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#WebSummit 2019のピッチ・コンペティション「PITCH」は、歯に貼ったバイオセンサーで血糖値を測定する「Nutrix」が優勝

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本稿は、WebSummit 2019 の取材の一部である。 リスボンで開催されていた WebSummit 2019 で、4日間に及ぶイベントのクライマックスとなるピッチ・コンペティションで、歯に貼るバイオセンサーで血糖値を測定する「Nutrix」が優勝した。本稿では優勝した Nutrix を含む、ファイナリスト3チームを紹介する。 コンペティションには、世界中からスタートアップ1万社以上がエントリ…

Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、WebSummit 2019 の取材の一部である。

リスボンで開催されていた WebSummit 2019 で、4日間に及ぶイベントのクライマックスとなるピッチ・コンペティションで、歯に貼るバイオセンサーで血糖値を測定する「Nutrix」が優勝した。本稿では優勝した Nutrix を含む、ファイナリスト3チームを紹介する。

コンペティションには、世界中からスタートアップ1万社以上がエントリし、WebSummit 開催期間中に会場内で断続的に予選が繰り広げられた。準決勝では16社から3社へ、決勝ではその3社がガチンコで戦いを挑んだ。奇しくも、決勝に残った3社中の2社が イギリスのスタートアップでサブスクリプションサービスを提供するスタートアップとなった。

審査員の皆さん
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ピッチの審査条件は、プロダクトの可能性、ディスラプティブかどうか、財務面での評価、チーム構成、ピッチの品質の5点。決勝は、Mada Seghete 氏(Branch)、Bradley Twohig 氏(Lightspeed Venture Partners)、Tony Zappala 氏(Highland Europe)が審査員を務めた。

Nutrix(スイス)

前列左から:Maria Hahn, CEO of Nutrix、プレゼンターの Pedro Miranda, CEO of Siemens Portugal
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世界中で糖尿病に苦しむ人は4億2,500万人に上る。実に世界人口の11人に1人は糖尿病で苦しんでいる計算になり、患者の数は2045年までに6億2,500万人にまで増加する見込みで、これを防ぐことは世界的な急務になりつつある。Nutrix は、ステッカータイプのウエアラブルなバイオセンサーを使った血糖値モニタリングシステムを開発した。

Nutrix
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血液を採取することなく、歯の表面にステッカーのように貼り付けたセンサーで血糖値を測定できる。Nutrix は病後のケアよりは罹患を防ぐ(未病)ことに特化しているが、将来は人工膵臓(マイクロニードル型のインスリン投与)など連携した糖尿病患者の QoL 向上への応用も考えられる。

BeRightBack(イギリス)

Gregory Geny, CEO of BeRightBack
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旅を計画・準備するのには、非常に手間と時間がかかってしまう。BeRightBack は旅のサブススクリプションサービスで、月額50ユーロ(約6,000円)を支払うだけで、年間3回旅に出られるサービス。行きたい場所と行きたい時間を入力するだけで、60秒間でフライトや宿泊先の予約が完了する。

BeRightBack
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宿泊先は、目的地に所在する空室のあるホテルから BeRightBack が選ぶので、ホテルにとっては空室率を減らせるメリットがあり、BeRightBack にとっては空室の多いホテルへの送客で利益率を高められるメリットがある。現在、世界50都市に対応。10ヶ月前にローンチ、現在の MoM 成長率は27%。97%の顧客が BeRightBack での体験を「非常に良い」または「良い」と答えている。

Banjo Robinson(イギリス)

Kate Boyle, CEO of Banjo Robinson
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Banjo Robinson は、同名のネコのキャラクタが幼少期の子供に手紙を送ってくれるサービス。キャラクタが世界中を旅しながら、そこでの出来事を伝えたり子供からの問いかけに手紙で答えてくれる。子供にとっては読み書きが上達するのに加え、地理に詳しくなり、スマートフォンやタブレットに依存しなくなるなどのメリットがある。回答内容については、両親がカスタマイズできる。

Banjo Robinson
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イギリスでサービスを展開しているが、アジア、ヨーロッパ、南アメリカでは、子供が手紙を通じて英語を学ぶコンテンツの提供も始めた。Techstars に参加後、以前に比べ220%の成長を遂げているとのこと。セサミストリートで知られる NPO セサミワークショップの投資部門 Sesame Ventures と Collaborative Fund からプレシードラウンドで数百万ドルを調達している。

WebSummit 2019がリスボンで開幕——〝アンチ米国政府〟のキーノートスピーカーらの登壇で幕を開ける

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本稿は、WebSummit 2019 の取材の一部である。 世界最大規模のスタートアップ・カンファレンス「WebSummit 2019」がポルトガルの首都・リスボンで開幕した。イベントはまだ続いているため正確な参加者数は発表されていないが、関係者の話によれば7万人に達する見込み。これは3日間ののべ人数であるため、実質的な参加者数は2万人〜3万人の間と推測される。 今年のイベントでオープニングのゲス…

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本稿は、WebSummit 2019 の取材の一部である。

世界最大規模のスタートアップ・カンファレンス「WebSummit 2019」がポルトガルの首都・リスボンで開幕した。イベントはまだ続いているため正確な参加者数は発表されていないが、関係者の話によれば7万人に達する見込みこれは3日間ののべ人数であるため、実質的な参加者数は2万人〜3万人の間と推測される。

今年のイベントでオープニングのゲストキーノートを務めたのは、Edward Snowden 氏と、5G 技術で世界を席巻する Huawei(華為)会長の Guo Ping(郭平)氏という、ある意味、アメリカ政府から睨まれる存在にある象徴的な二人だった。WebSummit の姉妹イベント Collision がニューオーリンズからトロントに移ったことから、WebSummit 的には必要以上にアメリカ政府に気を遣う必要がなくなったのかもしれない。

