イチゴ完全自動栽培のHarvestX、1.5億円を調達——ANRI、東大IPC、DEEPCOREから

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Image credit: HarvestX

イチゴをはじめ果菜類の受粉や収穫を自動化する完全自動栽培ロボットを開発する HarvestX は30日、1億5,000万円を資金調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、ANRI、東京大学協創プラットフォーム開発(東大 IPC)、DEEPCORE。ラウンドステージは不明。これは HarvestX にとって、2021年1月に実施したシードラウンドに続くものだ。ANRI と東大 IPC は今回、前回ラウンドに続くフォローオンでの参加。

HarvestX は2020年8月、高校在学時からロボットの研究を始め、大手電機メーカーやハードウェアスタートアップで組み込みエンジニアとして製品開発に従事してきた市川友貴氏(現代表取締役)らにより創業。東大から学生チームを SXSW に派遣する「​Today to Texas(TTT)」の2020年のデモデイで「DemoDay Award」 を獲得。同年、東京大学協創プラットフォーム開発(東大 IPC)が運営する起業支援プログラム「1st Round」第3期に採択された、

HArvestX は昨年、東大・本郷キャンパス内にラボ開設、自動授粉・収穫実証試験ロボット「XV1」およびその後継機種として「XV2」を発表した。XV2 には XV1 にさらなる機能が追加・改良が施され、多段式の栽培装置に対応、磁気誘導方式を採用した自律走行、交換機能を搭載した収穫トレイなどが実装されている。

また、同社は3月30日、山口県の徳山高等専門学校(徳山高専が)と提携し、同校内に事業所を開設することも明らかにした。スタートアップが高専内に事業所を開設するのは日本初の取り組み。この事業所では HarvestX と徳山高専が共同研究を行い、全自動農業に向けて開発を加速させに、学生に最先端の技術情報やエンジニアリングスキルを発揮する場を提供し、地方における機会格差問題の是正への貢献も目指す。

via PR TIMES

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