ChatGPTと音声AIで72ヶ国語に対応、foodpanda元日本代表が作ったスキルマッチング「timelyhero」

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Image credit: timelyhero

台湾人が日本で創業し、さまざまな専門家を購入できる、スキルと時間のマッチングプラットフォーム「timelyhero」は、OpenAI 製品の導入を発表し、ChatGPT や音声 AI をサービスに取り入れた。

timelyhero は、さまざまな分野の専門家のスキルや時間をオンラインで購入できる e コマースプラットフォームだ。 例えば、1時間の法律相談、30分のビジネス相談、1時間の面接相談などを購入できる。

OpenAI との提携により、timelyhero の売り手(エキスパート)は買い手と母国語のみでコミュニケーションでき、システムが自動的に72ヶ国語に翻訳した字幕を表示できるため、多言語での販売スキルや時間の確保が可能になる。

timelyhero の3ステップの購入プロセスは、通常の e コマースでの購入と同様だ。
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第一弾ではシェフ数百万人と連携、字幕や音声に加え AI 生成のリップシンクも可能に

timelyhero は、マイクロソフトの新規事業支援プログラム「Microsoft for Startups」に参加しており、マイクロソフトの支援の下、OpenAI と協働している。

世界に誇る日本の「職人文化」はあらゆる分野に潜んでいるが、この文化を世界に広めるためには、言葉が大きな障壁となる。働き手が自分の言葉で話しながら、自分のスキルや専門性を世界に発信できるようにするには、最新の音声・字幕翻訳技術が必要だ。(timelyhero 創設者 Eric Wei=魏嘉宏氏)

マイクロソフトや OpenAI とのコラボレーションにより、timelyhero は、売り手(エキスパート)の音声、字幕、プロフィールを70以上の言語に自動翻訳することができる。 例えば、ビジネスコンサルティングサービスを販売するエキスパートは、バイヤーとのコミュニケーション時に対応する字幕や音声を自動生成し、中には AI でリップシンクされることもあるそうだ。

timelyhero の創業者兼 CEO Eric Wei(魏嘉宏)氏
Image credit: 蔡仁譯

また、新サービスの第一弾として、シェフの Grace Choy 氏との連携を発表した。彼女は Facebook で数百万人のファンを持ち、CNN で香港のプライベートキッチン10選に選ばれた香港の有名シェフで、2019年に日本市場に進出後、中目黒のレストラン「CHOY CHOY KITCHEN」は1日4名1組限定ながら連日満席で、すでに数ヶ月先まで予約が埋まっている。

timelyhero の活用により、ChatGPT、音声 AI、多言語翻訳を通じて、Grace Choy 氏のコンテンツは世界135カ国のユーザに提供されることになる。

料理は喜びであり、それを世界に広めたいと常々思っていた。 しかし、それにはサポートが必要で、timelyhero と一緒に仕事をすることは、国際的に活躍するための私の試みだ。(Choy 氏)

Choy 氏は、今後、timelyheroに レシピや料理のコンテンツを増やしていく予定だという。

人気シェフ Grace Choy 氏の限定レシピも timelyhero で公開されている。
Image credit: timelyhero

専門家のオンラインマッチングではなく、オンライン講義を目指したらどう?

timelyhero を設立する前、Wei 氏は foodpanda Japanの CEOと Didi(滴滴出行)の日本事業における CPO を務めた。

自分でビジネスを始めたいとずっと思っていて、その前にビジネス、プロダクト、開発で十分な経験が必要だと思い、一流企業に出向いて学んた。だから、Amazon や Google のような大企業は、私にいい栄養を与えてくれるんだ。

timelyhero のアイデアを本格的に確立したのは foodpanda に勤務していた時だ。

日本で1万人の配達員を探していた。彼らの中には、東大の学生、ミュージシャン、引退したスポーツ選手、アーティストもいただろう。でも、彼らの提供できる最も価値のあるものは、フードデリバリではなく、頭の中にある知識、スポーツのスキル、楽器の演奏スキルだとわかったんだ。そこで、foodpanda を辞めた後、timelyhero を作ることを目指した。

しかし、timelyhero とオンライン講座は何が違うのだろうか?

timelyhero は、専門家と話すという親密さがウリだが、コンテンツを購入して見られるオンライン講座と違い、双方の使える時間に制限がある。

将来的にオンライン講座を行う機会はある。timelyhero は、影響力を見る簡易テストプラットフォームとしても機能する。エキスパートが時間を割いて、満席になり次第、講座の開始を検討するようにすれば、講座の制作に入る前に需要を検証できるので、テストにかかるコストも少なく、将来の売上を確保できる可能性が高いのだ。

timelyhero は取引手数料の20%を稼ぎだすっと同時に、オンライン講座の事前テストプラットフォームでもあるのだ。しかし、そこに至るには、まず timelyhero に十分な売り手(エキスパート)と買い手が必要であり、Wei 氏は、timelyhero は今年前半に1,000人のエキスパートを揃えることを目指すという。

【via Meet Global by Business Next(数位時代) 】 @meet_startup

【原文】

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