(2016年、リスボンで初開催された WebSummit のタイミングが、ちょうど Donald Trump 氏がアメリカ大統領に選ばれた日だった。Dave McClure 氏がステージで発狂していた記憶も蘇るが、WebSummit やそのスピーカーは何かとアメリカ政府と距離を取る傾向にあるのかもしれない。)

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Snowden 氏は、ヨーロッパで GDPR が導入されたことについて好意的な意見を述べたが、「悪用されるのはデータではなく人々だ」とし、「すべてのブラウザ、すべてのインターネットサービスプロバイダは、政府によって制御される可能性があり、人々が信頼すべきではない権力組織の一部になり得る」と主張した(Snowden 氏はロシアからの中継による登壇)。

最近、海外のスタートアップが集まるカンファレンスに来ると、必ずと言っていいほど話題に上るのが気候問題、水・食糧問題だ。今回の WebSummit でもペットボトルやカップを再利用し、なるべくプラスチックゴミを減らそうという試みが始まっている。ペットボトル入りのミネラルウォーターを買わず、マイボトルを持参してミネラルウォーターをフィルしてもらう「Just Water」の Jaden Smith 氏や、映画俳優の Matt Damon が共同創業者を務めることで知られる「安全な水へのアクセスを可能にする活動」を展開する NPO Water.org/WaterEquity の CEO Gary White 氏もキーノートを務めた。

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WebSummit のオープニングにあたって記者会見に臨んだ WebSummit の CEO Paddy Cosgrave 氏は、自身もアイルランドの農場で育った生い立ちから、水・土壌・食糧には人一倍関心を持っていると話し、今回、WebSummit でもプラスチックゴミを減らそうという努力をしていることに理解を求めた。

2010年にダブリンで始まった WebSummit だが、2016年にリスボンに移り、通算で10回目、ポルトガルでは4回目の開催となる。ダブリンに本拠を置く WebSummit の運営会社 Ci では、社内で250人以上の人々が WebSummit の3日間のために日夜努力している。無論、イベント当日は、場内警備やコンテンツプロダクションなど契約ベンダーのスタッフが数多く働き、ボランティアや地元警察なども含めれば、総勢数千人以上が従事していると見られる(ボランティアの数だけで2,702人)。

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Cosgrave 氏によれば、今年の WebSummit 参加者のうち女性の比率は46%で、昨年の45%に比べるとやや値は上がり2人に1人は女性という、他のスタートアップカンファレンスでは考えにくいジェンダー・ダイバーシティが実現している。今回で10回目を迎える WebSummit だが、ステージの進行からサイネージのデザイン細部に至るまで、改善すべき点はまだまだ残っていて、常に満足はしていないと述べた。

今回、展示エリアには、経済産業省や JETRO(日本貿易振興機構)が主導する J-Startup から日本のスタートアップ16社を、Plug and Play Japan は「Batch 2」デモデイ優勝の No New Folk Studio、Orange Fab Asia は直近シーズンのデモデイで優勝した meleap を提供する HADO をそれぞれ招聘し展示ブースを開設。このほか、日本からは昨日2億円の資金調達を発表した mui Lab のほか、Stroly、Axelspace などがグローススタートアップとして参加している。創業の日から世界市場で競うことが宿命となる宇宙スタートアップの参加が目立つようだ。

#WebSummit 2018のピッチ・コンペティション、英国発・自動運転のためのフルスタックソフトウェアを開発するWayve(ウェイヴ)が優勝

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本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。 リスボンで開催されていた WebSummit 2018 で、4日間に及ぶイベントのクライマックスとなるピッチ・コンペティションで、イギリスの Wayve が優勝した。本稿では優勝した Wayve を含む、ファイナリスト3チームを紹介する。 コンペティションには、世界中からスタートアップ1万社がエントリし、WebSummit 開催期間中に会…

優勝した Wave の共同創業者で CTO の Alex Kendall 氏
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本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。

リスボンで開催されていた WebSummit 2018 で、4日間に及ぶイベントのクライマックスとなるピッチ・コンペティションで、イギリスの Wayve が優勝した。本稿では優勝した Wayve を含む、ファイナリスト3チームを紹介する。

コンペティションには、世界中からスタートアップ1万社がエントリし、WebSummit 開催期間中に会場内で断続的に予選が繰り広げられた。準決勝では8社から3社へ、決勝ではその3社がガチンコで戦いを挑んだ。奇しくも、決勝に残った3社中の2社が自動運転に関するスタートアップで、また全チームとも AI を提供サービスの柱に据えるスタートアップとなった。

WebSummit CEO でホストの Paddy Cosgrave 氏(最左)と審査員の皆さん
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ピッチの審査条件は、プロダクトの可能性、ディスラプティブかどうか、財務面での評価、チーム構成、ピッチの品質の5点。決勝は、Bedy Yang 氏(500 Startups)、Tom Stafford 氏(ST Global)、Holly Liu 氏(Y Combinator)が審査員を務めた。

Wayve(イギリス)

Alex Kendall, Co-founder and CTO of Wayve
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Wayve(ウェイヴ)は、自動運転のためのソフトウェアを開発している。自動運転のために地図、ルール、センサーを開発するプレーヤーがそれぞれ独自の進展をしてきた。これは非効率であり、費用の高くつくと考えた Wayve は、すべてのレイヤーでデータドリブンに機能する自動運転のためのソフトウェアを、フルスタックで開発することにした。これにより、それぞれのセンサー単体が何かを検知しているのではなく、自動運転車そのものが何を検知しているかを判断できるようになる。

