YC輩出の高級家電サブスク「Circular」、760万米ドルをシード調達——廃棄削減で価格還元、iPhone最新機種で10万円安も

SHARE:
Circular 共同創業者の4人。左から、Pantha Roy 氏、George Oliver氏、Nick Ramsay 氏、Yaniv Bernstein 氏
Image credit: Circular

Y Combinator が支援するハイエンド家電に特化したサブスクサービス「Circular」は、3,000万米ドルの評価額で760万米ドルを調達し、AirTree Ventures がリードしたシードラウンドをクローズした。このラウンドでは、YC Continuity Fund、Global Founders Capital、Partech Ventures、January Capital も共同投資した。さらに、PropertyGuru、Funding Societies、Stashaway、Carousell、Nutmeg の創業者を含む著名なエンジェルもこのラウンドに参加した。

これらの資金により、Circular はシンガポールでのサービスを拡大し、オーストラリアでの事業拡大を倍増させ、両市場において十分なサービスが提供されていないスタートアップや中小企業セグメントに対応するため、B2B サービスの規模を拡大する。

Nick Ramsay 氏、George Oliver 氏、Pantha Roy 氏、Yaniv Bernstein 氏が2021年にシンガポールで設立した Circular は、修理費用の最大90%をカバーする無料の損害補償付きの幅広いプレミアム技術デバイスのサブスクを顧客に提供している。

フレキシブルで手頃な月額サブスクを通じて、顧客はわずかな費用で最新のハイテク機器に持続的にアクセスすることができる。携帯電話、タブレット、ラップトップというコアカテゴリに加え、Circular は最近、シンガポールのカタログの一部として人気のゲーム製品の提供を開始した。

Image credit: Circular

同社は、過去12ヶ月で3倍の成長を遂げ、来年にはシンガポールとオーストラリア全体でさらに3倍の成長を計画しているという。

Circular のビジネスモデルは、各デバイスが使用可能期間終了まで活用されるようにすることで、廃棄物を最小限に抑えながら価値を最大化する。同社は、新品の選択肢に加えて整備済デバイスを提供し、業界をリードする整備専門業者と提携することで、家電製品の生産に使用される貴重な資源を、製品ライフサイクルが終了するまで市場に流通させ、有効に活用することを支援している。

さらに、コスト削減は消費者に還元されるため、Circular はユニークで魅力的なサブスク商品をパッケージ化することができる。iPhone 15 Pro Max 256GB を例にとると、加入者は Apple から直接購入するよりも最大955シンガポールドル(約10.4万円)の割引を受けることができる。

Circular は、サブスクモデルによって、このような問題を解決することを目指している。製品を長く使い続けることで、貴重な素材を埋立地に持ち込まないようにすることで、消費パターンを徐々に変化させ、環境への負担を軽減していきたいと考えている。(Ramsay 氏)

【via e27】 @E27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する