Zaim、Makeleaps、Taxbird、会計系スタートアップのピッチ祭りにタイからのスタートアップも登場!【ライブブログ終了】

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Startup Datingが毎週水曜夜に開催している「Startup Dating Salon」。10月3日に開催されたサロンは、会計系のスタートアップ3社にお越しいただき、ピッチをしていただきました。

スマホ撮影で確定申告会計を簡単に

まず最初にピッチしたのは先日、Startup Datingでも取材したtaxbird。アプリを起動してレシートを撮影すると、仕分けも行なって管理できるようにするというサービスだ。すると、確定申告時期に帳簿をダウンロードして、書類を作成すれば確定申告を完了させることができる。

ずっとフリーランスで活動していて、確定申告の大変さを感じていた乾氏。彼が確定申告をもっと簡単なものにするために、Macには会計用のソフトがないという問題を解決するためにサービスを開発した。

まだサイトに情報を掲載されていないが、サービスリリース時は月額の料金を払うことでサービスを利用できるようにしていた部分を、基本の利用料金を無料に変更するという。そのかわりにプレミアムプランを用意し、そのプランのユーザには、レシートの郵送をしてもらえば登録を代行するサービスを提供する予定だそうだ。

見積・請求書オンラインサービス

続いてピッチを行ったのは見積・請求書オンラインサービス「Makeleaps」のJason氏。先日、請求書、見積書作成・管理ツールの「Noroshi」から事業譲渡を受け、現在、日本全国各地の数千のフリーランス、中小企業が利用しているサービスとなっている。モバイルにも対応しており、どこからでも請求書を送ることができるようになっている。たとえば、ハワイのビーチに座ってビールを飲みながらでも日本国内で請求書の郵送まで対応できるそうだ。

税理士、会計士、弁護士、行政書士、ビジネスコンサルタントなどと積極的にパートナーシップを組むなど、新規顧客の開拓、サービスの信頼度を高めるアプローチも進めている。そのほかにも、最近マスコットキャラクターも作成し、キャラクターを利用したコンテンツマーケティングにも力を入れているそうだ。

プランもビジネスの規模に合わせて選ぶことができるようになっているので、請求書の管理につかれてしまったという方は、無料で10分のデモを体験できるそうなので、まず体験してみてはいかがだろうか。

無料の家計簿アプリ

最後にピッチしていただいたのは、最近、会社化したクラウド家計簿サービス「Zaim」を開発している閑歳孝子さん。以前、Startup Datingにも「【ゲスト寄稿】ずっと使われるサービスを作るうえで、大切にしている3つのこと」という記事を寄稿していただいた。

Zaimをつかって家計簿の管理を行うと、自分と似たお金の使い方をする人や、ユーザ内でのランキング、日本全国でどのあたりが出費が多いのかといったデータの比較が可能になっている。基本的な機能はサービスをリリースした当初からあまり変わっていないという。リリースから1年が経ち、累計の入力数も1000万件を超えているそうだ。

興味深いユーザの継続率の傾向も紹介してもらった。男性よりも、女性が継続しやすく、女性のなかでも子どもがいない主婦が一番継続率が高いそうだ。夫婦の二人暮らしが一番継続率が高く、子どもの数が増えると継続率が下がるという。学生の継続率は低く、とくに親と同居してる学生の継続率は低い傾向にあるそうだ。男性のなかで継続率が高いのは職業が営業の人というデータもあるらしい。

今は、タブレットとスマホだけで利用できるようになっているが、今後はPCサイトでも利用できるようにしようと考えていると閑歳さんは語ってくれた。具体的な分析をするには、PCでも利用できたほうがいいという理由などからだ。

有料版の展開も考えており、レシートの撮影から登録できるようにしたり、Evernoteのようにオフラインで入力できる機能や、他のユーザと一部だけデータを共有したいというユーザに向けて提供していくことを考えているという。Zaimは会計の管理をきっちりとおこないたいヘビーユーザを対象と考えており、しっかりと会計管理したい人が、気持ちよくお金の管理ができるようにしようサービスを提供していくそうだ。

タイの建設業界向けのソーシャル・ネットワーク

お次に、タイのスタートアップ「Builk」のピッチ。「Builk」はタイの建設業界向けのソーシャル・ネットワーク。今年の6月にシンガポール国立大学(NUS)で開催された、アジア最大のテックカンファレンス Echelon 2012 に出場し、最優秀賞を受賞している。

Builkには建設プロジェクトの管理、自社宣伝、顧客管理などが行える機能が備わっている。サイト上で利用するアプリケーション、参加しているサプライヤーなどがスポンサーになっているため、サービスは建設業者に無料で提供される。これまでオフラインで提供されていたものを、オンラインにすることが同サービスの目標だ。銀行からの借り入れ、建設資材のサプライヤーからの仕入れまでも、一連的にオンラインで完結することを目指しているという。

来週のサロンはコマース系スタートアップを数社お呼びする予定。お楽しみに。

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