Wayve
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自動運転のための地図がまだ無い場所についても、従来の方法よりも少ない最低限のデータと地図だけで、正確で安全な自動運転が可能になることが、これまでの試験で確認されている。手書きコーディングされたルールや高画質の地図だけ依存しすぎない自動運転技術でスケールを目指す。Wayve のチームはロボティクスと機械学習の専門家で構成されており、これまでに数々の論文も発表している。

lvl5(アメリカ)

lvl5
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lvl5(レベルファイブ)は、自動運転用の映像分析ソフトウェアを開発するスタートアップだ。自動運転を実現するための地図製作車には LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging、光検出と測距)装置が搭載されるケースが多いが、これは平均8万ドルと効果で、スケーラビリティには適さない。lvl5 は数十ドル程度のカメラでも適切な映像分析をすることによって自動運転に利用できるソフトウェア技術を開発した。

Andrew Kouri, Founder and CEO of lvl5
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5年前の iPhone でも十分に機能し(計測誤差20センチ未満)、一般自動車による自動運転のための地図製作対応の大量生産が可能になる。同社では映像分析ソフトウェアそのものはコモディテイ化するので無料で提供し、毎日変化するマップデータを車1台あたり1ヶ月10ドルのサブスクリプションモデルで提供する。現在、世界最大の自動車会社と試験中で、道路品質モニタリングの分野で Rubicon Global と提携している。

FACTMATA(アメリカ)

Dhruv Ghulati, Founder and COO of Factmata
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フェイクニュースは、政府や PR 業界のみならず、社会全般にとって大きな恐怖となっている。FACTMATA(ファクタマター)は、コミュニティを使って、報じられた記事やプレスリリースの内容について、事実かどうかを判断する手立てを提供する。政策提言グループ、科学者、研究者、調査報道専門のジャーナリストをネットワーク化し、課題となった記事について、彼らの評価を仰ぐ。スコアリング合計により、その記事がフェイクニュースか事実かを評価する。

Factmata
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自然言語解析に加え、人工知能エンジンが過去の評価データを学習することで、リアルタイムに評価結果を出せるシステムも開発している。独自アルゴリズムにより、判断の正確度は現時点で93%を達している。報道機関などにが記事化や報道を急ぐ際に、時間をかけずに半自動でファクトチェックができる環境を提供できる。今年2月、FACTMATA はシードラウンドで100万米ドルを調達している。

WebSummit、VCファンド設立を計画——巨大カンファレンスで取得したスタートアップのデータを活用

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本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。 WebSummit は当初の立ち上がりから、主催者は洗練されたデータ運用を活用して世界最大のテクノロジーイベントを作り上げてきた。カンファレンスを運営するこの会社は現在、シードステージのベンチャーファンドのローンチに向け、同様の基盤を持つ情報を利用する計画を持っている。 フィナンシャルタイムズの11月5日の記事によると、同社は Amara…

WebSummit 2018
Image credit: WebSummit

本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。

WebSummit は当初の立ち上がりから、主催者は洗練されたデータ運用を活用して世界最大のテクノロジーイベントを作り上げてきた。カンファレンスを運営するこの会社は現在、シードステージのベンチャーファンドのローンチに向け、同様の基盤を持つ情報を利用する計画を持っている。

フィナンシャルタイムズの11月5日の記事によると、同社は Amaranthine という5,000万米ドル規模のベンチャーキャピタルファンド創設を証券取引委員会(SEC)に申請した。

WebSummit の CEO、Paddy Cosgrave 氏は同紙に対しこのように語っている。

3日間、とてつもない大がかりな方法で、私たちは企業の手助けをしています。では、残りの362日はどうでしょうか?

この記事によると、WebSummit はイベントを訪れた何千というスタートアップや参加者について集めた大量のデータを活用していくという。イベントは本日(11月5日)、ポルトガルのリスボンで開始された。イベント主催者は最近、今後10年にわたりリスボンでカンファレンスを開催する契約に署名した。

始まりはダブリンだったが、その地で発展したのち2016年にリスボンに会場を移した。2011年当時の参加者は400人ほどの静かなスタートだったが、2014年には2万2,000人まで急速に増加、今週(11月第2週)のリスボンでは6万人以上の来場が予定されている。

WebSummit の設立者は当初、データサイエンスのチーム構築に出資し、商談アルゴリズムや動画キャプチャシステムを開発して、イベントの動向を追跡していた。

それにより、新たなベンチャーファンドがホットなスタートアップを見分けられるような情報の宝ができたと、フィナンシャルタイムズ紙は報じている。

ファンド創設の申請書はもともと、5月の時点で作成されていた。ジェネラルパートナーの名前には、以前 Goldman Sachs にいたPatrick Murphy 氏のほか、WebSummit 共同設立者 David Kelly 氏の名前があった。サンフランシスコを本拠とする Amaranthine の存在は以前にも知られていたが、WebSummit との関係はあまり知られていなかった。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

世界最大級のテックカンファレンス「WebSummit」、ポルトガル政府との1億2,800万米ドルの契約に合意——2028年までリスボン開催が確定

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世界最大のテックカンファレンスの一つ「WebSummit」は3日、ポルトガル政府との新しい契約に基づき、最低でも向こう10年間はリスボンにとどまることになると発表した。 この契約は、11月初めに次の回に向けて準備が進む WebSummit を前にもたらされた。ダブリンで生まれた WebSummit は、リスボンに開催地を移して3年目となる。WebSummit は急成長し、2015年にはダブリンのイ…

websummit-lisbon

世界最大のテックカンファレンスの一つ「WebSummit」は3日、ポルトガル政府との新しい契約に基づき、最低でも向こう10年間はリスボンにとどまることになると発表した

この契約は、11月初めに次の回に向けて準備が進む WebSummit を前にもたらされた。ダブリンで生まれた WebSummit は、リスボンに開催地を移して3年目となる。WebSummit は急成長し、2015年にはダブリンのインフラに切迫され、よりよい環境を提供できる新天地を求めてダブリンを離れた。

