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東南アジアの自動車マーケットプレイス「Carro」、3億米ドルを調達しシリーズBラウンドをクローズ——インドネシアのスタートアップも買収

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Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。 Carro は当初、問題を抱えていた。自動車ディーラーらにとっての競合と位置付けられたため、大きな抵抗に遭ったのだ。自動車販売業界での競争は激しいものだった。 その結果、同社はオンラ…

Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


Carro は当初、問題を抱えていた。自動車ディーラーらにとっての競合と位置付けられたため、大きな抵抗に遭ったのだ。自動車販売業界での競争は激しいものだった。

その結果、同社はオンライン自動車マーケットプレイスから卸売マーケットプレイスへと再編された。

この動きは利益をもたらした。Tech in Asia が Carro CEO 兼創業者の Aaron Tan 氏から聞いた話では、同社は直近の会計期である2019年3月期に7,000万米ドルの収益を出した。(各事業部門がそれぞれ、どれだけ収益に貢献したかについては、同社は開示を拒否した)。

Carro CEO 兼創業者の Aaron Tan 氏
Image credit: Carro

当時、在庫コストのためにあら利率は10%を超えていた。

場所にもよるが、我々は買い手の利便性を考え、時には売り手にお金を支払い、車を数日間(在庫として)寝かせることもある。(Tan 氏)

こうしたことで、買い手のペーパーワークは少なくすることができた。

売り手が売りに来た車は時にはローン支払が終わってないこともあるため、一旦、ローンを精算処理するために、買い手に引き渡す前に車を預か流のは理にかなっている。(Tan 氏)

Carro の急速な成長が、同社の融資事業と、インドネシアとタイでの事業拡大に起因していると考えている。開示された前期決算によれば、同社の売上は1,160億米ドルで純損失は179億米ドル。これは、多くのスタートアップとは対照的に、営業やマーケティングに費やされたコストが適度であったことを示唆している。

つまり、LTV(顧客生涯価値)と顧客単価に十分な理解をもつ、ということに尽きると思う。我々は鷹のように(俯瞰して)見ている。同時にそれは、何(売上および利益を生み出すもの)を倍増させるか、損失(実験の失敗、雇用の不足)をいつ削減するかを知ることでもある。重要なのは、決めるということだ。(Tan 氏)

これは、今後も継続すると決めたアプローチだ。同社の正味損失は縮小を続けており、年内にはブレイクイーブンになるだろうと Tan 氏は述べた。

我々の資金調達額やステージから言って、我々は随分と低いバーンレートでやってこれた。(Tan 氏)

にもわらず、同社は2015年の設立以来、投資家から1億米ドル以上を調達し、活動のための資金を充填し続けている。6日、Carro は3億米ドルの資金調達の(シリーズ B ラウンドの)クローズを発表した。2018年に実施した6,000万米ドルのシリーズ B ラウンドの上積みとなるものだ。

自動車版の Alibaba(阿里巴巴)

Image credit: Carro

自動車販売ビジネスの難点は、たいていの場合、顧客が次の車の購入を繰り返すまでの間、長い時間を待たなければならないことだ。Tan 氏によると、例えばシンガポールでは、所有し始めて最低4年経過しないと、人々は車を買い換えようとは思わないのだとか。

しかし、顧客の LTV は、この4年というサイクルの制約を受けるべきではない、と Tan 氏は考えている。

そのため、Carro は現在、自動車の売買、融資、保険、定額制レンタル、ワークショップ、ロードサイド・アシスタンスなど、さまざまなサービスを提供している。Carro が顧客と見るのは、大手企業、大規模ディーラー、フリートユーザ(運送会社、航空会社など)、レンタル会社、個人バイヤーだ。

この戦略により、Carro は顧客を Carro のエコシステムの中に留め、繰り返し購入の頻度を高めることができるようになった。

Carro を自動車版の Alibaba(阿里巴巴)と思ってほしい。(Tan 氏)

このようなアプローチは Carro にさまざまな収入源をもたらし、広告収入に依存しない状態を作り出した。実際のところ、SGCarMart、Carmudi、iCar Asia といったマーケットプレイスと異なり、「我々は広告を使った事業プレーヤーではない。広告からの売上は無い。(Tan 氏)」のだそうだ。

