9月27日、本誌主催の公開収録型の勉強会「Innovators GO！Global最前線」を国際協力機構（JICA）およびゼロワンブースターと共催でお送りする。応募はこちらから。

大テーマは「スタートアップのグローバル進出」。2021年を境界線とした公開株式市場の調整のあおりを受け、未公開スタートアップのみならず、グロース市場の上場組も株価・成長に苦しむシーンが散見されるようになってきた。この閉塞感を打破すべく、各社は M＆A 戦略やコンパウンド・マルチプロダクトなどの戦略を打ち出している。

今回、テーマとするグローバル進出ももちろんそのうちのひとつだ。例えばESG関連で急成長を果たし、先ごろ50億円規模の資金調達に成功したアスエネや、海外富裕層などを対象に海外展開を示し、こちらも55億円の資金を獲得したNOT A HOTELなど成功事例が続く。

ではこのGo！Global、どのように実現すればいいのだろうか？

そこで本誌は国際協力機構（JICA）およびゼロワンブースターと協力し、4つの切り口で公開収録形式のセッションを企画することにした。12月までの約3か月で一気に事例・ケーススタディを学ぼうという機会だ。この公開収録の様子は後日、本誌記事としても公開する予定だ。

初回の話題はアグリ×グローバル。海外を見渡した時、ノンバーバルかつ市場が抜群に大きいテーマに「食」がある。まだまだアナログかつ非効率の大きいこの課題に対し、国内からもいくつかのスタートアップが挑戦を開始している。

今回登壇してくれる一社、日本農業はマッキンゼー出身の内藤祥平氏と学生時代の友人によって設立された農業スタートアップで、東南アジアに日本のプレミアム果物や野菜を輸出、ライセンス生産などを行っている。耕作放棄地の活用や選果作業自動化で生産から販売まで一気通貫して農業をサポートするアグリテックの中心的な存在でもあり、今年の5月にはデット含め42億円をシリーズC調達している。

続いて、名古屋大学発のグリーン＆アグリテックベンチャー企業が「TOWING（トーイング）」だ。未利用バイオマスを高温で加工して作られた高機能バイオ炭「宙炭（そらたん）」は、温室効果ガス排出削減と、減化学肥料・有機転換を同時に実現する土壌改良材で、作物の生産性や品質が改善される効果が期待できる。また、宙炭の炭素を固定化することで、CO2の吸収・削減にも貢献できることからカーボンクレジットの販売も手掛ける。

最後のフェイガーもまた、カーボンクレジットのアプローチでチャレンジする2022年創業のスタートアップだ。PwCなどで海外進出支援や東南アジアでの事業運営を行ってきた石崎貴紘氏が手がける。カーボンクレジットの生成から販売までを一貫して取り組むことで、生産者の「顔が見えるクレジット」として企業に提供しているのが特徴だ。昨年末には3.4億円を調達し、東南アジアなど海外攻勢を強めている。

また、公開収録の当日はスタートアップとのセッションに加え、B Venture Captialの中山充氏による中南米のアグリビジネス解説や、ドリームインキュベータ執行役員の宮内慎氏によるベトナムのアグリビジネス解説などもお送りする。

イベントの終わりには視聴参加者を含めたミートアップも実施するので、登壇者のみなさんとコミュニケーションを取りたい起業家の方はぜひ奮って参加してほしい。

イベント概要

• 主催：株式会社THE BRIDGE
• 共催：国際協力機構（JICA）、ゼロワンブースター
• 日時：2024年9月27日18時～（公開収録の現地受付開始は17時から）
• 参加対象：海外展開を考える起業家、スタートアップ経営者
• 公開収録会場：オンラインと現地公開収録のハイブリッド開催。公開収録会場は都内予定（オンラインはZoomになります）
• ※公開収録で現地に参加される方は概ね25名程度を予定しております。応募多数の場合はこちらは抽選となりますのであらかじめご了承ください。
• 参加費用：無料

プログラム

• オープニング
• 中南米のアグリビジネス
• ベトナムのアグリビジネス
• パネルディスカッション

なお、スタートアップ各社が登壇するパネルディスカッションのモデレーターは株式会社ゼロワンブースター、事業創造ソリューション部の細川ひかり氏が務める。

登壇者

独立行政法人国際協力機構 中南米部南米課 課長

赤嶺 剣悟氏

株式会社フェイガー 代表取締役

石崎 貴紘氏

株式会社日本農業 代表取締役CEO

内藤 祥平氏

B Venture Capital 代表パートナー

中山 充氏

株式会社TOWING Chief Global Officer

永田拓人氏

株式会社ドリームインキュベータ 執行役員

宮内 慎氏

応募方法：こちらのフォームからご応募ください。オンライン視聴の方には一週間前に視聴用のURLをお送りいたします。なお、現地で公開収録に参加希望の方はご用意できる席数が限られているため、応募多数の場合は抽選とさせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。