韓国最大規模のインターネット企業であり、韓国で最も人気のあるメッセージングアプリKakaoTalkを運営しているDaum Kakaoは、K Venture Groupという投資事業部門の設立を発表した。1000億ウォン(9000万米ドル)の活動資金を受け、K Venture Groupはこの資金を国内外マーケットのスタートアップ企業に投資する意向である。
Yonhap News Agency(聯合ニュース)は「K Venture GroupはDaum Kakaoの新しい成長源を見出し、国内外で活発な投資および買収活動を行って、モバイルプラットフォーム市場において国際競争力の強化を目指す」というDaum Kakaoの声明を伝えた。
この目的は、Daum KakaoのKakaoTalkへの収益依存率を減らすこととみられる。KakaoTalkは海外ではトラクションが落ち込み始めている。
さらに、「同社は成長のために従来型の無料メッセンジャーサービスへの依存を減らすのと合わせて、新たな事業機会を見出したいと考えている」と伝えている。
コアとなるメッセージングアプリサービス以外の事業に進出するトレンドは昨今特有のようだ。折しも、KakaoTalkの日本のライバルであるLINEはフードデリバリーやタクシー呼び出しなど、eコマースの機能を備えた多角化を発表したところである。 KakaoTalkも2015年早々にこのようなサービスをローンチすると噂されているほか、今年11月にはBankWalletKakaoという、ユーザが少額の現金を送金することができるサービスをローンチしている。
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