急成長する生成AI市場、a16zがコンシューマ向けアプリのトップ100を発表——画像ツールが強く、新規参入組が席巻

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Image credit: a16z

生成 AI のコンシューマ向けアプリは、この2年間で急速に登場し、その中でどのサービスがユーザの関心を集めるかが注目されている。VC 大手 Andreessen Horowitz(a16z)は先ごろ、生成 AI アプリのトップ100に関する最新レポートを発表した。リストの1位には「ChatGPT」が輝いたが、それ以外のアプリにも注目が集まっている。

a16z は半年ごとにAIアプリケーションの動向を再調査し(今回で3回目)、訪問者のトラフィックやアクティブユーザ数などのデータに基づいて、AI ドリブンな web サービス上位50とモバイルアプリ上位50、合計100のアプリケーションをランク付けしている。ChatGPT は3回連続でこのリストのトップを占めており、市場での競争はますます激しくなっている。

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特に注目されるのは、AI 検索サービス「Perplexity」だ。ユーザがチャットボットを通じてさまざまな情報を検索できるこのツールは、リストで3位にランクインしており、利用者の滞在時間も長く、ChatGPT を上回ることがある。また、Anthropic の「Claude」も順位を上げ、10位から4位にランクアップしている。

今回ランクインしたアプリの30%は新規企業によるもので、ByteDance(字節跳動)の AI サービスも初めてリスト入りした。特に画像や動画の生成・編集ツールが人気で、AI アプリ市場の主流を形成している。新規企業では、Luma のリアルな3D 画像生成や、Viggle の AI アニメーションツールが注目を集めている。

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モバイルアプリのランキングでも、写真や画像編集ツールが多くの割合を占めており、Meitu(美図)や Naver の「Snow」、Adobe Express といった既存企業が依然として強い存在感を示している。looksMaxAI や Umax( iOSAndroid )など、ユーザの外見やイメージを変えるアプリも注目されている。

RIZZ はソーシャルメディアのスクリーンショットを解析し、カスタマイズされた応答を提供するチャットアシスタントとしてリストの49位にランクインした。生成 AI 市場は今後も急速に進化し、既存プレイヤーと新規参入企業が激しい競争を繰り広げていくだろう。

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