![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2023/10/growv_featuredimage.jpg?resize=620%2C390&ssl=1)
9月25日~9月29日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは8件で、資金総額は721億ウォン(約79.3億円)に達した。
![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2023/10/startup-recipe-sep-25-sep-29-list.png?resize=620%2C789&ssl=1)
主なスタートアップ投資
- エドテック企業 growV(그로비교육)が180億ウォン(約20億円)を追加調達し、累積調達額は440億ウォン(約48億円)に達した。同社は、4歳~8歳を対象に、英語、数学、ハングルなどカスタマイズされたスマート教育コンテンツを専用タブレットで提供する「SuperV(슈퍼브이)」を主力製品として提供。
- Fine1(파인원)が150億ウォン(約17億円)を調達した。同社は、OLED ディスプレイ蒸着プロセスの核心部品であるマグネットプレートの国産化に成功した企業で、昨年の売上は406億ウォン(約45億円)を達成した。
- ヘルスケア専門医療機器企業 Curaum(큐라움)が106億ウォン(約12億円)を調達した。Curaum は口腔センサーとソフトウェア医療機器(SaMD)を融合した次世代医療サービスを開発する企業で、慢性睡眠疾患(閉塞性睡眠時無呼吸症など)を治療する機器「Oralog(오라로그)」を開発・提供している。
- AI 翻訳スタートアップ XL8(엑스엘에이트)が100億ウォン(約11億円)を調達した。同社はメディアコンテンツローカライゼーションソリューション「MediaCAT(미디어캣)」を開発・運営している。調達した資金を使って、アメリカ、ヨーロッパ、中東市場への進出を加速させる。
トレンド分析
投資が集中するフードテック
フードテック業界は以前よりも投資の下落を経験しているが、現在の投資環境を考えると、まだ投資家から大きな関心を集めていると言える。Startup Recipe のデータによると、今年は9月までに、フードテックスタートアップは3,469億ウォン(約380億円)を調達した。 縮小した投資環境でも、いくつかの注目すべき取引が行われ、この産業に依然として関心と投資があることを示した。 投資ステージもシリーズ B ラウンド以降の割合が大きかった。
投資はフード e コマースを筆頭に、予約や決済などレストラン運営の DX(デジタルトランスフォーメーション)を構築するスタートアップ中心に大規模投資が行われている。 IPO を狙った e コマース企業が市場状況の悪化に伴い上場を延ばしたが、最も多くの投資金が集まった分野も断然 e コマースだ。
培養肉などの代替肉への投資は停滞している状況で、大規模投資は少数に過ぎないが、シード投資が引き続き行われていることから、気候変動対応による代替食品への関心は回復する見込みだ。今年は機能性食料品をはじめ、キッチンや食堂で活用されるサービス型ロボットの成長が注目に値する。キッチンロボット、給仕ロボットなど、飲食店の運営効率を高め、人件費を削減する無人ソリューションと自動化ソリューションを保有したスタートアップは、今後も投資家に注目される見込みだ。
【via StartupRecipe】 @startuprecipe2
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する