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投資家と起業家が同じ目線でビジネスを創りあげる「インキュベイトキャンプ」

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スタートアップバブルとも呼ばれる起業の波が起きており、Webサービスやスマートフォンアプリケーションの開発を行う人々が増えている。それと同時に、創業直後の企業に資金提供してその成長を後押しするシードアクセラレーターや、起業家の輩出をおこなうインキュベーションプログラムも増えてきている。 数あるインキュベーションプログラムのうちのひとつ、「インキュベイトキャンプ」の第4期が先月終了した。インキュベイ…

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スタートアップバブルとも呼ばれる起業の波が起きており、Webサービスやスマートフォンアプリケーションの開発を行う人々が増えている。それと同時に、創業直後の企業に資金提供してその成長を後押しするシードアクセラレーターや、起業家の輩出をおこなうインキュベーションプログラムも増えてきている。

数あるインキュベーションプログラムのうちのひとつ、「インキュベイトキャンプ」の第4期が先月終了した。インキュベイトキャンプとは、ネットビジネスに特化した個人のキャピタリスト4名が、2010年に創設したベンチャーキャピタル「インキュベイトファンド」が提供しているプログラムだ。インキュベイトファンドは、「First round and Lead position」の投資哲学を持ち、数多くの起業家と経営パートナーとして事業開発を行ってきている。

インキュベイトキャンプの卒業生には、MUGENUP、コスモノーツ、Coffee Meeting、Whytelistなど、現在活躍中のサービスが多く含まれている。輩出されたサービスのうち、いくつかは他のスタートアップ支援プログラムでも採択されるなどしている。

インキュベイトキャンプは半年間のプログラムとなっており、その期間中「モーニングセッション」と呼ばれる朝勉強会や、先輩起業家からそのサバイバル術を学ぶ「フォローセッション」が提供される。プログラムの集大成として、参加者によるプレゼン予選の後、VCも加えてチームを組み、一泊二日かけてプランのブラッシュアップを行う合宿が開催される。

incubate camp

インキュベイトキャンプがユニークなのは、投資家と起業家が平等の存在であり、ともにビジネスプランを創っていくプログラムになっている点だ。これまで数多くのサービスの運営に関わってきた投資家がチームに入ることで、プロモーション/マネタイズ両面を深掘りし、起業家のビジネスプランが変化する。これは起業家にとって得難い体験だろう。

さらに、プログラム中に投資家と近い距離で関わってみることで、出資を受ける前に投資家と付き合っていくということがどういうことなのかを擬似体験できる。経験の少ない起業家にとって、投資家は事業のどういったポイントを見ているのかはわかりにくいが、投資家とともにビジネスプランを創る体験を通じて、その感覚を肌で感じ取ることができるだろう。

インキュベイトキャンプには、毎回インキュベイトファンドの4人に加えゲストキャピタリスト4名参加する。今回は、Samurai Incubate榊原氏、insprout三根氏、GLOBIS CAPITAL PARTNERS高宮氏、mixi小泉氏が参加し、起業家とチームを組んだ。インキュベイトキャンプの第4期で決勝トーナメントを勝ち抜いたのは、乾夏衣氏の「Taxbird」、柴田健祐氏の「desginclue」、秋貞雄大氏の「Cu-hacker」の3つ。

incubate camp pitch

Taxbirdは以前リリースを紹介したように、スマートフォンを使って簡単な会計管理体験を提供し、青色申告を楽にしてくれるというアプリケーション。

desginclueは、デザインのクラウドソーシングサービスで、世界中のデザイナーに対して、デザインを公募することができるというもの。柴田氏も以前Startup Datingのサロンイベントにてサービスのピッチを行なってくれた。

Cu-hackerは「クウハッカーはあなたの一日を30分増やします」をコンセプトにした、効率良くスケジュール管理できるようにしてくれるサービス。googleカレンダーを同期させて期間を指定すると、スケジュールの空き時間を自動で抽出してくれる。

筆者がインキュベイトキャンプの参加者の方々が集まる場に行き話を伺ったときは、互いに敬意を払い存在を認めつつも、負けたくないというライバル意識をもったコミュニティだと感じた。ただ起業家同士がつながるだけではなく、互いに「負けたくない」という感情を刺激し合うことのできる仲間と出会えていることもこのプログラムの魅力かもしれない。