自動車と広告ゼロモデルに特化しているという点で、この状況は直近の買収を興味深いものにした。

Jualo.com
Image credit: Jualo

Carro は、クラシファイド広告と C2C のマーケットプレイス「Jualo」の買収を進めている。インドネシア全土34州の個人やプロの売り手が、Jualo を使って、ファッション、家電、不動産、自動車など300カテゴリの新品・中古品を取引できる。

Jualo は、毎月400万人以上のユーザがいるとしている。同社は2018年、合計10億米ドル超の取引を仲介した。Carro が広告収入に依存するつもりがないとの考えからすれば、Jualo の買収は直感的には理解しにくいかもしれない。しかし、Tan 氏は、Jualo のクラシファイド広告部門は閉鎖する、と語った。Jualo サイト上の広告は今後、Carro のエコシステムの提供内容の宣伝が中心になるだろう。

では、なぜ、Jualo を最初に買収するのだろう?

その理由はオートバイだ。Jualo へのトラフィックの40%超はオートバイに関連しており、これは Carro のエコシステムに新たなバーティカルを開くことになる、と Tan 氏は語った。

インドネシアは東南アジア最大、世界でも3位に入るオートバイ市場だ。2018年1月だけでも、インドネシア国内で販売されたオートバイは482,537台に上る。同国のオートバイ市場は、2018年〜2023年の年平均成長率が4%を超えると予測されている。

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Carro のフィンテックビジネス

Genie Financial Services
Image credit: Carro

オートバイ事業は、最も収益性の高い事業(=融資事業)にまたとない顧客をもたらす。

同社の融資部門は黒字で、同社によれば、昨年は EBIT(利払前・税引前利益)差引前の金額で300万米ドル超の収益を上げた。2017年に設立された完全子会社 Genie Financial を通じ、Carro は B2B と B2C のローンを提供している。

例えば、カーディーラーは運転資金を確保することができ、個人は自動車購入や COE(シンガポールの車両所有権証書)の更新費用の融資を受けることができる。

Genie の貸付残高は現在、1億米ドルを超えている。シンガポールでは、ローンの返済期限は最大10年で、貸出金利は中古車購入用が年3.98%、COE 更新用が年2.88%だ。ローン申請の際には、350〜400シンガポールドル(2万7,000〜3万円程度)の処理料金が請求される。

同社は、DBS、Maybank、OCBC などの銀行と提携し、これらのローンサービスを提供している。信用状況の評価には、支払履歴やソーシャルメディアでの活動などのデータを用いて、ローン申請から承認まで1日以内で完了することを約束している。

今年3月、Carro は自動車の定額制レンタルサービスを開始した。シンガポール人なら、車の種類で額が異なるが月額1,399〜2,199シンガポールドル(10万7,000〜16万7,000円程度)の固定額を支払うことで車を借りられるというものだ。Porsche 911 Carrera S なら月額4,999シンガポールドル(約38万2,000円程度)、といった豪華なプランも用意されている。

従来のレンタカーサービスとは異なり、Carro の定額制サービスには頭金や契約期間が設定されていない。顧客は必要な時に車や契約を変えることができる。このような特徴から、Tan 氏は自動車メーカーが経営するレンタカー事業を競合とは考えていない。

とはいえ、自動車の定額制モデルは、アジア各国において自動車メーカーを通じて浸透しつつあるようだ。シンガポールでは、BMW が月額1,199〜2,288シンガポールドル(約92,000〜175,000円程度)の定額制レンタルサービスを立ち上げたトヨタヒュンダイはそれぞれ、日本と韓国で同様のプログラムの展開を始めている。

この定額制モデルは、プラットフォーム上で複数のドライバーで車を共同所有するタイの Drivemate や、時間単位で料金徴収されるインドネシアの HipCar など、カーシェアリングのモデルともまた異なる。

3月のローンチ以降、Carro の定額制サービスには3,000人以上が利用開始待ちの状態となっている。Carro は概ね今後6ヶ月以内に、インドネシアやタイでも定額制サービスを展開する予定だ。

