500 Startups Japanが3,500万ドルを集め、第1号ファンドをクローズ——クールジャパン機構から1,000万ドルの調達を発表

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左から:500 Startups マネージングパートナーの澤山陽平氏、500 Startups Japan から投資を受けた Tokyo Otaku Mode 共同創業者 兼 CEOの小高奈皇光氏、クールジャパン機構 投資戦略グループシニアディレクターの小川剛氏
Image credit: 500 Startups Japan

500 Startups Japan は15日都内で会見を開き、第1号ファンドをクローズしたことを発表した。2015年9月に立ち上がった同ファンドは、主に日本企業から資金を集め、日本のシードラウンドのスタートアップに対して投資を行うものだったが、3,000万ドルの予定調達額に対して、3,500万ドルを集めオーバーサブスクライブでクローズすることになった。

500 Startups Japan の第1号ファンドへの最後の資金拠出を行なったのがクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)だ。クールジャパン機構はこの日の会見でに同席し、500 Startups Japan の第1号ファンドに1,000万ドルを出資したことを明らかにした。

クールジャパン機構の投資戦略グループシニアディレクター小川剛氏は、次のようにコメントしている。

クールジャパン分野企業への資金提供と海外進出支援を行ってきたクールジャパン機構が、世界各地にネットワークを持つ500 Startupsと組むことで、より日本企業の海外展開の支援を促進できるでしょう。また、米国発の起業家向け教育プログラムやメンター制度、情報提供を日本で行うことで、国内のベンチャー企業がより成長しやすい環境が整うことを期待しています。

500 Startups Japan 代表兼マネージングパートナーの James Riney 氏
Image credit: 500 Startups Japan

500 Startups Japan 代表兼マネージングパートナーの James Riney 氏は、次のようにコメントしている(一部抜粋)。

今の日本には起業家と呼ばれる、希望に満ちた素晴らしい人材がどんどん増えています。彼らは日本の未来を象徴しており、日本にかつてあった希望を取り戻すための道具を彼らに提供することが、私たちのミッションだと信じています。今回資金も集まり、官民ファンドであるクールジャパン機構のご支援も頂けたので、今後も日本のベンチャー企業と海外の架け橋としてより一層海外進出を支援してまいります。

500 Startups Japan の最近の活動としては、神戸市と組んでアクセラレータプログラムを展開しているほか(事業主体としては、アメリカの 500 Startups 本体)、シードラウンド用のタームシートテンプレート「J-KISS」をオープンソース公開するなど、スタートアップへの出資以外にもエコシステムの醸成支援に注力している。

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