京都大学が新たに6000万米ドルのアジアスタートアップ投資ファンドをローンチ

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京都大学が2つ目のベンチャーファンドをローンチする。ファンドは6000万米ドル規模で、日本やその他地域のスタートアップに投資される。

みやこキャピタルが運営する京都大学ベンチャーファンド(KUVF)は、スタートアップを立ち上げるために同大学と密接に働きたい人はもちろんのこと、教授陣、学生、卒業生によるビジネスアイデアの開拓を支援し、資金を提供することを目的としている。

みやこキャピタルのパートナーである藤原健真氏は、シンガポール拠点のベンチャー資本やインキュベータと交渉中であると述べた。彼らのポートフォリオ会社が日本にビジネスを広げ、場合によってはKUVFから投資を受けるのを手助けしたいと考えているという。

投資を受けるためには

「スタートアップは必ずしも京都、それどころか日本に居る必要はありませんが、京都大学と何らかの関係があることが必要です。例えば卒業生を現地ディレクターとして任命するなどです。」

と藤原氏は述べた。

同ファンドはスタートアップ1社当たり50万米ドルから数百万米ドル規模の投資を行っていく予定だ。投資判断プロセスは大学から独立して行われる。KUVFは以下の4つの分野に注目している。

  • 情報通信技術
  • 生命科学およびバイオテクノロジー
  • 環境およびエネルギー
  • 農産食品

支援金額はスタートアップ企業の業界とステージによる。設立して間もないシードステージにあるスタートアップ企業への支援も設立者に経験があれば支援することもある。

これにより、モバイル事業やIT企業よりも多くの資金が必要となるバイオテクノロジーやクリーンテクノロジー関連のスタートアップへ投資されることになるだろう。

最初のKUVFは2007年に4500万米ドルの資金とともに始まり、今年の8月までに18社の企業を支援してきた。これらの企業の1つがAucfanで、今年上場した東京ベースの価格比較サイトだ。

(Photo credit: Jun Seita)

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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