昨今需要が高まっているマーケティング・テクノロジスト、その人材が非常に希少な理由

John Koetsier by John Koetsier on 2015.4.24

VB Insightは、VentureBeatが提供するマーケティングテクノロジーに特化した企業向け有償レポートです。日本語版は、サンフランシスコのクリエティブ・エージェンシーbtraxが提供しています。詳しくはこちらから。

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マーケティング・テクノロジストとは昨今大変必要とされている存在で、現在急成長を遂げているカテゴリーである。だが新たな研究によれば、マーケティングとテクノロジーの融合は、未だ全くと言っていいほど認知されていない。

SapientNitroによれば、「今日のマーケティング技術は、それぞれが互いに異なり、6つの特長的なカテゴリに大別される。当社の収集したデータによると、マーケティングとテクノロジーへの志向がほぼ真っ二つに分かれてしまっている」という。

マーケティング会社の48%が自社をサイエンス的手法を取る側だと位置付け、データ解析、インフラ調査、顧客体験の「プラットフォーム」構築を専門とすると答えたのに対し、それよりわずかに多い52%が、どちらかと言えばアート的手法を用いる側であるとし、マーケティング、コンテンツ、メディア価値分析を専門とすると答えた。6つそれぞれの全く異なるカテゴリ間の違いは相当に大きく、そのカテゴリを超えて、いくつかのカテゴリ間、またはすべてのカテゴリの橋渡し役ができるような専門家を見つけるのは大変難しく、そのことが意味するのはハードとソフトのスキルの完璧な融合が実現するのはまだ非常に稀だということだ、とこのレポート著者は述べている。

実際、信じられないほど稀である。

なぜなら、一個人が有する技術的なスキルとマーケティングスキルは結合可能であるとほとんどのマーケティング・テクノロジストが言っているが(94%がそう思っているが)、データによると、当の本人たちはマーケティングもしくは技術のどちらか一方にしか自分は属していないと実際は考えているのだ。

もちろんそうなると、雇用や昇進に影響してくる。レポートは、次のように指摘している。

組織は、実際にはCMT(最高マーケティング・テクノロジスト)がこれらのカテゴリの少なくとも2つ、もしくは6つすべてを融合し具現化できることを要求している可能性がある。

マーケティング・テクノロジストと彼らに頼るブランドにとって非常に悩ましい点は、とても重要な分野(例:ターゲティング、顧客関係管理、データ)とリスクが高い分野(例:情報セキュリティ、パフォーマンス、レジリエンシー)において能力のある人材が少ないこととだろう。

例えば、マーケティング・テクノロジストのうち実際に理系出身者は26%だけである。そして技術的スキルのほとんどは仕事を通じて習得されているため、専門性のバランスが偏っていたり、専門がそのまま仕事に結びつかない状況が生まれている。

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興味深いことに、マーケティング・テクノロジストが将来の仕事において最も重要だとする5つのスキルのうち、2つが技術に特化した分野、2つがマーケティングに特化した分野、残り1つがビジネスに特化した分野に属している。技術に関しては、少し現代のモバイル時代では古くさく感じられるが、ウェブデザインとCRMシステムが上位に位置づけられた。一方マーケティングスキルでは、マーケティング戦略と目標市場の識別が望ましいスキルの上位2つとなっている。

3番目に、一般的なビジネスに関する領域では、説得と交渉能力が必要なスキルとされた。これは疑いもなくマーケティング・テクノロジストが様々なテクノロジーを取り入れ、組み合わせるようになるにつれ、より重要になってきたためである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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John Koetsier

John Koetsier

VentureBeatで調査サービス「VentureBeat Insight」を担当。テクノロジーとマーケティングに造詣が深く、サイト構築、アプリ開発、会社設立の経験がある。以前はデジタルジャーナリスト。ビジネス向けソーシャルメディア、モバイル/ウェブ開発のコンサルティング、テック関連のカンファレンスで講演もこなす。

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