北海道発、気球で成層圏遊覧を目指す岩谷技研が5.7億円を調達——累積調達額は16億円に

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岩谷技研の皆さん。最前列中央が創業者で代表取締役の岩谷圭介氏。
Image credit: Iwaya Inc.

気球による成層圏遊覧を目指すスタートアップ岩谷技研は12日、直近のラウンドで5億7,000万円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、インキュベイトファンド、横浜キャピタル、トヨタ紡織(東証:3116)、その他、名前非開示の事業会社が参加した。累計調達額は約16億円となった。

これは岩谷技研にとって、2022年6月に明らかにした4億円の調達に続くものだ。インキュベイトファンドは、今回ラウンドで4度目の出資となる。今回の調達を受けて、同社の累積調達額は約16億円に達した。

岩谷技研は2016年4月、北海道大学で学生時代に航空宇宙工学を専攻し、ロケットについて学んでいた岩谷圭介氏により創業。高高度ガス気球、並びに気密キャビンを設計、開発、製造し、気球による宇宙遊覧を目指している。これまでに、のべ35名以上の所員が実験キャビンに搭乗し、飛行訓練と実証データの収集・蓄積を行っている。

岩谷技研では2022年2月に福島県相馬市で行った高度30mの有人係留飛行試験の成功を皮切りに、ほぼ毎月、北海道内・外の実験場で係留飛行訓練を繰り返している。2023年7月23日には、北海道新得町で同社が開発した高高度ガス気球と気密キャビンを使い、高度6,000m超えを目標とした有人飛行試験を実施し、最大到達高度6,072m、飛行距離26.35km、飛行時間131分を達成した。

via PR TIMES

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