ベルリンの写真アプリ「EyeEm」が写真ライセンスでAdobe Stockと提携、ユーザーに収益化の道を開く

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Image Credit: @adamkuylenstierna
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EyeEmは本日、自分の作品の収益化に興味のあるフォトグラファーのために新たな機会を提供することを発表した(編集部注:原文掲載10月5日)。同社は、選別された画像の商業利用を可能にするライセンス契約において、Adobe Stockと提携した。この契約を通じて、フォトグラファーは収益をEyeEmと半々に分けることになる。

500px、Instagram、Flickrといった会社と競う中で、EyeEmは写真共有サービスを提供するだけでなく、作品を通じて収益を出したいという人のために道を開いている。Adobe Stock以外で、同社は既にGettyとAlamyとライセンス契約を結んでいる。

友人や家族と写真を共有することと、写真を「発見してもらうこと」は全く別のことである。まさにEyeEmはそのチャンスに入ろうとしている。写真を表現するモバイルアプリマーケットプレイスの提供、そして発見される可能性を高めるタグを提案するウェブツールのローンチを通じて、同社はプロ、そしてプロになりたいフォトグラファーに対して、自分の作品を世に出せるツールを提供している。

キュレーションされた作品は、広告エージェンシー、ブランド、デジタル・印刷出版社に対して10万の魅力的な画像を提供しているAdobe Stockのプレミアムコレクションの一部となる。このサービスは今年の夏にローンチしており、EyeEmのユーザーが自分の作品を重要な商業用プロジェクトで使ってもらうことを可能にするものだ。

EyeEmのCEO・コーファウンダーのFlorian Meissner氏は次のようにコメントしている。

私たちのグローバルなEyeEmコミュニティは、世界各地、すべての文化に関するユニークな画像をつくってきました。この二つのクリエイティブな会社がつながることで、ハイエンドな本物のコンテンツを求めているAdobeの顧客から利益を得るチャンスを、私たちのフォトグラファーに対して提供できるでしょう。

既存のクリエイティブエージェンシーやブランドに訴求することは、興味深い試みだ。なぜなら、EyeEmは自身とライバル各社の違いに関して、ユーザーのクリエイティブな特性を強調しているからである。エージェンシーは演出されたストック画像を求めているとは限らない。「普通の」人の視点から撮られた写真の方が説得力を与えることもよくある。とにかく、広告の本物感が高いほど、人は物をより購入する。

EyeEmがキュレーションしたコンテンツが直接AdobeのCreative Cloudに統合される予定であることに、喜ぶエージェーンシーもいるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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