a16zも出資「VRバスケ」Gym Classが面白いーー体験してわかったその理由

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Image Credit : Gym Class 

ピックアップ:Breakthrough VR Basketball App Gym Class Closes $8 Million in Seed Round Led by Andreessen Horowitz

ニュースサマリ:VRバスケットボールゲーム「Gym Class」は8月2日、Andreessen Horowitz(a16z)リードのシードラウンドで800万ドルを調達したことを公表した。ラウンドにはY Combinatorも参加しており、同社が開発するタイトルは2022年秋にMeta Quest Storeで発売される予定。

Gym Classは、2019年にCEOのMatthew Harris氏、Justin Hubert氏、Paul Katsen氏らが共同創業し、2022年夏にY Combinatorに参加したスタートアップ。Meta Quest App Labで公開したVRバスケットボール アプリ「Gym Class」は100万回ダウンロードされるなど人気となっている。これまでの出資者としてFounders Inc.やTodd and Rahul’s Angel Fund、Balaji Srinivasan氏、Zaza Pachulia氏などのエンジェル投資家らが支援している。

話題のポイント:Gym Classは今、バーチャル空間で熱狂を生み出している話題の作品です。実はVRでスポーツのジャンルはコンテンツも多い領域なのですが、バスケットで評価が高い作品だけでも有料の「BIG BALLERS BASKETBALL」や無料の「Blacktop Hoops」など数多く存在します。

その中でもGym Classは群を抜いてユーザーの心掴んでいます。分かりやすい定量的な数字はストアでの評価件数と総合評価です。Gym Classの8月26日時点での評価件数は15,385件、総合評価は4.9 / 5。この数字は無料のVRコンテンツでは異例の数字です。一概に比較は難しいのですが、有料版を含めて近い数字を誇るゲームとしては2017年に発売されて第20回「D.I.C.E. Awards」Immersive Reality Game of the Year 部門など数々の受賞歴がある「SUPERHOT VR」と同じレベルの評価を受けています。

なぜGym Classがここまで高い評価を受けているのでしょうか?

ひとつはゲームの完成度が高いことが挙げられます。Gym Classは基本的には実際に足を動かしながらプレーします。部屋にコートとほぼ同じ大きさを確保して、ヘッドセットを被りながらプレーするわけです。ボールやオブジェクトがリアルに近い挙動をできるかどうかがポイントになるわけですが、実際に体験してみると全く違和感はなく、足を動かしていることも相まって本当にバスケットをしている感覚になるほどでした。無料であることを踏まえると満足度が高い理由がよくわかります。

https://twitter.com/Gymclassvr/status/1472748069494132745?s=20&t=2KCTh76sCEK-pn2lcSNrSA

もう一つは、ソーシャルネットワーキングの側面です。Gym Classは他のバスケットゲームと違い、ソロモード、友人たちと楽しむプライベートモードに加えて、オープンサーバーに入って見知らぬ8名とプレーができるモードが用意されています。もちろん、バスケットをして遊んでいるユーザーもいるのですが、意外なほど多く輪を作って談笑したり、踊っているユーザーがいました。VRChatと同様、共通の趣味を通して友人を作る場所として機能しているのです。

筆者は英語が堪能ではないので、その輪に入って友人を作る体験はできていませんが、ゲームを評価するコメントではこの点に満足感を持つユーザーも多くいるようです。

最後にオブジェクトの自由度です。Gym Classでは頻繁にアップデートが入ります。今年に入ってからはアバター作成機能の追加、コートのカスタマイズが追加されました。ソーシャルネットワーク上では必要不可欠かつ、現在の無料ゲームの王道であるスキン販売によるマネタイズを実現する施策がすでにユーザーに刺さっている状況となっています。

残念ながら日本では円安や製造コスト増加の影響でMeta Oculusが値上がりしてしまいましたが、全体として引き続きOculusのヘッドセットの販売実績が上がれば、Storeを通して多くの人の目に付く存在になるはずです。

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