2016年リスボンに場所を変えて以降、WebSummit は勢いを増し続けている。新契約のもと、ポルトガル政府は WebSummit の成長を後押しすべく、会場や他のインフラに多額の資金を投資することになるだろう。

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WebSummit CEO の Paddy Cosgrave 氏は、声明で次のようにコメントしている。

ポルトガルに留まることができて、大変うれしく思っている。大規模な会場がなければ、WebSummit を開催するのは不可能だ。数ヶ月前まで、こんなことが可能だとは思ってもみなかった。計画は信じられないほど素晴らしいもので、計画の実現に奔走してくれたすべての人々に感謝を申し上げたい。

WebSummit の来訪以来、リスボンのスタートアップ界における存在感は急速に増し続けている。しかし再び、WebSummit は(ダブリンに引き続き)開催都市の限界を試していた。プレスリリースによれば、元契約が満了を迎えるにあたり、WebSummit の主催者は再び他所への移転を念頭に、各都市からのオファーを模索していたのだ。

しかし、リスボンは WebSummit に年間1,270万米ドルを支払うことで合意するなど、20もの競合都市を打ち負かした。加えて、ポルトガル政府は WebSummit が拡大を続けられるよう、会場である Altice Arena と Feira Internacional de Lisboa の規模を倍増することにも合意した。目標では、2019年までに工事が実施される。

その見返りとして、WebSummit の経営陣は35億米ドルのバイアウト条項に合意した。これは10年以上にわたりポルトガルに影響をもたらすもので、契約満了前に WebSummit がリスボンから去った場合は、差分が清算されることになる。

リスボン市長の Fernando Medina 氏は、声明で次のようにコメントしている。

WebSummit との10年間にわたる契約合意により、リスボンは間違いなく、イノベーション、起業精神、人材の中心地となるだろう。向こう数年のうちに、リスボンの IT 投資と雇用が著しく上昇すると自信を持っている。この物語を WebSummit と共に綴っていけることをうれしく思っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

世界最大のスタートアップ・カンファレンス「Web Summit」が開幕——今年の参加者はのべ6万人超、AI・ロボティクス・シンギュラリティなど各分野のリーダーがリスボンに集結

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本稿は、WebSummit 2017 の取材の一部である。 WebSummit 2017 がリスボンで開幕した。今年もここに来られたことをうれしく思う。今年の来場者は昨年の5.1万人を上回り、6万人を超えるそうだ。文字通り世界最大のスタートアップ・カンファレンスとなった WebSummit はこの3日間、市内に4本しか走っていないリスボンの地下鉄に普段は起きないラッシュアワーを引き起こし、地元市民…

Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、WebSummit 2017 の取材の一部である。

WebSummit 2017 がリスボンで開幕した。今年もここに来られたことをうれしく思う。今年の来場者は昨年の5.1万人を上回り、6万人を超えるそうだ。文字通り世界最大のスタートアップ・カンファレンスとなった WebSummit はこの3日間、市内に4本しか走っていないリスボンの地下鉄に普段は起きないラッシュアワーを引き起こし、地元市民に不便を強いているかもしれない。

2010年にローンチした WebSummit は2015年までの5年間をダブリンで、そして、ポルトガル政府が毎年130万ユーロ(1.7億円相当)を WebSummit に支払う3年間の契約で、昨年からリスボンで開催されている。ニューオーリンズの Collision、バンガロールの Surge、香港の RISE など姉妹イベントの成長も好調で、このイベントを切り盛りする WebSummit のチームメンバーは160人にまで増え、今年にはリスボンにオフィスも開設した。

ちなみに、ポルトガルで買い物をしてレシートを見てみると、何を買っても軽減税率で13%か通常税率で23%が課税されている(生鮮食料品や日用必需品は8%)。WebSummit の参加者数6万人はのべ人数なので、3日間にわけて1日あたり平均2万人。この2万人が1日平均100ユーロを消費したとしたら、3日間で少なく見積もっても約78万ユーロ(約1億円)の税収入があることになり、単純計算でも出費した額の半分を政府はすでに回収できたことになる。

リスボンの起業家のグローバルコネクション率比較
Image credit: Startup Genome

WebSummit の一連のイベントを見てみると、スタートアップの活動がさほど盛んでない場所に、新たなエコシステムを作るという戦略が功を奏しているようだ。リスボンにしても、他のヨーロッパの都市に比べ、スタートアップの数が突出しているというわけではないし、香港も東京やシンガポールに比べ極めてスタートアップが多いわけでもない。

しかし、今年からリスボンをモニタリングし始めた Startup Genome によれば、リスボンの起業家がグローバルなコネクションを持っている比率は、ヨーロッパの平均に比べて約2倍、世界平均に比べ約3.5倍になっており、少なからず WebSummit はこのトレンドに大きく貢献しているようだ。2011〜2012年のヨーロッパ経済危機で高い失業率を経験した若者の中には、就職を嫌って起業家を目指す人が増えつつもある。

Ecosystem Summit で。James Stafford 氏(Event & Project Manager, WebSummit)と Anne Driscoll 氏(Collision)
Image credit: Masaru Ikeda

今回は WebSummit に先立ち、Ecosystem Summit、Corporate Summit、Innovation Summit など、ラウンドテーブルを中心とした3つのサブカンファレンスが開催された。Ecosystem Summit は文字通り世界中のエコシステムリーダーやコミュニティビルダーが集まり、Corporate Summit はオープンイノベーションをはじめとしたスタートアップと付き合いたい大企業の水先案内、イノベーションサミットはテックに近いアカデミアの人々が顔を揃える、といった具合だ。

