台湾の大企業が支援するアクセラレータGarage+、日系スタートアップを招く10日間プログラム「Grow Up with Taiwan」参加社を募集

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Image credit: Garage+

Garage+ は、台湾有数の大企業20社が資金提供する NPO Epoch Foundation(時代基金会)が運営するスタートアップアクセラレータだ。Garage+ は現在、世界のスタートアップを招く10日間プログラム「Grow Up with Taiwan」に参加するスタートアップを、日本から募集している。締切は8月31日(木)まで。

一般的にインキュベータやアクセラレータは、そのビジネスモデル上、資金や役務の提供と引き換えに、スタートアップから一定株式の拠出を求めることが多いが、Garage+ は NPO という性質上、また、台湾の大企業と日本のスタートアップのオープンイノベーションを念頭に置いていることもあり、ゼロエクイティ、つまり、一切の株式や対価を受け取らない無償のプログラムだ。

今年のプログラムは11月29日から12月9日までの10日間にわたり開催。台湾への渡航航空運賃の全額補助、台湾企業の重要意思決定者との個別ミーティング、Garage+ の年次オープンハウスへの参加(パートナーや投資家との出会いを提供)、11月30日から12月2日開催されるスタートアップカンファレンス「Meet Taipei(創新創業嘉年華)」への出展・ピッチ登壇機会が提供される。

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募集対象は設立から10年未満のスタートアップ。領域は、AI およびデータ分析、IoT およびスマートデバイス、デジタルヘルス、自動車テック、5G、ロボティクス、スマートエネルギーなど広範におよび、テクノロジーベースであれば問わない。オープンイノベーションや海外展開を現実的に捉えられる、すでにプロダクトがあるグロースステージのスタートアップが対象だ。

Epoch Foundation は1991年に設立され、Taiwan Semiconductor Manufacturing (TSMC、台湾積体電路製造、台湾証取:2382)、ノートPC の ODM 世界最大手 Quanta Computer(広達電脳、台湾証取:2382)、Foxconn(鴻海/富士康、台湾証取:2354)、Acer(宏碁、台湾証取:2353)など、台湾に拠点を置く世界的サプライチェーンプレーヤー20社が支援している。

2015年以来、「Startup Global Program」や Grow Up with Taiwan から、これまでの260社以上の台湾域外のスタートアップが採択され、そのうちのおよそ3分の1が、台湾での契約、パートナー獲得、投資獲得に成功している。昨年の Grow Up with Taiwan には日本から、EAGLYSFingerVisionImuzakThermalyticaWater Design Japan の5社が採択された。

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