台湾のトラベルテックアクセラレータNextT(旅創加速器)、沖縄でデモデイなど開催

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Image credit: Masaru Ikeda

台湾の NextT Accelerator(旅創加速器)、沖縄のスタートアップ支援組織 STARTUP Lab Lagoon、東京のオープンイノベーション関連支援会社 01Booster は21日、沖縄・那覇市内でスタートアップイベント「Asia Newtravel Bootcamp」を開催した。台湾からスタートアップ15社、日本からスタートアップ7社が参加した(参加企業一覧)。

NextT Accelerator とは、台湾の旅行産業コミュニティ「RTM(Redefine Tourism Mixer、泛旅遊)」と台湾の旅行代理店最大手 Lion Travel Group(雄獅旅遊集団)が共同設立したアクセラレータで、トラベルテックスタートアップ(旅創)に特化した支援を行っている。NextT の最後の T は、Travel の頭文字から取られたものだ。

台湾発のレンタカー予約プラットフォーム「gogoout」のピッチ
Image credit: Masaru Ikeda

沖縄県では、スタートアップ育成の観点からエコシステムビルダーに補助金を拠出し、さまざまな活動に役立ててもらう「おきなわスタートアップ・エコシステム構築支援事業」という制度を2022年から開始した(おそらく、東京都の「SUTEAM」大阪府の「RISING!」などと同じモデル)。

今回、主に台湾のスタートアップに対しては、沖縄までの往復航空券と宿泊一泊分を補助金からの拠出により県が負担(ただ、参加者の中には自腹で延泊したケースも多いようだ)。台湾のトラベルテックスタートアップの日本進出、日本のトラベルテックスタートアップの台湾およびアジア進出を念頭において、ピッチイベントに加えて、沖縄の地元企業とのビジネスミーティングなどがアレンジされた。

NextT Accelerator 代表の Daniel Cheng(鄭佑軒)氏
Image credit: Masaru Ikeda

沖縄県では、観光やリゾートが主産業の一つであることから、トラベルテックを他の地域と差別化できる IT 産業分野の一つと捉え、「ResortTech Okinawa(リゾテック沖縄)」というイベントを毎年一度開催している(同様の文脈で言えば、韓国もチェジュド=済州島がトラベルテックの特化したスタートアップハブを目指していることが知られている)。

イベントでは、NextT Accelerator 第2バッチ参加スタートアップによるデモデイピッチも披露された。琉球ミライ COO 伍香秀真氏、ライフタイムベンチャーズのジェネラルパートナー國井紅秋氏、LAB-01 代表弁護士で Cohh 代表取締役の齊藤友紀氏、01Booster 取締役の川島健氏、NextT Accelerator 代表の Daniel Cheng(鄭佑軒)氏らがメンターやピッチ審査員を務めた。

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