筆者はしばしば、WebSummit や RISE にスピーカーとして参加しているのだが、今回は Ecosystem Summit でいくつかのラウンドテーブルのモデレータを担当させてもらった。昨年の WebSummit でも、前日に世界中から20人ほどのエコシステムリーダーが集まり、「WebSummit Global Rising Startup Ecosystem Roundtable」という集まりで、世界がつながることの意義と今後の課題について議論したのだが、Ecosystem Summit はそれがバージョンアップしたもので、世界中から約100人ほどのスピーカーが参加した。

偶然にも Ecosystem Summit で Startup Genome の CEO と会話する機会を得られたのだが、Startup Compass として生まれ、Startup Genome に名を変え、現在に至るまでの過程でピボットし、最近では地元のスタートアップ・エコシステムを成長させたい地域政府などと提携することで、起業やスタートアップに関わるベンチマークのためのメトリクスを提供する形をとっている模様。Startup Genome が毎年発表するエコシステム・ランキングに東京が含まれないのは、言語障壁が理由というわけではないようだ。

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WebSummit 2017 Day 0 の夜には Opening Night イベントが開催された。初めて、奥さんと生まれたばかりの息子を連れて訪れたという WebSummit CEO Paddy Cosgrave 氏の開会の辞に続き、ポルトガルの詐欺防止 AI スタートアップ Feedzai の創業者 Nuno Sebastião 氏に紹介される形で、スペシャルゲストとして物理学者スティーブン・ホーキング氏のスピーチビデオが上映された。ホーキング氏は4月に北京で開かれた GMIC のキーノートにもビデオ出演したが、スタートアップ界隈でも AI にフォーカスした文脈が増えると、彼の言葉に耳を傾けようとする人が増えるようだ。

AI は人類最高の発明になるかもしれないし、最悪の脅威にもなるかもしれない。我々は AI の危険を認識し、それを特定し、ベストプラクティスと管理する方法を取り入れ、AI がもたらす結果に対して、十分な進歩でもって準備をする必要がある。(中略)

AI をもってすれば、ついに病気や貧困の根絶も期待できる。生活のあらゆる側面は変容するだろう。これからの世代は AI がもたらす機会だけでなく、その可能性を広げ、全人類にとってよりよい世界を創造できるレベルに達するべく、科学研究にコミットするという決意を持つべきだ。

ホーキング氏の言葉に、会場は大きな拍手で包まれた。

Opening Night 2017 は、ポルトガル首相の António Costa 氏、前国連事務総長の António Guterres 氏、リスボン市長の Fernando Medina 氏によって、開会の宣言がなされ終了した。Web Summit 2017 は10日(金)までリスボンで開催される。THE BRIDGE では Day 1 以降の情報も追ってお伝えする。

EU コミッショナー Margrethe Vestager 氏(右)にインタビューする、Recode の共同創業者兼編集長 Kara Swisher 氏(左)
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中央に開会宣言をする Paddy Cosgrave 氏(WebSummit 創業者兼 CEO)、そこから左へ António Costa 氏(ポルトガル首相)、Fernando Medina 氏(リスボン市長)
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トランプ氏当選のニュースに、登壇者・参加者一同心を打ちひしがれて始まった #WebSummit 2日目のまとめ

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本稿は、WebSummit 2016 の取材の一部である。 テクノロジーやスタートアップの業界というのは、アメリカ国民であるかどうかはともかく、伝統的に民主党支持者が多いのかもれしれない。トランプ氏のアメリカ大統領当確の報が出たのは、当地リスボンで、WebSummit 2日目の始まる前、水曜日の朝のことだ。この状況に直面して、WebSummit CEO Paddy Cosgrave 氏の呼びかけに…

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本稿は、WebSummit 2016 の取材の一部である。

テクノロジーやスタートアップの業界というのは、アメリカ国民であるかどうかはともかく、伝統的に民主党支持者が多いのかもれしれない。トランプ氏のアメリカ大統領当確の報が出たのは、当地リスボンで、WebSummit 2日目の始まる前、水曜日の朝のことだ。この状況に直面して、WebSummit CEO Paddy Cosgrave 氏の呼びかけにより、聴衆がスマートフォンのトーチを灯すことから2日目のイベントが始まった。

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500 Startups の Dave McClure 氏、Y Combinator の Justin Kan 氏、Passion Capital の Eileen Burbidge 氏のセッション。「エゴは失敗する最大の理由か?」というタイトルとは関係なく、McClure 氏は冒頭から大統領選の結果に怒りをぶちまけた。

自分はバージニア州出身だが、バージニア州というのは、多くの人がトランプ氏に票を入れた州だ。非常に腹立たしい。悲しい。そして恥だ。

結局、タイトルにある「エゴは…」の話が進まず、半分以上の時間にわたって、トランプ氏の当選がもたらすであろう悲劇に対する怒りで話が進んだが、モデレータ(CNN Money の Laurie Segall 氏)が困っている様子を察して、Kan 氏と Burbidge 氏が話を元に戻した。バックステージで McClure 氏と話した内容として、Kan 氏は次のように語った。

エゴは失敗の理由になることもあるが、また、ビジネスを前進させる上での原動力になることもある。自分が起業したとき(言うまでもなく、Justin Kan 氏は、Justin.tv の創業者である)もそうだった。

最後の最後まで、McClure 氏は選挙結果に打ちひしがれたような表情だったが、その結果に対しては半ば諦め気味に、次のように言葉を発すると、聴衆から大きな拍手が沸き起こった。

成功しているスタートアップというのは、多くの国に非常に多くのユーザを持っていることだろう。つまり、(大統領などの)世界的なリーダーと同じ基準で意見を持ち、そう見なされていると考えてもいいのではないだろうか?

