スタートアップDB「ZUVA(ズウバ)」、LLM活用で自社におすすめの企業をAIが提案してくれる機能を公開 #IVSPRWeek #IVS2023

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#IVSPRWeek はスタートアップカンファレンス「#IVS2023」とプレスリリース配信サービスのPR TIMESが企画する「Startup!PR Week」参加企業による新製品情報をお伝えします。同社のプレスリリースはこちらから

ニュースリリース:Zuva は6月30日、事業会社向け Startup Screener(スタートアップ DB)の「ZUVA PRO」の上位モデル「ZUVA PRO MAX」の新機能として「チャット検索」の提供を開始した。この機能は、インターネット上の公開データと自社の企業データを組み合わせ追加学習した LLM(大規模言語モデル)を使い、従来の検索で見つけにくかった情報を効率的に取得できるようになる。

ZUVA PRO および「ZUVA PRO MAX」のユーザは、アナリストによるマニュアル検索サポート機能が利用できるが、問い合わせから回答までに時間を要することがあった。今回追加した機能によって、リアルタイムでの検索サポートが可能となる。まった、この機能を使うことで、自社と相性のいい企業を探す上で、ユーザは詳細な絞り込みや企業情報の詳細ページまで読む必要がなくなる。

Zuva は、スタートアップ関連の情報提供や事業開発支援サービスを提供している企業だ。日本を含む世界のスタートアップやスタートアップエコシステムの重要企業のデータを格納しており、Zuva AI によるスクリーニングと担当アナリストによる最適化を行い、企業ユーザに適切な情報を提供している。

Zuva は2017年12月の創業。出資者の一つでもあるウエルインベストメント投資部長の菊池慶輔氏が代表を務める。科学技術振興機構(JST)START 採択プロジェクトを源流とし、Web サイト、ニュース、特許情報など公開情報に加え、プライベート API などから取得した情報で、世界のスタートアップ140万社以上のデータを保有している。

話題のポイント:ChatGPT に代表される LLM が検索の方法を変えていく好例をここでも目撃すすることができました。インターネットの検索エンジンは LLM をベースとしたチャットボットの出現で検索体験が大きく変化すると言われていますが、企業データベースや特許データベースなどにも、この流れは波及すると思われます。

企業用データベースは従来、専用の検索文法を入力し調べるものが多く、そのために文法を熟知したリサーチャーと呼ばれる職種の人に検索を依頼したものでした。今ではキーワード検索が一般的で、LLM の導入以降は、自然語入力で対応できるようになります。ZUVA では、企業のマッチングにも LLM が活用されているとのことなので、条件に柔軟性を持ったユーザ体験が期待できるでしょう。

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