リゾートEVモビリティのeMoBi(えもび)、3億円を調達——台湾の投資家も参加、インドネシアのリゾートにも展開へ

SHARE:
Image credit: Emobi

独自開発した次世代小型 EV「PACO」を使用し、主に湘南地域と沖縄県でリゾートモビリティ事業を展開する eMoBi(えもび)は22日、3億円を調達したことを明らかにした。ラウンドステージは不明。これは eMoBi にとって、昨年9月にセゾン・ベンチャーズなどから1億円調達したのに続くものだ。明らかになっているだけで、同社の累積調達額は4.4億円に達した。

今回のラウンドには、IT-Farm、JR 東日本スタートアップ、台湾の Darwin Ventures(達盈管理顧問)、上海の EV スタートアップ NIO(蔚来)の共同創業者で現在、台湾のスタートアップ M-Mobility の会長を務める Jack Cheng(鄭顯聰)氏が参加した。金額には、エクイティに加えリース融資による調達が含まれる。調達資金は主に次のような取り組みに活用される予定だ。

  • 国内でのバッテリ交換プラットフォームの展開 …… 湘南地域と沖縄県に配備されるシェア車両向けにバッテリ交換可能なプラットフォームを提供する。これにより、運用コストを圧縮し、より多くのユーザが航続距離を気にせずに長時間 PACO を利用できるようになる。
  • シェアリングアプリを含むユーザ体験の向上 …… より直感的で使いやすいシェアリングアプリの開発、包括的な顧客サポートシステムの確立など、ユーザ体験をさらに向上させるための施策を実施する。
  • グローバル展開の加速 …… 増加するインバウンド需要を取り込みつつ、インドネシアを含む APAC(アジア太平洋)地域のリゾートエリアへの事業展開を加速する。また、台湾のテック企業と連携して車両開発にも注力し、グローバルなリゾートモビリティ企業への成長を目指す。

eMoBi は2018年に設立された。環境負荷の低い PACO で海辺の景色を楽しみながらドライブするなど、新しい観光体験を提供している。今後は国内外のリゾートエリアへの積極的な展開を予定しており、様々な地域でラストマイルモビリティ体験を革新し、地方創生に貢献することを目指している。昨年の Open Network Lab が第26期デモデイでは、特別賞を受賞した。

via Tech in Asia

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する