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自動車販売と付随サービス

Carro のワークショップ
Image credit: Carro

自動車売買については、Carro はプラットフォームを通じての取引1台当たり2%を手数料として徴収する。

実際のところ、自動車販売は Carro に大きな売上をもたらしている。同社は直近の期で、総額5億米ドルに上る取引を取り扱っており、(手数料が2%であることから)推定で1,000万米ドルの売上をもたらしたとみられる。

インドネシアとタイでは、Carro のマーケットプレイス上で少なくとも毎月4,000台が取引されている。同社では社内で、カーケアワークショップやオンデマンドのロードサイド修復プラットフォームも提供している。

Carro が幅広いプロダクトやサービスを提供した結果、同社が「他のどの自動車マーケットプレイスの集合よりも、多くの取引を行っている」と Tan 氏は語った。

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【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

新たに6,000万米ドルの資金を獲得したCarro、東南アジア地域トップの自動車取引マーケットプレイスを目指す

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東南アジアの中古車市場に資金が流れ込んでいる。ここ数ヶ月の間に、テクノロジーを活用して中古車販売の効率化を図るスタートアップが複数、大規模な資金調達に成功している。中でも Carsome、Carmudi、BeliMobilGue は、数百万ドル規模で資金を確保している。 もっとも最近そこに名を連ねたのは、中古車と自動車金融を扱うシンガポール拠点のオンラインマーケットプレイス Carroだ。 同社は…

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Carro チーム
Photo credit: Carro

東南アジアの中古車市場に資金が流れ込んでいる。ここ数ヶ月の間に、テクノロジーを活用して中古車販売の効率化を図るスタートアップが複数、大規模な資金調達に成功している。中でも CarsomeCarmudiBeliMobilGue は、数百万ドル規模で資金を確保している。

もっとも最近そこに名を連ねたのは、中古車と自動車金融を扱うシンガポール拠点のオンラインマーケットプレイス Carroだ。

同社は本日(5月13日)、B Capital Group、Insignia Ventures Partners、SoftBank Ventures Korea が共同リードしたシリーズ B ラウンドで、6,000万米ドルを調達したと発表した。

B Capital の共同経営者であり Facebook の共同設立者でもある Eduardo Saverin 氏のほか、Insignia の設立者であり Sequoia Capital の元共同経営者でもある Tan Yinglan 氏、そして SoftBank Ventures Korea の共同経営者 Sean Lee 氏が、Carro の役員に就任する。

IDG Ventures India の設立者 Manik Arora 氏のファミリーオフィスも同ラウンドに参加している。また、既存投資家の Alpha JWC、Golden Gate Ventures、Singtel Innov8、Venturra Capital も参加した。

Carro のオンラインマーケットプレイスは、専門家の知識と独自の価格決定アルゴリズムを組み合わせて活用し、車両の点検と査定を行う。同社によると、購入者と販売者に信頼できる価格決定システムと取引のフレームワークを提供できるため、中古車取引が改善されるという。

同スタートアップはまた、牽引車サービスや、レンタルや保険のオプションなど販売後のアフターケアも小会社の Genie Financial Services 経由で提供しており、すでに収益も上がっているという。

また、この車両マーケットプレイスで昨年行われた取引は2億5,000万米ドル相当を超えるとしている。自動車金融プラットフォームの Genie による融資依頼の処理額は1億米ドルにのぼり、初年度の融資残高は4,000万米ドル近くだという。

設立者兼 CEO の Aaron Tan 氏は、新たに調達した資金を使って「エマージングマーケットにおける弊社のオンラインマーケットプレイスと金融部門の規模を倍にします」と語っている。

混み合う東南アジアの中古車マーケットプレイス市場

Carro はシンガポール、インドネシア、タイで事業展開しているが、競合他社が地域全体にあふれている。マレーシアの Carsomeは、Carro と同様にエンドツーエンドのプラットフォームを提供し、車両点検と査定も行っている。同社は1月にシリーズ B で1,900万米ドルを調達しており、インドネシアとタイでのさらなる事業拡大を目指している。またベトナムの Caramo も、Carro と同じように C2C 分野に重点を置いている。

マーケットの拡大と技術開発にあてるため1月に1,000万米ドルを確保した Carmudi や、8,500万米ドルを調達しシリーズ C ラウンドの終了を本日(5月13日)すでに発表している複数カテゴリーを扱う Carousell といった、オンラインのクラシファイドサイトについても同様である。

