クラウド会計サービスを提供するfreeeは6月18日、元グーグルで日本広告事業の立ち上げに尽力した野澤俊通氏を執行役員として迎え入れたことを発表した。
野澤氏はリクルートの雑誌営業としてキャリアをスタートさせ、ダブルクリックを経て2003年からグーグル・ジャパンに17番目の社員として参加。2010年からは新規顧客開発本部を立ち上げ、統括本部長として同組織を牽引し、2014年6月からfreeeでの活動を開始している。
freee代表取締役の佐々木大輔氏とはグーグル時代の同僚で、中小企業向けのサポートを二人三脚で開拓してきたという。
「僕が野澤さんについて特に尊敬している部分は、強い組織をつくる力です。常に優秀でとがった人間が集まるグーグルで、強い求心力を持つのは簡単なことではないのですが、野澤さんのチームは常に一丸となっていきいきと働き、成長を続ける素敵なチームでした。カスタマーサポート品質のさらなる向上やビジネスの伸長を担っていただくのはもちろんのこと、組織としても成長しているfreeeにて、組織マネジメントにおいても大きなインパクトを与えることを期待して、役員として参画していただいています」(佐々木氏)。
また、freeeはこの発表と同時に新オフィスへの移転も発表している。このオフィスにはfreeeへの出資者でもあるインフィニティ・ベンチャーズのインキュベーションスペース「TechTemple」も併設されており、現在、第一期生となるスタートアップのEmakiが育成プログラムの提供を受けている最中だ。
<参考記事> IVPが開設した北京のインキュベーション・スペース「TechTemple」を訪ねて(1/3)——スタートアップの梁山泊に集う、中国の星たち
写真は同社から提供されたものとTechTemple取材時に撮影した育成スペースの一部。
TechTempleで支援を受けるEmakiチームを温かい眼差しで見つめる佐々木氏
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