心疾患を音で見つける「超聴診器」開発、熊本発AMIが日清紡HDと提携し1.5億円を調達

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「超聴診器」(開発中のもの)
Image credit: AMI

鹿児島や熊本を拠点とするヘルスケアスタートアップ AMI は28日、日清紡ホールディングス(東証:3105)と資本業務提携を締結し、 1.5億円を資金調達したと発表した。同社にとっては、2018年8月の調達(調達額非開示)、2019年1月の約1億円、2020年4月の4.9億円、2020年5月の3,000万円に続く調達。今回の調達により、累積調達額は明らかになっているものだけで7.7億円を超えた。

AMI は、これまで医療従事者の経験と聴覚に頼らざるを得なかった聴診器を進化させた「超聴診器(心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器)」を開発。心筋活動電位の発生タイミングとデジタル化された聴診音を抽出し合成することで、音声ノイズを取り除き、疾患に繋がる心雑音のみを自動的に検出することを目指す。

日清紡 HD は「ライフ&ヘルスケア」を戦略的事業領域の一つに定めており、強みである無線通信技術を使った医療機器や介護領域の製品を開発している。AMI は、超聴診器で DtoD(医師-医師間)の遠隔医療サービスや地域医療格差是正を標榜しており、日清紡 HD とは、情報通信技術、センシング技術、医療機器製造などのノウハウ共有により、遠隔医療サービス実装で事業共創する。

AMI は医師の小川晋平氏により、2015年11月に創業。研究開発では熊本大学、鹿児島大学、京都大学、大阪市立大学、東京都健康長寿医療センターなどの支援、また、臨床研究では、富良野協会病院、天陽会中央病院、済生会熊本病院、相良病院などの参加を受けている。2017年5月には KDDI ∞ Labo 第11期のデモデイで優勝した

via PR TIMES

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