モバイル広告のCrispMediaがシンガポール・オフィスを開設、InMobiや2359Mediaを追随

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

独占記事600万ドルの新規資金調達を受けてから6ヶ月、ニューヨークを拠点とするCrisp Mediaはシンガポールに展開の新しいアジア太平洋地域オフィスについて正式に発表する時期がきた、と我々に述べた。(ようこそ、ようこそ!)

太陽の光まぶしいシンガポールに開設されたこの新しいオフィスでは、顧客のためHTML5モバイル広告を企画、開発、管理していく。Crisp Engage のプロダクトは、ORMMA規格に従って、すべてのモバイルプラットフォームに共通する広告を、自ら作成・管理ができる、自己管理型のプラットフォームを提供する。

これには聞き覚えがあるだろう? そう、InMobiSprout傘下)と2359 MediaMobDis傘下)もまた、同様のセルフサービス型のモバイル広告管理ソリューションを提供しており、そして両社ともORMAA規格に準じており、アジアでのマーケットシェアを獲得するため対立を続けている。Crispのシンガポールにおける雇用と事業拡大計画について聞いたところ、同社のマーケティング部門副社長 Tom Limongello氏は、シンガポールでは3~5名のチームメンバーを2012年に雇用し、これらのメンバーはアジア太平洋地域のブランドアドバタイザー対応を中心に動いてもらう予定だ、と教えてくれた。セールス以外にも、シンガポールチームは、R&Dと商品開発にも携わる模様だ。 Limongello氏はCrisp Mediaのアジアにおける計画について、さらに詳しくシェアしてくれた。

「我々の2012年の計画は、シンガポールでの地域に特化したの事業機会を開発し、中国、韓国、そして日本の事業機会に焦点を置くことであ り、そのためにCrisp チームのメンバーたちはそれらの国々を訪れ、広告代理店、アドネットワーク会社、メディアレップ、そしてパブリッシャーらと面会している。」

それは実に良い事だ。しかし、アジアにおいてはInMobiが一歩先を進んでいるようだ。(日本のソフトバンクを主引受先とする)2億ドルの資金調達をおこない、つい先日も中国でオフィスを設立している。それに加え、InMobiは既にアジア太平洋地域での強い存在感を示している。また、アジアはさらに多くのプレイヤーを受け入れ、彼らによる激闘が繰り広げられるだけの規模を持ち合わせている。

その一方、MobDisをたった3ヶ月前に開始したシンガポールを拠点とする2359 Mediaは、少しばかり不安材料を抱えているようだ。同社からのその後のアップデート情報などは耳にしていない。Limongello 氏はまた、いくつかの要素が重なった末にヨーロッパではなくアジアでCrispを設立することになった、と述べた。彼は、アジアはより規模が大きく、市場が断片化されていないと語った。ヨーロッパと比べここアジアでは人件費もより手頃である。「アメリカから、ヨーロッパ向けのビジネス開発を行うことはできる。しかし、アジアに対しては無理だ」、彼はそう加えた。さらに、Crispはニューヨークオフィスで世界の顧客管理を行っており、その顧客にはWall Street JournalとMicrosoftがその中に含まれるが、彼らも宣伝広告キャンペーンをアジアで行いたいと考えている。

Wall Street Journalは既にCrispの手助けを受けて、中国での宣伝広告キャンペーンを展開しており、私の見解では、これは中国で信頼を獲得する上で非常に良い効果をもたらしている。

以下は、CrispMedia が制作した、Audiの広告キャンペーン動画。

【via Penn Olson】 @pennolson

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