インキュベイトキャンプの第4期は、この後12月末までフォローセッションを毎週開催。1月にDemo Day(※完全招待制)を実施する予定だ。インキュベイトキャンプの今後の動きについて、インキュベイトファンドの佐々木氏から以下のようなメッセージをいただいた。

“Incubate Camp 5th”は、2013年1月から募集を開始致します。過去4回の経験を踏まえ、プログラムを進化させ起業家の皆様の「事業作り」をサポートできるようより一層努力致します。お問い合わせやご相談は、お気軽に佐々木までご連絡下さい。

インキュベイトキャンプに関する情報はこちらで発信されている。興味のある方は是非チェックを。

Zaim、Makeleaps、Taxbird、会計系スタートアップのピッチ祭りにタイからのスタートアップも登場!【ライブブログ終了】

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Startup Datingが毎週水曜夜に開催している「Startup Dating Salon」。10月3日に開催されたサロンは、会計系のスタートアップ3社にお越しいただき、ピッチをしていただきました。 スマホ撮影で確定申告会計を簡単に まず最初にピッチしたのは先日、Startup Datingでも取材したtaxbird。アプリを起動してレシートを撮影すると、仕分けも行なって管理できるようにする…

Startup Datingが毎週水曜夜に開催している「Startup Dating Salon」。10月3日に開催されたサロンは、会計系のスタートアップ3社にお越しいただき、ピッチをしていただきました。

スマホ撮影で確定申告会計を簡単に

まず最初にピッチしたのは先日、Startup Datingでも取材したtaxbird。アプリを起動してレシートを撮影すると、仕分けも行なって管理できるようにするというサービスだ。すると、確定申告時期に帳簿をダウンロードして、書類を作成すれば確定申告を完了させることができる。

ずっとフリーランスで活動していて、確定申告の大変さを感じていた乾氏。彼が確定申告をもっと簡単なものにするために、Macには会計用のソフトがないという問題を解決するためにサービスを開発した。

まだサイトに情報を掲載されていないが、サービスリリース時は月額の料金を払うことでサービスを利用できるようにしていた部分を、基本の利用料金を無料に変更するという。そのかわりにプレミアムプランを用意し、そのプランのユーザには、レシートの郵送をしてもらえば登録を代行するサービスを提供する予定だそうだ。

見積・請求書オンラインサービス

続いてピッチを行ったのは見積・請求書オンラインサービス「Makeleaps」のJason氏。先日、請求書、見積書作成・管理ツールの「Noroshi」から事業譲渡を受け、現在、日本全国各地の数千のフリーランス、中小企業が利用しているサービスとなっている。モバイルにも対応しており、どこからでも請求書を送ることができるようになっている。たとえば、ハワイのビーチに座ってビールを飲みながらでも日本国内で請求書の郵送まで対応できるそうだ。

税理士、会計士、弁護士、行政書士、ビジネスコンサルタントなどと積極的にパートナーシップを組むなど、新規顧客の開拓、サービスの信頼度を高めるアプローチも進めている。そのほかにも、最近マスコットキャラクターも作成し、キャラクターを利用したコンテンツマーケティングにも力を入れているそうだ。

プランもビジネスの規模に合わせて選ぶことができるようになっているので、請求書の管理につかれてしまったという方は、無料で10分のデモを体験できるそうなので、まず体験してみてはいかがだろうか。

無料の家計簿アプリ

最後にピッチしていただいたのは、最近、会社化したクラウド家計簿サービス「Zaim」を開発している閑歳孝子さん。以前、Startup Datingにも「【ゲスト寄稿】ずっと使われるサービスを作るうえで、大切にしている3つのこと」という記事を寄稿していただいた。

Zaimをつかって家計簿の管理を行うと、自分と似たお金の使い方をする人や、ユーザ内でのランキング、日本全国でどのあたりが出費が多いのかといったデータの比較が可能になっている。基本的な機能はサービスをリリースした当初からあまり変わっていないという。リリースから1年が経ち、累計の入力数も1000万件を超えているそうだ。

興味深いユーザの継続率の傾向も紹介してもらった。男性よりも、女性が継続しやすく、女性のなかでも子どもがいない主婦が一番継続率が高いそうだ。夫婦の二人暮らしが一番継続率が高く、子どもの数が増えると継続率が下がるという。学生の継続率は低く、とくに親と同居してる学生の継続率は低い傾向にあるそうだ。男性のなかで継続率が高いのは職業が営業の人というデータもあるらしい。

