IPアグリゲータContentsTechが49億円、クリエイタSaaS「CTEE」がZVCらから調達——韓国スタートアップシーン週間振り返り(11月14日~18日)

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左から:Contents Technologies CEO のイ・ジャンウォン(이장원)氏、9am が提供する「CTEE」
Image credit: Contents Technologies, 9am

11月14日~11月18日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは11件で、資金総額は921億ウォン(約92億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • Contents Technologies(콘텐츠테크놀로지스)がシリーズ A ラウンドで485億ウォン(約49億円)を調達した。同社は、複数の会社の商品やサービスに関する情報を Web サイト一つに集約して提供するコンテンツ IP アグリゲータ事業を展開。累積調達額は700億ウォン(約70億円)に達した。調達した資金は、コンテンツ IP ベースのニュービジネス開発とコンテンツ IP バリューチェーンの買収・統合・スケールアップに活用する計画だ。
  • VD Company(브이디컴퍼니)は99億ウォン(約9.9億円)の資金調達を完了した。レストランに特化したロボットソリューション企業として、CJ グループ系「Vips(빕스)」、E-land Group 系「Ashley Queens(애슐리퀸즈)」といった、フランチャイズチェーンのファミレスに給仕ロボットを提供。2019年の創業以来、毎年黒字を続けており、調達した資金でブランディングとサービスを強化する予定だ。
  • HTBeyond(에이치티비욘드)が90億ウォン(約9億円)を調達し、累積調達額は120億ウォン(約12億円)に達した。IoT ベースの空間技術スタートアップでアパートアプリバイビーを運営、全国2,000のアパート団地にサービス中。今回の投資金で基軸アパート団地にサービス拡張予定。
  • 輸出入物流プラットフォーム「Tradlinx(트레드링스)」がシリーズ B ラウンドで70億ウォン(約7億円)を調達した。2015年から月2億件程度ののデータを収集・分析し、韓国国内最大の輸出入物流ビッグデータ保有している。来年初めに、輸出入コラボレーションクラウドソリューションなどをローンチ予定で、調達した資金を、サービスの拡張や海外進出などに活用する予定だ。
  • タブレット注文プラットフォームの T’order(티오더)が時価総額1,000億ウォン(約100億円)を認められ、100億ウォン(約10億円)台の資金調達を実施した。今年初めの時価総額200億ウォン(約20億円)から5倍に上昇した。調達した資金は、アメリカ、、カナダ、スペインなど海外で発生する T’order 需要に対応するための施設や人材の充実に活用する。

トレンド分析

ホスピタリティ産業をつくるスタートアップ

ホテルと宿泊業界は、パンデミックでデジタルトランスフォーメーション(DX)の影響を最も大きく受けた分野の一つだ。パンデミックを経て、ホテル宿泊運営スタートアップは技術を活用して宿泊のすべての過程を非対面で提供し、立ち遅れた宿泊施設やシステムを改善している。増え続ける旅行需要で宿泊産業が成長しており、これに伴い B2B を対象に宿泊運営 IT ソリューションを提供するスタートアップも成長傾向を見せている。

宿泊施設の運営に DX を推進し、国内で最も注目されたのは H2O Hospitality(H2O 호스피탈리티)だ。ホスピタリティスタートアップとして、昨年最も多い300億ウォン(約30億円)を調達し、ホテルソリューションスタートアップなどを買収し、ホテル産業の DX を加速している。

今年は生活宿泊施設の運営に技術を組み込んだ企業が注目された。Residence(레지던스)など生活宿泊施設委託サービス運営会社 Handys(핸디즈)は今年120億ウォン(約12億円)を調達した。UrbanStay(어반스테이)、Le Collective(르컬렉티브)の2つのブランドを構築し、11月現在、全国2,000室を運営している。最近では施設運営のノウハウを基にホテルや飲食事業まで展開しており、ホテル、プールヴィラ、ペットホテルなど多様な宿泊カテゴリに拡張する計画だ。

Jienem(지냄)は、生活型宿泊施設管理ブランド「Y Collection(와이컬렉션)」を運営する。宿泊予約事業で始まった Jienem は、2021年にトータルホスピタリティ企業でローンチした後、急成長している。55億ウォン(約5.5億円)の調達を基点に全国単位でブランドを拡張し、中長期レジデンスプラットフォームの開発、シルバーステイサービスの高度化も推進するそうだ。

宿泊施設運営自動化ソリューションで、初めての調達で40億ウォン(約4億円)を調達した Vendit(벤디트)もある。クラウドベースの客室管理システム、指紋認識キオスクなどを開発、ホテル運営自動化を支援し、単純な繰り返し労働を減らし、人件費を削減することが彼らの目標だ。キオスクを通じた無人化運営を強みに、サムスン SDS など複数の企業と提携も結び、急速に成長している。

ホテル宿泊用 SaaS を提供する Onda(온다)は、宿泊委託事業者会社の Onda Management(온다매니지먼트)を通じて生活型宿泊施設ワットに投資してホテルを買収するなど、ホテル宿泊産業の DX を加速している。Onda はブッキングソリューション、宿泊管理システムなど宿泊 B2B 販売管理プラットフォームを運営し、昨年95億ウォン(約9.5億円)を調達、今年上半期だけで取引額は1,000億ウォン(約100億円)を超えた。

The Hyoosik(더휴식)は、さびれた宿泊施設を改善し、収益型宿泊施設に変えるための総合ソリューションを提供する企業だ。このため、モーテル共同投資ファンディング累積額350億ウォン(約35億円)を調達し、ホテルソリューションを買収するなど、宿泊業に必要な施工、運営、IT などさまざまなバリューチェーンを内製化している。

このほか、スマートホテルプラットフォーム「InTheCore Business Platform(인더코어비즈니스플랫폼)」はスマートフォンで客室機器を制御し、非対面チェックイン・チェックアウトなど便利なサービスで、エクスプレスホテル25%ほどが利用している。

Yanolja(야놀자)子会社の Yanolja Cloud(야놀자클라우드)はグローバル SaaS ソリューション事業を拡大するインドのプレミアムホテルソリューション「InnKey Infosystems」に買収前提で出資し、AI 技術ベースの超パーソナライズカスタマサービスで、より効率的なホテル運営ソリューションを実装する計画を明らかにした。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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