在学中にNFT×メタバースで起業したワケ:Suishow CEO 片岡× ACV唐澤・村上(6)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

在学中に起業したワケ

唐澤:まだ大学在学中ということで、(中略)何がきっかけでこの業界・領域をやりたいと思ったのかについて教えていただけますか。

片岡:自分は生まれは日本なんですが、育ったのはインドのニューデリーです。小学校から高校前ぐらいまでインドのアメリカ大使館学校というところに通っていて、日本語もほとんど喋れなかったんです。日本に高校で帰ってきて日本語が結構できるようになってきて、高校のときは、こういうエンジニアとかには関心が無く、とにかく遊んでたんですよ。

ラグビー部で部活をやっていて、大学に入ってからは「ラグビーも辞めたし何やろうかな」と思っていたところ、高校時代に父の会社でインターンした時の経験から「プログラミングって面白そう」と思い始め、プログラミングを大学から始めました。プログラミングが好きで1日16時間位やってたんです。寝るとき以外は学校に行っているときもずっとやっていました。

唐澤:何を書いていたんですか?

片岡:Pythonとかですね。これはすごい面白いものを見つけてしまったなと思って、夏休みとかも一日中コワーキングスペースみたいなところを大学1年生で借りて1人ずっとやっていました。自分以外は全員旅行行ってるんですが、僕だけコワーキングスペースに泊まってるみたいな感じです。お母さんもすごく心配しました。

大学1年生のときは、いろんなアプリ作ったりして失敗ばかりだったんですよ。僕、SNS作るのがすごい好きで、ユーザーとユーザーが繋がってるっていう瞬間が好きで、基本ずっと失敗してて、ぼっち飯同士のマッチングアプリとかも作ったりして、ぼっち飯を回避したら飲食店のクーポン発行されてそこに安く行けるみたいな飲食店向けのアプリとかも作ったりしていて、営業してQRコードを置いてもらってとかもしていたんですけど、コロナのせいでぼっち飯を推奨するみたいな文化になったので、これは良くないなと思いました。

なのでそれは辞めて、ランダム通話アプリみたいの作ったり、個人でアプリのコンサルみたいな感じのこともやってたりして、そんな中で、学生向けのSNSを作ったら面白いかなと思いました。学生しか使えない「ガクチャ」という通話アプリみたいのを作ったら、それが20万弱ぐらいのダウンロードされました。

これはユーザーがすごい繋がってて面白いし、ユーザーとコミュニケーションを取りながらアプリが作れて面白いなと思ってたんですけど、よりもっとユーザーと繋がるっていう瞬間ができないかなと思った時に、そのときに使っていたOculus QuestのVRChatが面白いなと思い始め、その世界は今後もっとでかくなると思うし、こういう世界はもっと広がるんだろうなと思い始めたんですよね。

そこにいる人の日記とかも読み始めたら、そこで「お砂糖」という単語があって、現実世界でいうと「付き合って」みたいな感じなんですけど、メタバースの世界では性別とか関係なく同性でも何かお砂糖関係になって付き合ったりしてるんですよ。

Zoa.spaceのアバター

唐澤:バーチャル空間上だけでのお付き合いということですね。

片岡:そうです。何か一緒に朝ご飯食べたりして、3Dの服買って着たりします。この世界が面白いなと思い始めた時に、GUCCIがVRChat用にスニーカーを販売し始めたんですよ。公式のサイトにあるんですよ。公式サイトに3Dの靴があってかっこいいと思って、これ買うべきだと思って値段見たら11ドルだったんですよ。

めちゃめちゃ安いなと思って、買ってみたらファイルが送られてくるだけで、これって他の人に送ったら全く同じものとして使えてしまうし、VRの中での価値が担保されてないというのはこれなんだなと思いました。課題があるなと思った時に、ちょうどNFTやweb3が出てきたので、これらを(VRと)組み合わせたら面白いことができると思って、会社を始めました。

唐澤:面白いですね。そこに原体験があったんですね。

村上:すごいいろいろ変わってますね。テンポがめちゃくちゃ早くいろいろ変わってますよね。日本語あまり喋れなかったんですよね。

片岡:喋れはしたんですけど、カタカナとか書けなかったですね。

村上:高校くらいから始められたんですよね。その後ラグビーやってというのも全然関係ないですもんね。(中略)今も大学生なのに次はVRやられて、どれだけ早いんだっていう。

片岡:いろんなことをやりたくて、作りたいアプリとか作りたいサービスが30個ぐらいあって、そのうちの一つがこれなんですよね。もっともっとやりたいものがすごくウズウズしてて、毎日夜の0時から朝の3時は自分の自由時間って決めてて、好きなものを作ったり、好きな本を読んだり、好きなサービスを作ったりみたいな時間にしていますね。

村上:その時間が至福の時なんですね。

片岡:そうですね。

唐澤:ワークライフバランス時代に放送しづらい話ですね。でもすごいですよね。しかもVRChatなんかで体験されて、「ここに何かペインがある、皆困ってるだろう」というのをちゃんと捕まえてビジネスしていくところの力もすごいですよね。

元々、実はNFT側の出身かなと思っていたんですよね、NFTプロジェクトともお付き合いして、彼らの話を聞きながらやっていたのかと思ったら、実は3Dデータの著作権が一番のコアだったということですね。するとさっきおっしゃった話も全部繋がってくるわけですね。

村上:SNSを作るのがすごい好きだというところで結構合点がいったというか、元々そういう人と人を繋げるところがお好きなんですね。「メタバース×ブロックチェーン」って両方バズワードだから、「バズワード系のところで1本やろうか」みたいな感じだったのかなと思ってたんですけど、全然そんなことなくて、いろいろ作っていく中で自然とそうなったみたいな、興味が分野の一つということなんですね。

唐澤:ちなみに、インドにいらっしゃったじゃないですか。インドに割と長くいらっしゃって、結構インドの風習・習慣とか、インドのマーケットについても何か理解されてるのかなと思うんですが、インドで事業展開しようとかってのは思わなかったんですか?

片岡:このZoa.spaceに関しては、アメリカとかグローバルを対象にして、そのうちの一つがインドみたいになるとは思っているんですが、特にインドだけをターゲットにしようとは考えていないです。

インドはインフラ系がまだまだ整ってないので、そっちのサービスの方が硬いんですよ。硬いしマネタイズとかもしやすい。こういうメタバースとかNFTとかは、結構上位層だったりするので、まだ早いかなと思っています。

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