B Dash Camp 2016 Fallピッチアリーナ優勝のSimgo、サービスオペレータや販売代理店と手を組み日本市場に進出へ

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イスラエル発のスタートアップで、端末から SIM カードを入れ替えせず、クラウド側で SIM に関する情報を遠隔制御できるソリューションを開発する Simgo。昨年、札幌で開催された B Dash Camp 2016 Fall ピッチアリーナ では優勝、また、シンガポールで開催された Echelon Asia Summit では「台湾 IDEAS Show 賞」を獲得している。

同社が複数社と手を組み、7月にも日本市場に進出することが明らかになった。Simgo 自体は技術開発会社であるため、市場進出にあたってはサービスオペレータなどが必要になるが、今回はサービスオペレータ(および WiFi ルータ提供元)として香港の GWiFi、日本における販売代理店として BroadLine が手を組んだ。世界中で使える WiFi ルータ「G3000」が、楽天ヨドバシカメラなどの EC サイト上で7月21日から販売される予定だ。価格は19,800円(税別)。

Simgo は、スマートフォン、タブレット、IoT などに挿入可能な eSIM カードと、それを統合管理できるクラウドサービスを提供。異なる国や都市へ移動したときにも SIM カードを差し替えることなく、複数の SIM カードをクラウド上で管理し、条件に沿って予め設定されたモバイルキャリア・APN(アクセスポイントネーム)・料金プランを動的にに選択することができ、ユーザはローミング料金を支払う必要が無くなる。

昨年2月には、ヤフー(Yahoo Japan)の社長を務めた井上雅博氏が、Simgo の役員に就任したことが発表され、日本市場への進出についても期待されていた。井上氏は今年4月、カリフォルニア州で交通事故に遭い他界している。

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