徳島大学発・食用コオロギ生産のグリラス、2.9億円を調達——高生産性、少アレルゲン品種確立に向け研究開発を加速

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グリラスの皆さん
Image credit: Gryllus

食用コオロギの品種改良・生産・販売などを行うグリラスは28日、約2.9億円を調達したと発表した。同社にとっては、2020年12月に実施したシリーズ A ラウンドに続くものであるため、ポストシリーズ A ラウンド相当と見られる。

参加したのは、Beyond Next Ventures、HOXIN、産学連携キャピタル(阿波銀行らが支援)、いよぎんキャピタル、近鉄ベンチャーパートナーズ、食の未来ファンド(kemuri venturesによる運営)、地域とトモニファンド(徳島大正銀行、香川銀行、フューチャーベンチャーキャピタルによる運営)。

今回参加した投資家のうち、グリラスが2020年12月に実施したシリーズ A ラウンドには、Beyond Next Ventures、HOXIN、産学連携キャピタルが参加していた。シリーズ A ラウンドと今回ラウンドを合わせた、同社の創業来の累積調達金額は約5.2億円に達した。

グリラスは、完全室内飼育製造による食用コオロギパウダー「グリラスパウダー」、国産食用コオロギを使用した自社ブランド「C. TRIA(シートリア)」、国産フタホシコオロギを使用した食品原料ブランド「C. TRIA Originals(シートリアオリジナル)」を展開している。

徳島県美馬市の廃校を利用した品種改良を行う研究施設
Image credit: Gryllus

食糧問題や良質なタンパク質の摂取方法が課題となる中でコオロギが注目されている。しかし、食肉用の家畜と比べ、食用コオロギは品種改良が行われておらず、野生の品種を採取して養殖していることが多い。また、コオロギをはじめとした昆虫は甲殻類に類似したアレルギーを引き起こす可能性があり、食用コオロギの一般化に際して数多くの課題が残されている。

グリラスではこれらの課題を解決すべく、2021年夏に徳島県美馬市の廃校(旧切久保小学校)を、大学で蓄積されたゲノム編集技術を用いてコオロギの高効率な品種改良を行う研究施設として整備した。現在は高生産性コオロギの開発や、アレルゲンの少ない品種の確立などをテーマとして研究を進めている。

同社では今回調達した資金を使って、2023年の2品種の上市を目標として研究開発を加速させるとしている。また、コオロギの持つ独自の栄養成分や特徴を活かした商品の開発を並行して行うことで、食用コオロギの普及を図る。

この分野では、カンボジアでコオロギ生産を行うエコロギーが昨年12月、シードラウンドでの資金調達を発表したのは記憶に新しい。

via PR TIMES

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