ByteDanceが自社株買い戻し、TikTokがGoToと提携しインドネシアのEC停止を回避——中国スタートアップシーン週間振り返り(12月4日~8日)

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上海の Bytedance(字節跳動)ビル受付で働くスタッフ
Image credit: TechNode/Emma Lee

本稿は、Technode(動点科技)が、12月4日~12月8日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

ByteDance(字節跳動)、評価額2,680億米ドルで自社株買い戻しへ(12月7日)

ByteDance(字節跳動)は、1株当たり160米ドルで自社株の買い戻しを投資家に提案する計画だ。総額は50億米ドルで、この株価は従業員に対する最新の自社株買い戻しオプションの価格と同額である。この株価に沿って考えれば、TikTok の評価額は2,680億米ドルで、2年前のピーク時の4,000億米ドルから33%減少したことになる。

にもかかわらず、ByteDance は依然として中国で最も高い評価を受けている未上場のテック企業である。2020年半ばに中国政府がテック業界を取り締まったの受けて、同社は香港やニューヨークでの上場計画を断念した。これは Ant Group(螞蟻集団)が上場プロセスを中断するきっかけとなった。南華早報

ByteDance(字節跳動)とGoTo、インドネシア国内での TikTok 救済で合意へ(12月7日)

TikTok は、第2位の市場であるインドネシアでの e コマース事業を再開するための契約が近づいていると報じられている。TikTok はインドネシア政府によって禁止されることを恐れ、約3ヶ月前にショッピング機能を停止した。Bloomberg の報道によると、TikTok は地元企業の GoTo と、同社の e コマース部門 Tokopedia への出資について交渉中で、早ければ今月中にも完了する見込みだという。

インドネシア政府は、TikTok のようなアプリがオンラインショッピングを奨励し、リアル店舗での買い物を阻害していると指摘している。ジャカルタで開催されたイベントで、TikTok の CEO Shou Zi Chew(周受資)氏は禁止令が出される前に、今後数年間でインドネシアに数十億米ドルを投資することを約束した。ブルームバーグ

Heytea、宗教上の違反行為で共同企画ブランドのティーラテを販売停止(12月6日)

中国茶チェーンの Heytea(喜茶)は、先週発売したティーラテをメニューから外した。共同で企画したブランド「仏喜」の飲料が宗教法に違反しているとの疑惑が浮上したためである。複数の地元メディアの報道によると、Heytea は11月28日、景徳鎮中国陶磁器博物館とのコラボレーションで、このブランドのティーラテを19人民元(約390円)で発売したところ、物議を醸すこととなった。

このプロモーションでは、特別にデザインされた揃いの磁器コップと冷蔵庫用ステッカーが使用された。深圳市民族宗教事務局は、12月1日に Heytea の本部と協議し、同社が3つの羅漢図の磁器コップを展示したことを認め、良い形でその過ちを認めたと述べた。民族宗教事務局は正確な違反内容を明らかにしなかったが、禁止されている宗教を装った商業宣伝と見なされた可能性がある。界面

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)、タイの偽店舗に対する訴訟で敗訴(12月4日)

Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は12月1日、タイで商標権侵害を主張する訴訟に敗訴した。複数のタイメディアの報道によると、Luckin Coffee は地元企業 50R Group を訴えた。Luckin Coffee は商標登録し東南アジアでも2年前から多数の店舗をオープンしているが、タイ市場にはまだ参入していないとの声明を1年前に発表していた。

模倣店舗は Luckin Coffee に深刻なダメージを与えている。シンガポールは Luckin Coffee にとって初の国外進出先で、今年3月に最初の店舗をオープンして以来、18のオフライン店舗を運営している。Luckin Coffee のロゴは、鹿が右を向いていて背景色は青だが、50R がプロデュースしたタイのコーヒーショップでは、鹿が左を向いている。南方都市報

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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