NFTが使えるメタバースプラットフォーム「Zoa space」:Suishow CEO片岡× ACV唐澤・村上(1)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容の一部をテキストとして掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

NFTが使えるメタバースプラットフォーム「Zoa.space」

片岡:片岡夏輝と申します。早稲田大学に在籍していますが現在休学しています。自分はエンジニアでプログラミングがすごい好きです。その中でもVRのコンテンツを作るのが面白いと思い始めたのですが、なぜVRが発展しないか疑問に思い、VRの世界の経済圏がまだできていないからだと思いました。

その経済圏を作るため、VRや3Dのメタバースに特化したNFTマーケットプレイス「MetaMart」や、いろいろなNFTが使える「Zoa.space」や、企業がメタバースを作れる「XR Studio」というサービスを運営しています。

唐澤:(中略)おそらく我々のこのシリーズで最年少だと思うんですけれども。Zoa.spaceやMetaMartについて、どういうことをやられているのか(中略)教えていただけますか。

片岡:あらゆるNFTが使える世界を作っていて、主にNFTのプロジェクトをやっている方やNFTを持っているコレクターさんをターゲットにしています。NFTの価値を高めたいというのが一番やりたいことなんですよね。

どうやってNFTの価値を高めるかを考えたとき、ただ何か購入してDiscordに入れますみたいものだと要素としては不十分です。NFTを持っているからこそ、NFTのプロジェクトの世界に入れたり、そこで交流ができるようになったり、専用のアバターを使えたり、よりNFTのプロジェクトの世界観を押し出していくことができるサービスになっています。

NFTのコレクターにとっては、自分の持っているNFTを自分が作った世界に展示したり、置いたり、身につけたりすることができるサービスです。。

唐澤:(中略)例えば日本だとNeo Tokyo Punks さんも使われていると思うんですけれども、NFTを発行している人たちがまず利用者だということと、それを買ったNFTホルダーの人たちが使っているということですね。

片岡:そうですね、NFTのコレクターよりもNFTプロジェクトをターゲットにしています。NFTのプロジェクトには結構営業しやすくて、そこから伝播すると思っているので、あまりNFTのコレクターに直接話したりはしていないです。

唐澤:NFTのプロジェクト側から見たら、NFTがただ買って終わりのコレクティブルズとしてではなく、その後コミュニティを作るときのワールドビルダーのツールとして使ってもらっているというイメージですかね。

片岡:そうですね。いろいろなNFTがあると思っていて、例えば音楽のNFTとかもあるわけじゃないですか。BGMは音楽のNFTじゃないと流せないとか、3DのNFTもまだ身につけることができないんですが、それをサービスの中でアバターに着させることができたり、自分の空間みたいな自分のワールドを作ってそれを販売したりできるみたいな感じですね。

唐澤:日本だと、まだNFTと言うとJPEGみたいなものをイメージする人が多いんですが、(中略)単純に何かWebページに載ってるだけじゃダメで、それを使える空間みたいなものを提供してあげるというイメージでしょうか。

片岡:NFTだけに特化しようと思っているわけではなく、将来的にはいろいろな人が使ってくれる3DのDiscordみたいな感じのものを目指しています。NFTのプロジェクトはコミュニティが既に出来上がっていたり相性がよかったりするので、そこを切り口にして、もっと一般的なユーザが使ってくれるようなメタバースにしていきたいと思っています。

唐澤:なるほど。3DのDiscordって面白い表現ですね。実際今、どういうNFTプロジェクトがZoa.spaceを使っていて、どういう使い方をしているのでしょうか。

片岡:使っていただいてるプロジェクトは結構多くて、今の時点で30ぐらいあるんですね。有名どころ、有名アーティストさんとかもいて、日本で有名なプロジェクトは使ってくれてるのかなと思っています。

使い方としては例えば、プロジェクトの自分の空間の中で「Twitterスペースに集まれ!」みたいな感じで集まったり、NFTのプロジェクトが今までは2DのNFTを販売していたが、コミュニティをつくることにで3DのNFTも販売できるみたいな感じにもなったり、などです。

3DのNFTは、うちが運営しているNFTのマーケットプレイス(編注:MetaMart)があるので、新しい収益源にするところも出始めてきています。あとはコミュニティとしてそこ(Zoa.space)を使ってワイワイ騒いでいたり、プロジェクトのアバターになって交流していたりですね。

次につづく:NFTにまつわるコミュニケーションは、2Dから3Dへ

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