韓国WeBudding、ノートアプリ「GoodNotes 5」と提携——Z世代に人気のノートテンプレなど日米中心に展開

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「WeBudding」
Image credit: Noutecompany

韓国スタートアップ Noutecompany(누트컴퍼니)は16日、同社のタブレット端末向けデジタル文具サービス「WeBudding(위버딩)」について、世界で数百万人が利用するデジタルペーパーアプリ「GoodNotes 5」とコンテンツパートナーシップ契約を締結したと発表した。この提携により、WeBudding は GoodNotes 5 内で使用するデジタルノートテンプレート、プランナー、ステッカーなどを提供する。その代わりに、WeBudding は韓国市場での独占販売権を獲得する。

WeBudding は、ダウンロード件数40万件、クリエイター数2,000人以上、販売プロダクト数15,000点、月間のデジタル文具製品販売数1万点以上を誇る。メッセンジャーアプリにおける「スタンプ」ビジネスモデルの、ノート版と捉えればいいだろう。今回の GoodNotes 5 との提携により、ユーザはより多くのテンプレートコンテンツにアクセスできるようになり、WeBudding は世界のユーザにリーチできるようになる。10日、GoodNotes 5 上で Webudding クリエイターによるコンテンツ配信が開始された。

Image credit: Noutecompany

GoodNotes 5 は、主に iPhone と iPad のアプリストアで販売されており、最近、Windows と Android の両プラットフォーム向けにβ版のサービスが開始された。このアプリは世界で最も広く使われているデジタルペーパーアプリの一つとなっており、ユーザは毎日このアプリに頼って、デジタルノート作成を効率化している。WeBudding は今後、K-POP グッズコンテンツなど、さまざまな付加価値のあるコンテンツをタブレットユーザに提供し、幅広いユーザのニーズに応えていく計画だ。

Noutecompany は先頃、プレシリーズ A ラウンドで22億ウォン(約2.2億円)を調達した。このラウンドに参加したのは、Strong Ventures、Capstone Partners、Schmidt などだ。また同社は、韓国政府の中小ベンチャー企業部(日本の省に相当)の技術投資プログラム「TIPS」にも採択されている。現在は日本とアメリカ市場に注力しており、今後、これらの市場では、コンテンツ販売に加え、クリエイター発掘やコミュニティ醸成も加速させる。

Noutecompany の皆さん
Image credit: Noutecompany

Noutecompany は、代表取締役を務めるシン・ドンファン(신동환)氏がソウル大学在学時の2018年に創業。これまでに、化学式を書けるノートアプリ、プログラマのためのコーディングメモアプリ、YouTuber のためのコンテを描けるアプリなどをローンチした。コロナ禍で非対面・在宅受講を余儀なくされた大学生・院生を中心に、遊び心のあるデジタル文具でファンを開拓、これまでにソウル大学、高麗大学、韓国科学技術院(KAIST)など主要大学院のデジタル文具店舗でプロダクトを展開している。

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