ベンチャーキャピタルの WaveMaker Partners は、新たな東南アジア向けファンドの資金5,000万米ドルの調達が間もなく完了することを発表した。
新ファンドはインドネシア市場に特化した B2B セクターに焦点を当て、アーリーステージのスタートアップ80社を対象とする。
WaveMaker Partners は伝説的投資家 Tim Draper 氏が率いる Draper Venture Network(DVN)の東南アジア部門だ。同氏がジャカルタを訪問し、中国からインドネシアへのシフトを発表したタイミングで今回の新ファンドの発表が行われた。
Draper 氏はプレス声明でこのように語った。
高い GDP 成長率を誇るインドネシアではデジタルに慣れ親しんだ若者の人口が多く、熟練した労働力も増加し、中産階級が急増しており、様々なモノが同国に向かっています。スタートアップの事業を拡大するには最適な環境です。
私が今回こちらを訪れたのは、設立者や投資家に会って、この国についてより多くのことを学び、スタートアップを大きくする上で学んだ教訓を共有するためです。私は WaveMaker と共に投資を行い、DVN の力を活かして投資先企業の成長を支援していきたいと考えています。
Draper 氏はインドネシア滞在中に、配車サービスのユニコーン企業 Go-Jek や WaveMaker Partners の投資先企業を訪問したとされている。
WaveMaker Partners はインドネシアを主なターゲット市場とし、少なくとも10社に投資を行っている。
同社は2003年に設立、現在ロサンゼルスとシンガポールにオフィスを構えている。
今回のファンドは同社にとって5回目のファンドとなり、インドネシアにおいては2回目。同社は同地域において過去2年間で5社のイグジットに成功している。
同社のイグジットの中でも、Pie(Google にとって初となる東南アジアでの買収)、Luxola(LVMH が買収)、ArtofClick(Xurpas が買収)が最も注目を集めた。
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