Facebook傘下のVR企業Oculus、低消費電力LEDディスプレイを開発するアイルランドの「InfiniLED」を買収

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Facebook が所有するバーチャルリアリティ(VR)企業の Oculus は、低消費電力 LED ディスプレイに特化したアイルランドのスタートアップ InfiniLED を買収したことを明らかにした。

InfiniLED は2010年の設立。University College Cork 内の、フォトニクス(光通信工学)やマイクロ・ナノエレクトロニクス(超微細電子工学)に特化したティンダル国立研究所からスピンオフする形で生まれた。同社は、その低価格やエネルギー効率のよさから、OLED(有機 LED)、プラズマ、LCD(液晶ディスプレイ)に続く次世代技術とされる、ILED(無機 LED、またはマイクロ LED ともいう)ディスプレイで名を馳せている。

Silicon Republic によると、InfiniLED のオフィスドアの表札が Oculus のものに置き換わったのに気づいた人たちが出始め、その後、地元メディアで買収のニュースが騒がれることになった。これとは別に、VentureBeat は Oculus から、InfiniLED が Cork 内にある Oculus の研究チームに参加したことを確認している。今回の買収の条件についても聞いてみたが、Oculus のスポークスマンは「今言えるのはそれだけ」と語った。

Oculus が低消費電力 LED ディスプレイを開発するチームに投資したいと考えていたことは驚くに値しない。また、同社が、自社 VR ヘッドセットのエネルギー効率の改善だけでなく、製造コストを下げる方法も見出そうとしていることを確認している。

Facebook は Oculus を2014年に20億ドルで買収したが、以来これまでの2年半にわたって、Oculus は他社買収を継続的に展開している。Oculus は2014年6月、Microsoft の Xbox 360 コントローラー、Kinect モーションセンンシングカメラなどのデザインを担当したシアトル企業 Carbon Design Group を手に入れている。その後、ゲームネットワーキングエンジンの RakNet、VR 企業の Nimble VR と 13th Lab、映像解析スタートアップの Surreal Vision、モーションセンシング技術スタートアップの Pebbles Interfaces を買収している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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