クレディセゾンCVCのセゾンキャピタル、Web3投資を加速させるトークンファンド「Saison Crypto」を設立

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Saison Capital プリンシパルの Qin En Looi 氏

シンガポールを拠点とするアーリーステージ VC の Saison Capital は、東南アジアとインドにおける Web3 投資を加速させるため、トークンファンド「Saison Crypto」をローンチした

Saison Crypto は、親会社であるクレディセゾン(東証:8253)の約300億米ドルの運用資産(AUM)によって支えられている。このファンドは、一般的なジェネラルパートナー(GP)/リミテッドパートナー(LP)の構造を持たない永久資本事業体だ。

そのため、新ファンドはクレディセゾンから柔軟に資本を引き出すことが可能だ。セゾンキャピタルと Saison Crypto は合わせて1億5000万米ドルの資金を投入することができ、さらにクレディセゾンの300億米ドルのAUMから容易に支援を受けることができる。(Saison Capital プリンシパルの Qin En Looi 氏)

平均的なチケットサイズは20万米ドルから50万米ドルで、投資先企業の成長過程を通じてフォローアップのサポートを行う。

Saison Crypto 初のトークンのみによる投資も準備中だ。

これは、主に株式とトークンの組み合わせである30件の既存の投資案件の上に構築されるものだ。(Looi 氏)

Saison Capital の Web3 への投資には、BVNK、Flint、Wind、Open Eden、Binocs、Evertas がある。同社の Web3 案件の65%以上は、2022年下半期に行われたものである。

Saison Capital の創業パートナー Chris Sirise 氏によると、Web3 サービスが成熟し、メインストリーム普及への距離を縮めるために必要なインフラには、大きなギャップがあるという。アジアは、こうした基盤を構築する地元企業にとっても、グローバル企業にとっても、成長エンジンとなる準備が整っている。だからこそ、企業は、この地域をうまく乗り切るための適切なパートナーを見つけることを優先しているのだ。

Saison Capital は、市場の状況にかかわらず、この領域で起こりうるイノベーションを長期的な視点で捉える経験豊富な創業者や運営者と提携することで、こうした道筋を加速させていく。(Sirise 氏)

Saison Capital は、新興国にフォーカスしたアーリーステージファンド(プレシードからシリーズB ラウンド)だ。組込型金融(フィンテック以外の企業がフィンテック、Web3、e コマースに進出するケース)を含む大きな問題を解決する創業者を支援する。

【via e27】 @E27co

【原文】

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