Rhelixa(レリクサ)、4.9億円をシリーズB調達——エピゲノム技術を活用した抗老化事業拡大へ

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Image credit: Rhelixa

Rhelixa(レリクサ)は20日、シリーズ B ラウンドで4.9億円を調達したと発表した。このラウンドには、大和企業投資、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリンホールディングスとグローバル・ブレインによる運営)、リバネスキャピタルが参加した。金額には、日本政策金融公庫と常陽銀行からの協調融資が含まれる。今回の調達により、Rhelixa の累積調達額は12.8億円に達した。これは、2018年11月に明らかになった資本業務提携に続くものだ。リバネスは以前、この資本業務提携に参加している。

Rhelixa が展開するエピクロック事業は、独自の生物学的年齢評価技術を基盤としている。この技術は、エピジェネティック・クロックと呼ばれ、DNA のメチル化パターンに基づいて身体の老化度を計算する。近年、世界保健機関(WHO)が30年ぶりに国際疾病分類を改定し、「老化関連の(aging-related)」という新たな分類コードが追加されたように、老化の捉え方に大きな変化が生じている。従来の「老化は避けられない」という通念から、「老化は予防や治療が可能」という認識が広がりつつある。

エピジェネティック・クロックにより計算された生物学的年齢は、見た目の若々しさや健康寿命、加齢性疾患のリスクを反映するとされる。この技術は、その精度と頑健性の高さから、従来の測定方法を凌駕する技術として注目されている。同社のエピクロック事業では、生活習慣改善や特定介入の抗老化効果評価のための研究支援、企業・研究機関と連携した新規抗老化ソリューションの開発、一般向け検査サービスによる身体老化度評価と抗老化アクションプランの提供をしている。

特に注目されるのは、今秋ローンチ予定の一般向け検査サービス「エピクロックテスト」だ。このテストでは、生物学的年齢や身体の老化速度、その他15項目以上の健康指標が表示される。さらに、長寿科学のエビデンスに基づいた推奨アクションが提案される。これにより、受検者は自身の現在の健康状態や将来の健康リスクを把握できるだけでなく、生活習慣や行動変容が身体の老化に与える影響を可視化し、改善点を考える手助けとなることが期待されている。

Rhelixa は今回の資金調達を受けて、Rhelixa では日本国内やアジアの抗老化市場を創出・発展させ、事業を加速することを目指すとしている。

via PR TIMES      Summarized by ChatGPT

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