今は、タブレットとスマホだけで利用できるようになっているが、今後はPCサイトでも利用できるようにしようと考えていると閑歳さんは語ってくれた。具体的な分析をするには、PCでも利用できたほうがいいという理由などからだ。

有料版の展開も考えており、レシートの撮影から登録できるようにしたり、Evernoteのようにオフラインで入力できる機能や、他のユーザと一部だけデータを共有したいというユーザに向けて提供していくことを考えているという。Zaimは会計の管理をきっちりとおこないたいヘビーユーザを対象と考えており、しっかりと会計管理したい人が、気持ちよくお金の管理ができるようにしようサービスを提供していくそうだ。

タイの建設業界向けのソーシャル・ネットワーク

お次に、タイのスタートアップ「Builk」のピッチ。「Builk」はタイの建設業界向けのソーシャル・ネットワーク。今年の6月にシンガポール国立大学(NUS)で開催された、アジア最大のテックカンファレンス Echelon 2012 に出場し、最優秀賞を受賞している。

Builkには建設プロジェクトの管理、自社宣伝、顧客管理などが行える機能が備わっている。サイト上で利用するアプリケーション、参加しているサプライヤーなどがスポンサーになっているため、サービスは建設業者に無料で提供される。これまでオフラインで提供されていたものを、オンラインにすることが同サービスの目標だ。銀行からの借り入れ、建設資材のサプライヤーからの仕入れまでも、一連的にオンラインで完結することを目指しているという。

来週のサロンはコマース系スタートアップを数社お呼びする予定。お楽しみに。

スマートフォンを使って簡単な会計管理体験を提供する「Taxbird」

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先週末の土曜日に開催されたSamurai Venture Summitで、あるサービスのリリースが発表された。そのサービスとは、「taxbird」というスマートフォンを利用する会計ソフトだ。体験版が9月の上旬にリリースされており、今回サービスの本リリースとなった。 Taxbirdを使用すると、スマートフォンを使って領収書の写真を撮影すると、アプリが日付、金額、勘定科目を自動で認識し、会計処理が行わ…

先週末の土曜日に開催されたSamurai Venture Summitで、あるサービスのリリースが発表された。そのサービスとは、「taxbird」というスマートフォンを利用する会計ソフトだ。体験版が9月の上旬にリリースされており、今回サービスの本リリースとなった。

Taxbirdを使用すると、スマートフォンを使って領収書の写真を撮影すると、アプリが日付、金額、勘定科目を自動で認識し、会計処理が行われる。データはPC上から修正、管理が可能となっている。このアプリはただ会計処理をしてくれるだけではない。確定申告時に必要な青色申告用書類の作成サポート、弥生会計など様々な会計ソフトに対応し、情報をインポート、エクスポート可能となっている。

ターゲットはフリーランスや個人事業主など、自ら確定申告を行う必要がある人が中心。利用には月1980円の料金を支払うことが必要になり、支払いはPayPalを通して行われる。支払いの前に、一週間の無料トライアルが実施されている。

このソフトを開発しているのは、今年20歳になる青年二人。Taxbirdの前身のソフトであるスピードブックから、CEOの乾夏衣氏が個人でソフトウェアを開発していた。Taxbirdにより力を入れたいと考え、同じシェアハウスに住み、フリーでウェブデザイナーとして活動していた現COOの上田和真氏に声をかけ、二人チームで運営している。

会計ソフトの開発をしようと考えたきっかけは、乾氏が高校生のころまで遡る(といってもそれほど昔の話ではないのだが)。両親が水道業を営んでおり、乾氏はその確定申告を3期ほど担当していたという。

何回も確定申告を経験したことで、手間もかかり、知識も必要なことを身をもって実感した。他にも会計に困っている人は多いはずと考えた乾氏は、確定申告が少しでも楽になるように、ソフトウェアを開発しようと考えたという。高校生のころからソフトウェア開発の仕事もしていたという乾氏ならではの発想だ。

Taxbirdの二人は、会計ソフトだけではなく、コンビニなどのレジやファミレスの呼び出し機などの業務ソフトにも関心があるそうだ。まだまだ便利にできる部分があると考え、いつかこうしたソフトウェアの開発もしてみたいと語ってくれた。

Taxbirdはもちろんながら、この二人のチームがこれからどのようなサービスを生み出していくのか、注目したい。Taxbirdの詳細はこちらからどうぞ。