よりインタラクティブなメディアフォーマットを探し求めて、Facebookは今日、新たな機能「360 Photos」を公開した。これはユーザーが没入感のある写真をシェアできるもので、見てる人が操作することで写真を違った角度から見ることができるようになる。
ウェブ、Android、そしてiOSで利用可能で、360 Photosは専用のアプリや360度カメラで撮影された360度写真、もしくはパノラマ写真で作ることができる。他のメディアでやっているのと同様、Facebookからシェアすることもでき、アプリはこのファイルをFacebookのニュースフィードに適応したフォーマットに変換してくれる。
360 Photosには小さなコンパスのアイコンが表示され、スマートフォンを傾けたり、指でスワイプしたり、もしくはデスクトップではマウスでクリック・アンド・ドロップで写真を操作することができるようになる。
Samsung Gear VRと互換性のあるスマートフォンであれば「 VR視聴モード」のオプションが利用できる。これはOculus謹製のGear VRヘッドセットにSamsungのデバイスを差し込むことで頭を動かしてビューワーを操作することができるようになるものだ。
今日のニュースはFacebookがDiscoveryやGoPro、Saturday Night Live、そしてディズニーのスター・ウォーズらの支持を受けた360度動画をサポートすると明らかにしてから9カ月後のこととなる。
さらに4月には、Facebookはマーク・ザッカーバーグ氏が同社の初となるセルフプロデュースの360度ビデオを投稿するために独自の360度カメラを開発していたことが明らかになっている。
360度ビデオは間違いなく没入感のあるものなのだが、専用のカメラなしでそう簡単には作ることができない。もちろんアマチュアが使えるもっと安いものもあるが、 Nokiaが最近立ち上げたOZO VRカメラはなんと6万ドルもする。
しかしFacebookが 手にした360度「写真」は「誰でも使える」マスマーケットのプロダクトであり、3秒のチラ見しかなかった静的な写真を20秒もかかる没入感たっぷりのコンテンツに変えてくれるかもしれないのだ。
今日からウェブやモバイルで360度 Photosを見ることはできるようになっているが、360 Photos機能はここ数日で順次公開されることになる。Facebookは幾つかの著名なブランド、例えばPaul McCartneyやthe New York Times、NASAといったところから360度写真の共有を開始している。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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