韓国発のAI家庭教師アプリ「QANDA(クァンダ)」、通信大手KTから800万米ドル調達——教育用LLM開発へ

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Google が支援する韓国のエドテック企業 Mathpresso(매스프레소)は、戦略的投資により韓国の大手通信会社 KT Corporation から800万米ドルを調達した。

Mathpresso 創業者の人。左から、Ray Lee 氏、Jake Lee 氏
Photo credit: Mathpresso

この資金は教育用の大規模言語モデル(LLM)の開発に使用され、Mathpresso は「Qanda(クァンダ=콴다、iOS / Android )」を含む、同社のAI 個別指導サービスを強化する。

資金調達の詳細

  • 資金調達額:800万米ドル
  • 投資家:KT
  • ラウンドステージ:戦略的投資
  • 情報源

Qanda は、OCR を使って写真からテキストや数式をスキャンし、解答を提供する幼稚園児から12歳までの子供向け学習プラットフォームである。

Mathpreso は Qanda のメインアプリの他に、大規模なライブ授業を提供する「Qanda Study」、1対1のオンライン家庭教師プラットフォーム「Qanda Tutor」を提供している。

Mathpreso は、KT のインフラとともに独自の AI 技術とデータを使用し、「GPT-4」を含む既存のモデルに見られる、時折間違った情報や信頼できない情報を与えるなどの問題を回避できる LLM を構築する計画だ。

先月、同社は Qanda アプリで、LLM を使って数学の質問に答えるチャットボット「Poly」のベータ版もリリースした。

さらに、同社は2023年末までに、「英語圏で最大の民間教育市場」だと彼らが呼ぶアメリカへの参入を計画していると述べた。

Mathpresso は50以上の市場で8,000万人以上の登録ユーザを抱えている。そのほとんどは韓国国外、主に日本、ベトナム、インドネシア、タイからのユーザである。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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