いまどき、マーク・ザッカーバーグ氏やイーロン・マスク氏のような人物は、新しいアメリカの大統領よりも世界に対して大きなインパクトを与えられるのかもしれない。その分、ノブレス・オブリージュも大事ということか。

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WebSummit 2日目は、いくつかこれからのメディアの姿を占うセッションも用意されていた。「Upvote」という概念を持ち込んだ Reddit と Product Hunt。メインストリームのメディアは、多かれ少なかれ〝トランプ氏の言いなり〟になる可能性が高いので、新興メディアに求められる責任は、以前よりも大きなものになるだろうとの公算が多いようだ。

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BMW の完全自動運転技術担当 SVP の Elmar Frickenstein 氏が、BMW の自動運転に対する開発技術のプレゼンテーションを行なった。この中で特に面白かったのは、モバイルアプリで通勤に使う自動車を自由に選べるユーザ体験だ。ユーザは朝起きたら、スマホに表示された複数の選択肢から、その日に乗って行きたい車を選ぶ。朝食を食べ終わる頃には、さきほどオーダーした車種が自宅の玄関前まで自動運転で迎えにやってきている、というストーリー。車を所有するという概念は変化し、レンタカーも、客が店に出向くのではなく、自動車が自ら客の家の玄関先にやってくる時代が来るのかもしれない。

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宇宙飛行士でコロンビア大学教授の Mike Massimino 氏と、月への輸送ビジネスを標榜するスタートアップ Moon Express の創業者である Naveen Jain 氏のセッション。

以前よりかなりコストが安くなり、今は700万ドルで月まで行けるが、それが今後はもっと安くなる。そのうち、ここからシドニーまで行く飛行機代よりも安くなるかも。ハネムーンというのは、まさにハニー(新妻)とムーン(月)に行く旅行を意味するようになるだろう。(Jain 氏)

websummit-2016-lisbon-robot-sophia

Hanson Robotics のチーフサイエンティスト Ben Goertzel 氏が、同社の開発したロボット Sophia と登壇。人工知能で会話の受け答えができるのに加え、顔の表情が変化するのが面白い。聞き手は、TechCrunch Editor-at-Large の Michael Butcher 氏。

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NASDAQ の出前版オープニングベルも行われた。ベルのスイッチを押すのは、WebSummit の CEO Paddy Cosgrave 氏。ニューヨークの NASDAQ の取引開始時刻9:30が当地リスボンの14:30。時差の関係で、日本のイベントではマネしたくてもマネできない演出である。リスボンの模様はそのまま NASDAQ タイムズスクエアタワー壁面のインタラクティブスクリーンに中継され、ベルを合図にこの日の取引が始まった。皮肉にも、大統領選の結果を材料に、どの市場も株価は全面安である。

リスボン初開催の #WebSummit 1日目のまとめ——Facebook Messengerの今後から、ロナウジーニョまで

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本稿は、WebSummit 2016 の取材の一部である。 リスボンで開催中の WebSummit 1日目。日産・ルノーのカルロス・ゴーン氏が自動運転を語るセッションや、出澤剛氏が LINE の世界戦略について語るセッションなど、日本関連のスピーカーが登壇するセッションもちらほら。 午後には、Facebook の Messaging Products 担当 VP David Marcus 氏が登壇…

websummit-2016-lisbon-with-paddy-cosgrave

本稿は、WebSummit 2016 の取材の一部である。

リスボンで開催中の WebSummit 1日目。日産・ルノーのカルロス・ゴーン氏が自動運転を語るセッションや、出澤剛氏が LINE の世界戦略について語るセッションなど、日本関連のスピーカーが登壇するセッションもちらほら。

午後には、Facebook の Messaging Products 担当 VP David Marcus 氏が登壇。モデレータを務めたのは、元 LeWeb の運営者で、現在は Leade.rs というパリで開催されるテックイベントの創始者 Loic Le Meur 氏。Marcus 氏は、今後、Facebook Messenger 上で、新しいタイプの広告を、世界中すべての広告パートナーに提供すると話した。また、今春からテスト運用を開始しているチャットボットについても、ユーザをエンターテイメントへ誘導する手段としてうまく機能しており、チャットボットの性能レベルについても、この半年で格段に向上しているとのこと。

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Facebook の Messaging Products 担当 VP David Marcus 氏と、Leade.rs 創始者 Loic Le Meur 氏

また、短いリンクだけを入力するだけで、ユーザが商店や企業に簡単に Facebook Messenger を経由しコンタクトをとれる「m.me Links」も近日ワールドワイドに公開とのこと。ある種、QR コードで簡単にコンタクトがとれる LINE に対抗したサービスと言えるのかもしれない。

さらに、これまで、Facebook Messenger 上でユーザ単位で束ねる形でしかグルーピングできなかった機能を、話のトピック単位で束ねられるグルーピング機能「Rooms」として近日公開するとした。これで、トピックから外れた投稿について、ノーテフィケーションが飛んで来て、いちいちスマートフォンをチェックする必要が無くなる。今や、メッセンジャーは電話に代わる手段。「名前さえあれば私を見つけられるのに、どうして電話番号を渡す必要があるだろうか?」と Marcus 氏。

TechCrunch の Editor-at-Large(編集主幹)の Michael Butcher 氏のモデレートによるパネル(ちなみに、TechCrunch UK の Michael Butcher と紹介されると、「そもそも TechCrunch UK というものは存在しない」と言っていた)。「Europe – Second Best?」(つまり、暗に No.1 はシリコンバレーであることを示唆している)と題されたこのパネルには、Booking.com、Farfetch、BlaBlaCar、EU の研究科学イノベーション担当コミッショナーが登壇。

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2008年にポルトガルの実業家 Jose Neves 氏が始めたファッション通販の Farfetch。商品の販売需要はアメリカの方が大きいが、供給側(つまり、洋服をデザインしたり、調達したりする側)は圧倒的にヨーロッパからだとのこと。もし、Farfetch のビジネスを仮にアメリカからスタートしていたとすれば、今の Farfetch のビジネスは成り立たなかっただろうとした。また、Booking.com も BlaBlaCar もヨーロッパ以外の市場に進出しているが、ある市場を別の市場と比較することは、意味の無いことだと両社の経営者とも一蹴した。

