENEOSホールディングスでは、未来事業推進部の体制が整っていたこともあり、コンセプトを定めてから2ヶ月で実証実験をリリースできたという。両社は今後、企業、自治体、サービスステーションなどでの設置を検討すべく、そのための実証実験やプレサービスの提供を続ける。また、来年度中には、一部有料サービスの展開を見込んでいるという。ネクイノはこの実証実験に先立ち、ENEOS ホールディグスをはじめとする複数の投資家からシリーズ B ラウンドで約27.5億円を調達したことを明らかにしている。

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