1月には、インドネシアの VC 企業 Intudo Ventures とドイツの Frontier Car Group のジョイントベンチャーでジャカルタに拠点を置く中古車マーケットプレイス BeliMobilGue が、プレシリーズ A で370万米ドルの資金を調達しており、地域的拡大に投じる予定だ。

他にも Carro のライバル企業として、マレーシアからインドネシア、タイにかけて自動車販売ポータルのネットワークを運営する、マレーシア発の iCar Asia もある。

マーケットリサーチ企業 BMI は、昨年の東南アジアの車両販売台数が世界のその他の地域を上回ったと推定している。東南アジア地域の新車販売台数は2017年には8.1%増加すると予想されたが、これはアジア全体の増加率3.7%の2倍以上である。

インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンにおける新車の合計販売台数は、2016年第1四半期から2017年第1四半期にかけて14%増加した。

この記事は今後も随時更新していく予定。最新情報は、改めてアクセスした上で確認してほしい。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

自動車マーケットプレイスのCarro、フィンテックアプリ「Genie Finance」の開発に向けて1,200万米ドルを調達

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シンガポールの自動車マーケットプレイス Carro は本日(3月23日)、1,200万米ドルの資金調達を発表した。 リードインベスターについては明らかにされていないが、Carro の CEO、Aaron Tan 氏が e メールで我々 e27に説明したところによると、前回の資金調達に参加した Venturra Capital、Alpha JWC、Singtel Innov8などもこのラウンドに参加…

Genie Finance のチーム

シンガポールの自動車マーケットプレイス Carro は本日(3月23日)、1,200万米ドルの資金調達を発表した。

リードインベスターについては明らかにされていないが、Carro の CEO、Aaron Tan 氏が e メールで我々 e27に説明したところによると、前回の資金調達に参加した Venturra Capital、Alpha JWC、Singtel Innov8などもこのラウンドに参加した。

今回獲得した資金は、Carro の100%子会社である Genie Financial Services が開発予定の新アプリ「Genie Finance」に活用されるという。

同アプリはアルゴリズムを使用して、個人のリスクプロファイルに見合ったローンを迅速かつ正確に計算する。また、チャットボットによる24時間365日体制のカスタマーサポートを提供する予定だ。

既存の銀行が提供する融資や借り換えプランなどを利用できるほか、Genie 単体がローンそのものを提供するため、「革新性を高め、迅速な融資承認プロセスが可能」となる。

Genie の誕生の背景には、自動車市場の融資プロセスを簡素化したいという同社の内発的なニーズがあった。

Alpha JWC のマネージングパートナーである Chandra Tjan 氏は、プレス声明でこう述べている。

Carro が規模を拡大するにつれて、自動車ファイナンスを利用するためのプロセスが非常に複雑になってしまいました。融資を希望するお客様に対してワンストップのサービスを提供したいと考え、チームを立ち上げました。そのチームが成長し、最終的に Genie となったのです。

目標と計画

Carro は2015年にデータサイエンティスト、自動車愛好家、ベンチャーキャピタリストから成るチームによって設立された。 2016年だけで5,000万米ドル相当の車を売買したという。

また、販売価格の見積もりに使える graph.sg、カーアクセサリの小売サイト Carro Accessories、自動車修理工場を検索できるアプリ Carro Workshop のほか、最近はオンデマンド自動車下取りオークションマーケットプレイス Carro Express をローンチしている。

Tan 氏によると、同社は積極的に成長を推し進め、グループ全体で年内に5億米ドル以上の取引を達成する計画だという。

同氏は e メールで次のようにコメントしている。

とりわけ Genie については、現状の成長が続くと仮定した場合、最初の1年間で1億米ドル相当の融資を達成できそうです。

同社が前回のラウンドを行ったのは2016年6月だ。この時 Carro はシンガポールから国際展開する計画を発表し、同年年末までにマレーシア、インドネシア、タイでプレゼンスを確立したいとの目標を示した。

Tan 氏によると、以来インドネシアとタイではプレゼンスを確立できているという。

彼はこう締めくくった。

今後数ヶ月間でこれらの地域市場への取り組みをさらに強化し、投資と成長を一気に3倍まで引き上げることを目指しています。

【via e27】 @e27co

【原文】