プロセスマネジメントツール開発の独Celonis、10億米ドル調達しシリーズDをクローズ——時価総額は130億米ドルに

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Celonis  の3人の共同創業者。Martin Klenk 氏(CTO)、Bastian Nominacher 氏(共同 CEO)、Alexander Rinke 氏(共同  CEO)
Image credit: Celonis

<ピックアップ> Celonis Raises $1 Billion in Equity and Debt Financing

ドイツ・ミュンヘンとアメリカ・ニューヨークに本社を置く Celonis は23日、直近のシリーズ D ラウンドで10億米ドルを調達しこのラウンドをクローズしたことを明らかにした。同社はこれに加え、デットファイナンスも実施している。資金調達実施後の時価総額は140億米ドルに達した。

このラウンドはカタール投資庁(QIA)がリードし、新たに Neuberger Berman、Alta Park Capital、Commonfund Capital が助言するファンド、Activant Capital が参加した。Arena Holdings、T. Rowe Price Associates, Inc.がアドバイザーを務めるファンドやアカウント、Franklin Templeton、Durable Capital Partners LP、TCV、83North、Accel Partners、Sator Grove などの既存投資家も参加した。

さらに、Celonis は、KeyBanc Capital Markets を主幹事とし、Goldman Sachs、HSBC Ventures、JP Morgan、Morgan Stanley Senior Funding, Inc、Citibank、Deutsche Bank が共同主幹事として、6億ドルを上限とするリボルビングクレジット枠へのアクセスを確保するため融資枠を広げた。また、RBC Capital Markets、Silicon Valley Bank、SMBC、Citizens、MUFG、Bank of America がこのシンジケートに参加している。

同社は追加調達した資金を、製品イノベーションへの投資、グローバル2000(フォーブス誌が毎年発表する、世界の公開会社上位2000社)顧客への導入促進、買収投資による市場の可能性の拡大、エコシステム・パートナーとの浸透の深化に充当する予定だ。

Celonis は、共に共同創業者で共同 CEO である Bastian Nominacher 氏と Alex Rinke 氏を中心に、企業の経営者やユーザが多くの非効率性を解消し、二酸化炭素排出量を削減するためのプラットフォーム機能を備えた実行管理システム(Execution Management System)を提供している。世界中に20以上のオフィスを持ち、世界中の顧客に数千の導入実績がある。

同社は今年3月、マイクロソフト製品向けの製品ラインアップを拡大させるため、プロセスマイニングツール「PAFnow」を開発するドイツのデータスタートアップ PAF(Process Analytics Factory)を1億米ドルで買収した。

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via FinSMEs

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