企業と顧客をテキストメッセージやビデオチャットでつなぐWavecell、シリーズBラウンドで800万米ドルを調達

by Tech in Asia Tech in Asia on 2017.6.16

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Wavecell チーム
Photo credit: Wavecell.

シンガポールに本社を構える Wavecell は、応募超過となったシリーズ B ラウンドで815万米ドルを調達したと本日(6月7日)発表した。

このラウンドは、昨年2月のシリーズ A もリードしたシンガポールのベンチャーキャピタルファンドである Qualgro のリードで行われた。今回のラウンドには、Telkom Indonesia のコーポレートベンチャーキャピタル部門である MDI Ventures が新規投資家として参加した。他にも、Wavemaker Partners などの既存投資家や複数の新規投資家も参加した。

Wavecell が開発しているのは、企業がテキストチャットやビデオチャットで顧客とコミュニケーションを取ることができるデジタル通信システムだ。顧客は同社が開発した API を利用して、自身のウェブサイトやアプリ、サービスにこの通信システムを組み込むことができる。

導入事例として、Grab の SMS 二要素認証や Lazada における注文完了時のテキスト通知機能が挙げられる。他にも、SMS キャンペーンや分析機能、技術サポートなども提供している

共同設立者兼 CEO である Olivier Gerhardt 氏は Tech in Asia の取材に対し、同社はシリーズ A 以降、セールスおよびマーケティング活動を強化してきたと述べた。これは、同社の技術力やエンジニアチームも需要の増加と共に成長してきたことを意味する。

Wavecell はこの新たな資金を利用して、この地域における基盤強化を行ったり、ローカル、インターナショナルを問わず多くの携帯電話事業者との協力関係を築いていく考えだ。また、多方面の市場においてスタッフの増員を予定している。

Gerhardt氏はこのように述べた。

アジア太平洋地域にはまだ未知の可能性がたくさん秘められています。私たちはこの地域に深く根ざしていきたいと考えています。

今回得られた資金は、当社の企業向けセールス活動の拡大やサポート(雇用など)、ローカル市場の育成(市場の主導権獲得など)、グローバル通信事業者との戦略的提携を目的とした関係強化などに間違いなく役立つでしょう。

シンガポールで設立された同社は、初めて外部資金を調達するまでの5年間はブートストラップで運営してきた。それが今や、ロシアのエンジニアチームをはじめとして世界7ヶ所に拠点を構えるまでになっている。そして Gerhardt 氏によると、2016年には顧客ベースが300%、収益は250%増加したという。具体的な数字は明かされていない。

同氏は続けた。

当社にとって最も有力な市場は間違いなくインドネシア、フィリピン、タイ、そしてベトナムです。これらの地域では企業と顧客を取り巻く環境が非常に速いスピードで変化しており、より良い顧客体験を提供するクラウドコミュニケーションソリューションが今後ますます重要になっていくでしょう。

フィリピンのスタートアップである EngageSpark は先週(6月第1週)、500 Startups がリードするラウンドで金額非公開の資金調達を行った。同社は Wavecell と同様にデジタル通信サービスを展開しているが、主に通話とテキストメッセージに特化している。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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