スタートアップのオンライン投資AngelList創業者が暗号通貨インデックスファンドを開始

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<ピックアップ> AngelList Creator Naval Ravikant Backs S&P-Style Cryptocurrency Fund

暗号通貨関連はビットコインの乱高下、大物投資家たちの踏み絵宣言、詐欺だらけの戦場、各国による禁止令などなどなど、完全に北斗の拳状態で話題が絶えない状況になっております。楽しい。国内も大型ICOプラットフォーム「COMSA」が様々な困難を抱えながらもトークンセールス初日で50億円以上を集めるなど、その力強さは目を見張るものがあります。

そんなお祭り状態の暗号通貨ですが、そこはやはり安定に向けた動きも着々と進んでおりまして、そのひとつにインデックスなどの指標づくりがあります。Coindeskに掲載されていた話題によると、元facebookとGoogleの創業者が立ち上げたBitwise Asset Managementが10月2日にBitwise Hold10 Private Index Fund(以下、Bitwise Hold10)を開始すると発表。Bitwise Hold10はいわゆるインデックスファンドで、同社独自の指標「HOLD 10 Index」に連動した商品を提供しています。

HOLD 10 Indexは暗号通貨の時価総額トップ10指標で、執筆時点でビットコインが半分以上、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュなど有名どころの銘柄が組み込まれています。国内では木村新司氏率いるAngoプロジェクトがより詳細なSynCrypという指標を提案していますが、Bitwiseのような連動投資商品の販売は開始していません。

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そしてBitwiseが注目されるべき理由はやはりNaval Ravikant氏の名前でしょう。スタートアップ界隈であればご存知のオンライン投資プラットフォーム「AngelList」の創業者であり、最近では暗号通貨関連でも度々目にすることがありました。いわゆる株式型のクラウドファンディングは法的制約も多く、その代替案としてのICO(新規コイン公開)による資金調達手法やブロックチェーン技術の活用は私自身も注目するところであります。

暗号通貨への投資はボラティリティの高さゆえに投機性も高く、ややバブルっぽい盛り上がりのある一方、海外のコインは詐欺も多く、そもそもそれを保有しておくウォレットをどうするのかなど、安全性を提供することは結構な急務になっています。Bitwiseはそういった面倒ごとを一手に引き受けてくれる上に、今後、投資対象となるコイン案件情報についてもおそらくNaval氏のスタートアップ・ネットワークが活用されることは容易に想像ができます。

デットやエクイティでの資金調達に加えて新たな「仮想通貨」を活用した資金調達マーケットが顕在化するなか、スタートアップや投資関係者にとっても事業推進にどのような手法を選択するのか、考えるべきことが多くなりそうな時代になってきました。

via coin desk

 

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