イチゴの完全自動栽培を実現、東大発HarvestXが4.1億円をプレシリーズA調達——パイロットプラント建設へ

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Image credit: HarvestX

イチゴ自動栽培ソリューションを開発する東大発スタートアップの HarvestX は20日、プレシリーズAラウンドで総額約4億1,000万円を調達したと発表した。

このラウンドには ANRI、DEEPCORE TOKYO、AOI ファンド(東大 IPC による運営)、Dawn Capital、SMBC ベンチャーキャピタル、食の未来ファンド(kemuri ventures による運営)、新生ベンチャーパートナーズ、信金キャピタル、ヒューリックスタートアップ(ヒューリックの CVC)が参加した。

今回の調達を受けて、HarvestX の累計調達額は6億1,000万円に達した。また、金額には浜松市ファンドサポート事業の交付金が含まれる。これは同社にとって、2022年3月に実施した調達に続くものだ。ANRI、DEEPCORE TOKYO、AOI ファンドは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。

HarvestX は、植物工場におけるイチゴ栽培の困難性、特にハチを用いた授粉の問題を解決するため、独自のイチゴ自動栽培ソリューションを開発している。同社の開発するイチゴ自動栽培ロボット「XV3」は、授粉、成長データ収集、収穫などを一貫して行う高度な技術を採用している。この技術により、植物の管理や授粉の自動化を可能にし、どのような地域や環境でもイチゴの安定生産を実現するという。

今回の資金調達により、HarvestX はイチゴ自動栽培ソリューションの技術研究開発をさらに進める。また、2024年5月にはデモ施設(パイロットプラント)の建設を予定しており、イチゴの生産に課題を抱える植物工場事業者や新規事業者に対してソリューションを提案していくことを目指すとしている。同施設の開設を足掛かりに、イチゴのワンストップ生産を実現し、将来的にはトマトやメロンなど他の果菜類への応用展開も視野に入れているとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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