ポップアップショップ向け短期不動産マーケットプレイスの「SHOPCOUNTER」運営、ジャフコから数億円を調達

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空き店舗や営業中店舗の空きスペースなどを貸し借りできるマーケットプレイス「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営する COUNTERWORKS は5日、ジャフコから数億円を資金調達したと発表した。COUNTERWORKS にとっては、創業時の個人投資家数名からの資金調達に続く2回目の調達であり、外部資金の調達としては初めてのラウンド。ラウンドは明確ではないが、シリーズA 前後と推定される。ジャフコにとっては、同社が今月から運用を始めた、人工知能やフィンテック・スタートアップ向けの大型ファンド「SV5」(11月下旬のクロージングで、運用規模650億円)からの2号目の投資案件となる。

COUNTERWORKS は2014年10月、シーエーモバイルを経てフリークアウトに1号社員として入社した三瓶直樹(さんぺい・なおき)氏によって設立された。同社はその後、商品の展示や販売、プロモーションを目的に、オンラインで空き店舗や空きスペースを探し予約できるマーケットプレイス SHOPCOUNTER を2015年5月にローンチ。SHOPCOUNTER の具体的な取扱物件数や利用件数は開示されていないが、昨年のローンチ時との比較で、ファッションやインテリア、アーティストのポップアップショップ、飲食などを中心とした登録テナント数(利用登録社数)で約3倍、利用にあたってのリクエスト数(貸出要望件数)も3倍以上となっていることが明らかになっている。

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COUNTERWORKS 代表取締役 三瓶直樹氏(前列右)

三瓶氏によれば、SHOPCOUNTER の利用者の特徴として、利用の9割以上が小売業・メーカー・広告代理店などの法人によるものなのだそうだ。個人事業者の利用に制限があるわけではないが、人が集まりやすい東京中心部の繁華街の物件が多いため、趣味の延長線ではなく、採算性を追求したビジネスニーズで利用されることが多いからだろう。面白い使い方としては、アパレルショップが自店舗で取扱の無いファッションブランドに店ごと貸し出すケース。貸し出す側のショップも、借りる側のブランドも、今までにリーチの無かった新しい客層を取り込める可能性があり、その上、ショップにとっては、貸出賃料がほぼまるまる粗利計上できるメリットがあるのだとか。

SHOPCOUNTER を貸し借りの需給バランスで見ると、物件を借りたいテナントを志望するユーザは十分なオーガニック流入がある一方、貸す側の登録物件がまだまだ足りていない状況。そこで、COUNTERWORKS では今回調達した資金を使い、登録物件を増やすためのサプライヤー開拓、ビジネスデベロップメントの人材を新たに確保する計画だ。現在フルコミットで5人、インターンや外部協力者を入れて9人いるチームを、将来的には20〜30名規模にまで拡大したいとしている。エンジニアやデザイナーも増員するほか、サービスのグロースのために販売にも力を入れる。 COUNTERWORKS では今後採用する新しい人材をコアに、インバウンド流入したテナント向けに、提案営業型のコンシェルジュサービスを提供したいとしている。

この分野のスタートアップの代表的なものとしては、アメリカの「Storefront」、イギリスの「Appear Here」などがあり、以前、THE BRIDGE でも紹介したフランスの「PopupInmo(その後、Oui Open に改称)」は Storefront に買収されるなど、業界は活況を呈している。

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