EU コミッショナーの Carlos Moedas 氏は、自分たちがスタートアップの起業家に対して、何かを強いるということはなく、むしろ、最大の敵は古い考えしか持たない政治家なのだと語った。

政治家はルールを決めたがるが、それが実効されるのは5年後だ。5年後にそのルールで規制しようとしたところ、時は既に遅し。5年経ったときには(ビジネスモデルが変化していて)そのルールが適用できるようなビジネスは、存在しなくなっているだろう。(Carlos Moedas 氏)

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1日目のトリは、ポルトガル出身の元サッカー選手で、現在は、アプリを使ってプロサッカー選手を目指せるアプリ「Dream Football」を開発・運営する起業家 Luis Figo 氏と、ブラジルが生んだスーパースター、ロナウジーニョが登壇。ロナウジーニョは現役のサッカー選手でありながら投資家であり、さらに、今年初めには動画ベースのソーシャルネットワーク「Zoome」を立ち上げている。「サッカー選手はよき起業家になれるよねぇ?」「もちろん!」という話でした。セッション冒頭には、ボールを聴衆に向かってキックするサービスも。

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会場内に設営された、Dream Football を活用しサッカーが体験できるスペース。
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WebSummit 2016がリスボンで開幕——ポルトガル政府は2億ユーロ(230億円相当)のスタートアップファンド創設を表明

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本稿は、WebSummit 2016 の取材の一部である。 8日(現地時間7日)、ポルトガルのリスボンで世界最大級のスタートアップ・イベント WebSummit 2016 が開幕した。今年の WebSummit は来場者数が5.1万人に上る見込みだという。数年前まで、ヨーロッパの大きなスタートアップ・イベントと言えば、パリで毎年12月に開催される LeWeb だったのだが、売却した Reed MI…

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左から:WebSummit CEO Paddy Cosgrave 氏と、ポルトガル首相 António Costa 氏

本稿は、WebSummit 2016 の取材の一部である。

8日(現地時間7日)、ポルトガルのリスボンで世界最大級のスタートアップ・イベント WebSummit 2016 が開幕した。今年の WebSummit は来場者数が5.1万人に上る見込みだという。数年前まで、ヨーロッパの大きなスタートアップ・イベントと言えば、パリで毎年12月に開催される LeWeb だったのだが、売却した Reed MIDEM との契約オプションから買い戻しを余儀なくされ、その後、LeWeb は開催されなくなった。それ以降、世界最大のスタートアップ・イベントと言えば、WebSummit と SLUSH が接戦を繰り広げている状況だ。

WebSummit は昨年までアイルランドのダブリンで開催されていた。しかし、今年から開催地はポルトガルのリスボン。表向きの理由は2つ言われていて、ダブリン市内に WebSummit 参加者を収容できるほどの宿泊施設が無いということと、世界から参加者を集めたときにアイルランドへは入国ビザが必要になる人が多いから。そして、表向きではないけれど明らかになっている理由は、ポルトガル政府が毎年130万ユーロ(1.5億円相当)を WebSummit に支払うというものだ。

もっとも、シンガポール政府の動きなどを見ていても、MICE 政策やスタートアップ・ハブとしてのブランディングの観点から、欧米の有名カンファレンスのアジア招致の事例は増えている。WebSummit のケースで言えば、他のヨーロッパ諸国にスタートアップハブとして遅れをとりたくないポルトガル政府と、コンパクトな国ゆえ話を進めやすい WebSummit 運営側との思惑が一致した結果だろう。隣国に Mobile World Congress があるというのも作用しているかもしれない。

さて、そんな WebSummit だが、今日、ポルトガル首相の António Costa 氏は、2億ユーロ(230億円相当)のスタートアップ向けファンドの創設を表明した。基本的には他の民間投資家と共同出資する形で運用され、本社をポルトガルに設置する条件をクリアすれば、どこの国のスタートアップであっても応募できる。これと並行して、リスボン、ポルト、ブラガなどの都市にスタートアップ・エコシステムの形成も促進するとしている。今年の WebSummit では、200社以上のスタートアップが披露されるそうだ。

なお、筆者も8日(現地時間)に WebSummit Global Rising Startup Ecosystem Roundtable に登壇させていただく予定なので、読者の中に参加されている方がおられたら、乞うご期待。

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WebSummit 会場となる、現地大手モバイルキャリア MEO による MEO Arena。明日からのメインイベントに先立って開催された前夜オープニングイベントには1.5万人が集まった。

過熱するポルトガルのスタートアップシーン:内外から注目を集めるスタートアップ5選

Pedro Rocha Vieir氏は、ポルトガルの起業家の支援に取り組む非営利団体Beta-iの共同設立者で、社長とCEOも兼任している。 自慢になってしまって恐縮だが、ポルトガルはいつだって魅惑的な場所である。長く豊かな歴史、美しい建築物、美味しい料理やワインに満ちた国だ。良質な生活、高度な教育システム、18歳までの義務教育が保障され、生活費も他のヨーロッパ諸国に比べると安価である。こういった…

Pedro Rocha Vieir氏は、ポルトガルの起業家の支援に取り組む非営利団体Beta-iの共同設立者で、社長とCEOも兼任している。

Above: A meeting room at Startup Lisboa. Image Credit: Startup Lisboa
上:Startup Lisboaのミーティングルーム
Image Credit: Startup Lisboa

自慢になってしまって恐縮だが、ポルトガルはいつだって魅惑的な場所である。長く豊かな歴史、美しい建築物、美味しい料理やワインに満ちた国だ。良質な生活、高度な教育システム、18歳までの義務教育が保障され、生活費も他のヨーロッパ諸国に比べると安価である。こういった特徴や歴史、現代的な生活様式が共存していることが、ポルトガルのスタートアップの成長を後押ししているのだと私は信じている。

