コンテンツの商業化に向けてーークリエイターズSNS「taskey(タスキー)」に元『ダ・ヴィンチ』編集長の横里隆氏がアドバイザーとして参画

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左から、Taskey株式会社 代表取締役 沼澤 健人氏、上ノ空 代表取締役 横里 隆氏
左から、Taskey株式会社 代表取締役 沼澤 健人氏、上ノ空 代表取締役 横里 隆氏

クリエイターズSNS「taskey(タスキー)」を展開するTaskeyが、新たに元『ダ・ヴィンチ』編集長であり、上ノ空/uwa no sora 代表取締役の横里 隆氏をアドバイザーとして迎え入れることを発表した。

横里 隆氏はリクルートに入社し、ダ・ヴィンチ編集部を経て、ダ・ヴィンチ編集長に就任。2012年に起業して現在は、上ノ空/uwa no sora 代表取締役として、コンテンツの開発に取り組んでいる。

クリエイターズSNS「taskey」は、小説家やイラストレーターが作品を投稿するプラットフォームであることに加えて、ユーザ参加型のソーシャル翻訳機能を備えたクリエイター向けのSNS。「taskey」で人気を獲得した作品は翻訳され、別の言語で発信される。

先日、グッドスマイルカンパニーから資金調達を実施しており、その際にも「taskey」内から生まれた作品の商業化を加速させることについて触れていた。今回、アドバイザーとして就任した横里氏は、「taskey」内のコンテンツの発掘やプロデュースなどを担う。

Taskeyの沼澤健人氏と、横里氏が出会ったのはコンテンツにも詳しく、コンテンツを展開する際の問題にも詳しい弁護士の紹介だった。

横里氏「ずっと日本のコンテンツを海外に発信していくことはやっていきたいと考えていました。沼澤さんとお会いしたら、共感するビジョンを持っており、若く、エネルギーに満ちていていることを感じました。無謀なチャレンジかもしれないと思いつつも、これだけのエネルギーがあればうまくいくかもしれない、と応援させてもらうことにしました」

「ユーザが翻訳する仕組みに一番可能性を感じています」と語る横里氏。沼澤氏は横里氏にアドバイザーとして関わってもらうことについて、どのように考えているのだろうか。

沼澤氏「今のチームにコンテンツ業界出身の人がいません。経験豊富な外部の協力者を得て、積極的に打って出ていきたいと考えています。横里さんは見ている世界観が近い部分があると感じ、ぜひお願いしますとお話したんです」

「taskey」内では出版社が選ぶトップダウンなアプローチだけではなく、ユーザの人気を集めているかどうかというボトムアップのアプローチでも商業化が可能になりうる。実際に商業化のフェーズに乗せていくのはこれからだというが、「小説家になろう」などの投稿サイトから商業的に成功しているコンテンツが生まれていることを見ても、十分可能性はある。

ユーザが勝手に翻訳を始めるということはそれだけファンを惹きつける魅力がある作品ということでもある。横里氏がここに可能性を感じるのも頷ける。

横里氏「翻訳されていく流れがうまく回りだすと、小説を書きたい人が書いて、翻訳したい人が翻訳してくれて、世界中にコンテンツが広まっていく。日本には埋もれているコンテンツが山ほどあります。これを世界に広げていくことができるかもしれない」

「taskey」は現在、日本語と英語、繁体中文に対応している。それぞれの比率は、日本が50%、英語35%、繁体中文が15%となっている。今後、簡体中文にも対応し、使用言語を拡大していく予定だという。

言語対応に加えて、スマホへの対応などデバイス対応も進めていく「taskey」。沼澤氏は「第二、第三のハリーポッターを生み出すような場所にしていきたい」と思いを語った。

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