ポルトガルはつまり、インスピレーションを与えてくれる場所である。

公平のために述べると、現在の起業ブームは当初ポルトガルの数年間にわたる経済不況から始まった。だが、この経済停滞が好都合だったのは、より多くの若者がいざ起業してみようと思ったことだ。上昇する失業率に直面して、若い起業家らはリアルな世界にインスピレーションを求め、市場のニーズを認識し、クリエイティブなソリューションを模索、展開してきた。その結果、スタートアップの数が劇的に増加し、数年にわたる不況の後、GDPは2014年には0.9%、そして今年は1.6%増となった。

起業家精神をより一層促進させるため、ポルトガル政府はPortugal Venturesという投資機関を設立した。同機関はイノベーション、科学、テクノロジーをベースにした企業のみならず、従来のポルトガル観光業や工業分野に属する企業への投資を目的とした4億5000万ユーロのファンドである。

また、多くのスタートアップインキュベータが設立され、順調なスタートが切れるよう新たな企業にオフィスやデスクを提供している。例えばポルトガル最大のインキュベータの1つStartup Lisboaは、テックから観光に至るありとあらゆるビジネス分野のスタートアップ企業約80社を常時支援している。

北部にはMicrosoft Venturesと提携したStartup Bragaがある。Startup Bragaは世界規模の成長を目指すスタートアップ向けのプレアクセラレーション、アクセラレーションそしてインキュベーションプログラムに重点的に取り組んでいる。

Lisbon Challengeは、Fundacityによると、ヨーロッパで4番目に成果を上げているアクセラレータプログラムで、スタートアップの成長と国際化の促進に取り組んでいる。たった3年間でLisbon ChallengeはY Combinatorに3社、Seedcampに2社、そしてTechStarsに1社のスタートアップを送り出した。Lisbon Challenge出身企業の40%が資金を獲得し、1社が買収されている。

Above: Startups at Lisbon Challenge. Image Credit: Lisbon Challenge
上:Lisbon Challengeのスタートアップ
Image Credit: Lisbon Challenge

そこで、革新的でエキサイティングなポルトガルのスタートアップをすべてご紹介することはできないのだが、今年注目すべき最もホットなスタートアップをいくつかご紹介しよう。

Unbabel

Unbabelは、機械学習と人間のクラウドソーシングを兼ね備えた、Y Combinatorが支援する賢いウェブ翻訳サービスだ。人工と人間の知能を組みあわせることにより、人間の手による翻訳の品質と同等の翻訳をより早く提供できる。Unbabelのウェブ上にあるオーダーフォーム、Eメール、APIを介すか、ZendeskとMailchimpとの毎日のワークフローに組み入れて翻訳を依頼することができる。同サービスにおける機械翻訳を利用すれば、膨大な経費の削減が可能だ。Unbabelによると、企業顧客はこれまで推定200万米ドルの翻訳ニーズコストの削減が実現できたという。Unbabelチームは、すぐ近くに素晴らしいリスボンのビーチがあることを良いことに、毎週水曜日にサーフィンをしに行っているようだ!

Cuckuu

Cuckuuはソーシャルなつながりによるモチベーションを利用して、ユーザ同士で一緒に生活体験ができるユニークなアラーム時計アプリだ。ユーザはCuckuuという独自のアラームを作成し、友人や家族、他のユーザをフォローすることができる。Cuckuuの設立者であるJoao Jesus氏、Christophe De Weerdt氏、Peu Fraga氏は、楽しくソーシャルな交流を通して互いに結びつき、刺激し合いながら物事を行う手助けがしたいと考えている。

PharmAssistant

PharmAssistantは、錠剤用のSmartBottleを開発した。これは、ユーザが服薬する時間になると視覚・聴覚アラームを発する機能が内蔵されている接続デバイスだ。服用パターンを分析し、複数の薬の相互作用による悪影響の可能性まで検知してくれるアプリもある。また同社はオプションでモニタリングサービスも提供しているため、家族や医師が離れた場所から、ユーザが時間通りに医師の処方に従って服薬しているかどうかをモニターすることができる。2014年9月、PharmAssistantは大手製薬企業Bayerから5万ユーロの助成金を受け取っている。

MagniFinance

MagniFinanceは、中小企業向けに日々の管理を簡素化し、財務計画がより正確に行える財務管理プラットフォームを提供している。このサービスは、財務管理に費やす時間をわずか1日5分に短縮してくれる。この時間節約に加え、異なる銀行口座を自動的に同期することで、請求書やサプライヤーの小切手リストの発行だけでなく、支出や収益の追跡管理と将来価値の予想までが可能になる。2014年、MagniFinanceは、International Acceleration Program Lisbon Challengeのファイナリストに選出され、Caixa Entrepreneurship賞を受賞し、Caixa Capitalから10万ユーロの資金を受け取った。

Popcorn Metrics

Popcorn Metricsは1年を費やし、コードを書かずにウェブ分析ツールを一体化できるプラットフォームを開発した。これまで、自社サイトにおけるユーザの動向をより深く理解したかった企業やマーケターは、自分たちでコードを書くかITスタッフに頼むしか方法がなかった。共同設立者のPaul Boyce氏はアイルランド出身でIT業界を去ってから自分の会社を設立した。彼は休暇で訪れたポルトガルに魅了され、リスボンで事業を立ち上げることを決意した。そしてスタートアップイベントで今のパートナーであるLuís Correia氏と出会い、ともにPopcorn Metricsを開発したのだ。

ここ3年、ポルトガルのスタートアップシーンは非常にエキサイティングな状態だ。この傾向は今後も続くと私は考えている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】